えんしゅう本5️⃣
民事訴訟法 第3版

「法的思考」を答案に落とし込む力がつく ──司法試験・予備試験・定期試験まで対応の決定版。
辰已法律研究所のロングセラー教材。法的思考力を鍛え、論文試験で高得点を狙うためのアウトプット型事例集です。接続詞と「↓」を使った答案構成により、論理の流れを自然に理解できる工夫が満載。旧司法試験や予備試験などを素材にした問題に加え、重要判例を押さえた解説で初学者にも安心。学習初期のつまずきを防ぐため、すべての問題に難易度表示付き。司法試験・予備試験はもちろん、法科大学院入試や定期試験対策にも最適な一冊です。
定価:税込 3,300円(本体価格 3,000円)
発刊年月 2025.05
ISBN 978-4-86466-668-8
判型 A5判
ページ数 422ページ
内容紹介
①辰已法律研究所の超ロングセラー 本書は「法的思考方法を学び、かつそれを答案として適切に表現して高い評価を受ける」というコンセプトに特化したアウトプット教材です。平易であるが高いレベル・必要十分な質と量の事例問題そして工夫を凝らした解説で、これまで学部生・予備試験受験生さらには司法試験受験生にまで高評価をいただいてきました。
②法解釈、事案分析・あてはめ 合格に必要不可欠な法解釈と事案分析・あてはめを「答案構成」と「本問における重要ポイント」を通して学習できるようにしてあります。
③↓ と接続詞で法律の論理を追っていく 本書の目玉である「答案構成」に工夫あり。法的思考でもっとも大切な「論理」を、↓と接続詞で自分の頭で自然に追っていけるようにしてあります。↓を配置することで、文と文の繋がり、論理、流れを意識してもらう狙いがあります。
④重要判例を中心とした充実の解説 本書は初学者にも配慮して、「本問における重要ポイント」を摘示し、原理・原則や重要判例をしっかり理解できるようにしてあります。
⑤司法試験、予備試験、LS入試、学内試験、各種公務員試験に役立つ 「問題」は、旧司法試験、予備試験をメインに、オリジナル問題(司法試験過去問の改変、判例等を素材とした問題等)で補っています。事例問題の学習を通して、基本知識、法解釈、事案分析、あてはめの仕方を学習すれば、どのような試験にも対応できるようになるでしょう。
【令和の予備過去問、難易度ランクについて】 本シリーズの読者には予備試験を目指している方が多いことから、第3版改訂にあたっては、最近の令和の予備試験過去問をできるだけ取り入れました。ただ、予備試験の過去問は旧司の問題より長文で学習初期段階では難しいため、本書に収録している問題全てについて3段階のおおまかな難易度を付け、学習の便宜を図りました。初学者の皆様は、難易度順に読んでいってもいいと思います。
目次
本書の構成・使い方
●民訴の答案の書き方
第1編 裁判所
1 管轄の合意と移送 旧司S62-1
第2編 当事者
2 氏名冒用訴訟における自白 旧司H14-2
3 死者名義訴訟と控訴審における判断 予備H23
4 当事者の確定、既判力の主観的範囲 予備R1
第3編 訴訟要件
第1章 当事者適格
5 債権者代位訴訟と判決の内容・効力 旧司H4-2
6 債権者代位訴訟と当事者適格 旧司H19-2
7 共同訴訟参加、独立当事者参加、既判力 予備R3
8 任意的訴訟担当 旧司H6-2
9 権利能力なき社団、二重起訴の禁止、既判力 予備R4
第2章 訴えの利益
10 二重起訴の禁止 旧司S47-2
11 訴えの利益・二重起訴の禁止 旧司H22-1
12 将来給付の訴え、相殺の抗弁と既判力 予備H29
第4編 審理
第1章 処分権主義
13 訴訟物の特定基準、⼀部請求と過失相殺 予備H27
14 債務不存在確認訴訟における訴訟物の範囲 旧司S61-1
15 一部認容判決と引換給付判決 旧司H15-2
16 訴訟物の範囲 旧司S56-2
17 前訴判決棄却後の一部請求 旧司H9-2
18 訴え取下げ後に判明した事情の扱い 旧司S63-2
19 債務不存在確認の訴えの利益、本訴と反訴の既判力 予備R2
第2章 弁論主義
20 損害賠償の一部請求と過失相殺 旧司H11-2
21 弁論主義と過失相殺 旧司H21-1
22 係争事実の変更と自白の撤回 旧司S61-2
23 自白と抗弁と否認、信義則 旧司H18-2改
24 弁論主義、法的観点指摘義務、口頭弁論終結後の承継人 予備H28
25 時機に後れた攻撃防御方法の却下、訴訟告知の効果 予備R6
26 法人の代表者の場合の当事者の確定 旧司H7-2
27 訴訟上の和解 司法H26改
第5編 証拠
第1章 証明責任
28 証明責任 旧司S55-2
29 処分権主義と弁論主義、自由心証主義 旧司S58-2
第2章 書証
30 二段の推定 司法H24改
31 文書提出義務 オリジナル問題
第6編 判決
既判力その他の判決の効力
32 前訴判決が後訴の審理判断に及ぼす影響 旧司H17-2
33 請求認容判決と請求棄却判決、既判力 旧司H16-2
34 相殺の抗弁と既判力、二重起訴の禁止 旧司H5-2
35 限定承認後の訴訟の確定判決の効力 旧司H12-2
36 既判力と信義則 旧司S54-2
37 既判力の縮減 司法H25改
38 既判力の時的限界 旧司H10-2
39 既判力の客観的範囲・時的限界と相殺の抗弁 予備H24改
40 反射効 旧司H元-2
41 訴えの取下げと再訴禁止効、和解 予備R5
第7編 複雑訴訟
第1章 請求の複数
42 訴えの変更 旧司H2-2
第2章 当事者の複数
43 通常共同訴訟と共同訴訟人独立の原則 旧司S53-2
44 必要的共同訴訟における弁論分離、判決効 旧司H8-2
45 同時審判申出共同訴訟 旧司H21-2
46 独立当事者参加 旧司S59-2
47 補助参加の可否 旧司H13-2
48 補助参加⼈の地位と判決の効力 旧司H20-2
49 両負け防止の手段、訴訟告知による参加的効力 予備H30
50 訴訟承継 旧司H3-2 391
51 訴訟承継の効果、主観的追加的併合の可否 予備H26
第8編 上訴
52 上訴の利益 旧司S62-2
53 控訴と予備的併合 旧司H22-2改
※旧司は旧司法試験の論文式試験問題、予備は司法試験予備試験の論文式試験問題、司法は司法試験の論文式試験問題を指し、Sは昭和、Hは平成、Rは令和を指します。改は改題していることを示します。
判例索引