えんしゅう本3️⃣
民法　第3版

「法的思考」を答案に落とし込む力がつく ──司法試験・予備試験・定期試験まで対応の決定版。
辰已法律研究所のロングセラー教材。法的思考力を鍛え、論文試験で高得点を狙うためのアウトプット型事例集です。接続詞と「↓」を使った答案構成により、論理の流れを自然に理解できる工夫が満載。旧司法試験や予備試験などを素材にした問題に加え、重要判例を押さえた解説で初学者にも安心。学習初期のつまずきを防ぐため、すべての問題に難易度表示付き。司法試験・予備試験はもちろん、法科大学院入試や定期試験対策にも最適な一冊です。

定価：税込 3,300円（本体価格 3,000円）　
発刊年月　2025.05
ISBN　978-4-86466-666-4
判型　A5判
ページ数　395ページ

①辰已法律研究所の超ロングセラー 本書は「法的思考方法を学び、かつそれを答案として適切に表現して高い評価を受ける」というコンセプトに特化したアウトプット教材です。平易であるが高いレベル・必要十分な質と量の事例問題そして工夫を凝らした解説で、これまで学部生・予備試験受験生さらには司法試験受験生にまで高評価をいただいてきました。
②法解釈、事案分析・あてはめ 合格に必要不可欠な法解釈と事案分析・あてはめを「答案構成」と「本問における重要ポイント」を通して学習できるようにしてあります。
③↓ と接続詞で法律の論理を追っていく 本書の目玉である「答案構成」に工夫あり。法的思考でもっとも大切な「論理」を、↓と接続詞で自分の頭で自然に追っていけるようにしてあります。↓を配置することで、文と文の繋がり、論理、流れを意識してもらう狙いがあります。
④重要判例を中心とした充実の解説 本書は初学者にも配慮して、「本問における重要ポイント」を摘示し、原理・原則や重要判例をしっかり理解できるようにしてあります。
⑤司法試験、予備試験、ＬＳ入試、学内試験、各種公務員試験に役立つ 「問題」は、旧司法試験、予備試験をメインに、オリジナル問題（司法試験過去問の改変、判例等を素材とした問題等）で補っています。事例問題の学習を通して、基本知識、法解釈、事案分析、あてはめの仕方を学習すれば、どのような試験にも対応できるようになるでしょう。
【令和の予備過去問、難易度ランクについて】 本シリーズの読者には予備試験を目指している方が多いことから、第３版改訂にあたっては、最近の令和の予備試験過去問をできるだけ取り入れました。ただ、予備試験の過去問は旧司の問題より長文で学習初期段階では難しいため、本書に収録している問題全てについて３段階のおおまかな難易度を付け、学習の便宜を図りました。初学者の皆様は、難易度順に読んでいってもいいと思います。

本書の構成・使い方
●民法の答案の書き方
第１編　総則
第１章　人
　１　意思能力 旧司Ｈ22－１
第２章　意思表示
　２　通謀虚偽表示、他人物賃貸借と相続 予備Ｈ23
　３　94条２項・110条の類推適用、原賃貸借の合意解除と転貸借 予備Ｈ29
　４　動産売買契約の詐欺による取消しと第三者 旧司Ｈ18－１
第３章　代理
　５　授権行為の取消し 旧司Ｈ３－１
　６　代理権の逸脱と94条２項の類推適用 旧司Ｈ18－２
　７　日常家事債務と代理権、無権代理と相続 旧司Ｈ２－１
第４章　時効
　８　時効援用権者の範囲 旧司Ｈ16－２改
第２編　物権
第１章　効力
　９　物権的請求権 旧司Ｈ７－１
第２章　物権変動
　10　不動産の二重譲渡 旧司Ｓ60－１
　11　所有権に基づく物権的返還請求権 予備Ｒ１
　12　動産の二重譲渡、抵当権の効力 旧司Ｈ17－２
　13　即時取得、占有訴権、贈与 旧司Ｈ元－１
第３章　共有
　14　共有物の明渡請求 予備Ｈ27
第３編　担保物権
第１章　抵当権
　15　抵当権の効力の及ぶ範囲と従たる権利 旧司Ｓ63－１

第２章　譲渡担保
　16　譲渡担保 旧司Ｈ４－１
　17　譲渡担保と物上代位 旧司Ｈ22－２
　18　制限種類債権の履行不能と無催告解除の要件、複数契約の解除 予備Ｒ３
第４編　債権総論
第１章　債権の目的
　19　種類債権 旧司Ｓ55－２
　20　制限種類債権 旧司Ｓ61－１
第２章　債権の効力
　21　債務不履行責任と不法行為責任 予備Ｈ３０
　22　不完全履行と第三者の損害 旧司Ｈ５－２改
　23　債権者取消と財産分与 旧司Ｈ12－２
　24　代理人が後見人となった場合における追認拒絶の可否 予備Ｒ２
第３章　多数当事者
　25　保証と原状回復 旧司Ｈ元－２
　26　保証と物上保証 予備Ｈ24
第４章　債権譲渡等
　27　将来債権譲渡担保 予備Ｈ25改
　28　賃貸人たる地位の移転、敷金 旧司Ｈ19－２
第５編　債権各論
第１章　契約総論
　29　解除の効果と第三者 旧司Ｈ20－１
　30　支払済みの代金と解除 旧司Ｈ６－２
　31　契約の清算関係と危険負担 旧司Ｈ12－１
第２章　売買
　32　売主の担保責任 旧司Ｈ15－２
　33　他人物売買、不当利得 予備Ｈ28
第３章　賃貸借
　34　他人物賃貸借の法律関係 旧司Ｈ13－１
　35　転貸借の法律関係 旧司Ｈ10－１
第４章　請負
　36　請負の担保責任と請負代金債務との同時履行の抗弁 旧司Ｈ16－１
　37　請負における契約不適合責任、他主占有の自主占有への転換 予備Ｒ４
　38　請負契約における危険負担、即時取得、処分授権 予備Ｒ５
第５章　不当利得
　39　主債務者の権利と保証人、転用物訴権 旧司Ｈ17－１
　40　利益相反行為、横領金による弁済 旧司Ｈ14－１改
第６章　不法行為
　41　不法行為総合 旧司Ｓ51－２
　42　共同不法行為、過失相殺 旧司Ｓ62－２
第６編　親族
　43　利益相反行為該当性と権限濫用の法理 旧司Ｈ21－１改
第７編　相続
　44　遺産分割協議 旧司Ｈ21－２
　45　失踪宣告の法的効果、「相続させる」遺言、誤振込み 予備Ｒ６
※旧司は旧司法試験の論文式試験問題、予備は司法試験予備試験の論文式試験問題、司法は司法試験の論文式試験問題を指し、Ｓは昭和、Ｈは平成、Ｒは令和を指します。改は改題していることを示します。
判例索引