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司法書士になるには(司法書士試験について)

 司法書士になるには,原則として、司法書士試験に合格し,司法書士の登録の手続きをしなければなりません。 司法書士試験は、毎年7月の第一日曜日に筆記試験が実施され,その年の9月から10月頃に筆記試験の合格発表と、筆記試験合格者の口述試験が実施されます。口述試験はよっぽど変な発言などをしなければ合格する試験ですから,実質的には,筆記試験合格=司法書士試験合格,という風に考えてよいでしょう。

司法書士試験はこんな試験

 受験資格 年齢,学歴,実務経験問わず,誰でも受験できます。 筆記試験 択一式と記述式があります。択一式は1問3点です。
 
●筆記試験の合格には3つの基準点をすべてクリアする!
 筆記試験は,〈午前の部〉択一式,〈午後の部〉択一式と記述式,それぞれに基準点が設定されます。午前・午後の択一で基準点を超えると,記述式の採点が行われます。そして,記述式でも基準点を超える必要があります。 ただし,この3つの基準点をすべてクリアしても,必ず合格するわけではありません。合格点をクリアしなければなりません。また,司法書士試験は相対評価です。「合格点以上の得点をすれば全員合格」という絶対評価の試験ではないのです。3つの基準点をすべて満たした受験生のうち,成績上位者から順に合格となります。 ですから,筆記試験に合格するには,全体のバランスよく得点する必要があるのです。

合格シミュレーション

 令和4年度司法書士試験筆記試験の合格点等(法務省)

1筆記試験合格点 満点280点中216.5点以上

2多肢択一式問題及び記述式問題の基準点
 午前の部(多肢択一式問題)の基準点:満点105点中81点
 午後の部(多肢択一式問題)の基準点:満点105点中75点
 記述式問題の基準点:満点70点中35.0点※年度ごとに基準点・合格点は変わります

司法書士って難しいの??

 司法書士試験の出題科目は全部で11科目。合格率は,例年約4~5%となっているため,「超難関資格」と言えます。
「難しいなら,私(僕)には無理かな……」と思った方もいると思います。
というか,11科目出ると聞いたら,ちょっと引きますよね・・・

司法書士試験 合格に必要な時間

●合格には3000時間必要??
 司法書士試験に合格するには約3000時間必要だと言われています。

 合格するまでの平均的な受験回数は3~4回。中には、合格まで10年以上かかる方もいます。でも、あなたが合格したいなら、これらの数字に振り回されるのはやめてください。もちろんある程度勉強時間は必要です。しかし、約3000時間勉強してみんな合格するなら、ベテラン受験生なんて言葉ができるわけないのです。

 結論を先に申し上げると、合格に必要なのは時間だけではなく方法も大事です。「方法×時間=勉強量」と考えて下さい。例えば、優れた方法を「2」、普通の方法を「1」、間違った方法を「0」とします。さあ3000時間勉強してみましょう。 優れた方法:「2×3000=6000」2倍勉強したのと同じ 普通の方法:「1×3000=3000」 間違った方法:「0×3000=0」全く勉強していないのと同じ(実際には0ということはまずないとは思いますが・・・。0.5とか0.4等は十分あり得るかなと) いかがでしょうか。「方法を間違えないこと」はとても大事だとお分かりいただけたと思います。

 本気で合格したい方は、正しい方法で、自分ができる最大の努力を司法書士試験に捧げて下さい。可処分時間の多い少ないで合格までの年数に差は出てくるかもしれません。でも、合格した人は皆さん、「今まで一番勉強した」という瞬間を過ごしています。あなたが立てた目標です。誰にも遠慮する必要はありません。あなたのフルパワーをぶつけて下さい。

司法書士試験 合格する勉強法

さて、合格には「正しい方法」が必要だと書きました。 じゃあ「正しい方法」って何でしょうか? 私は、大きく3つの要素があると思います。

①正しい勉強範囲
②正しい勉強計画
③正しい受験準備

順に説明しますが、思いのほか長くなってしまったので(汗)、別ページに譲ります。興味のある方はぜひご覧ください。

司法書士試験 合格体験談(田端恵子)

現在、私は司法書士試験講師として皆さんの目に触れているので、「すごく賢い人」「一発で司法書士に合格した凄い人」というような感じで、とても優秀な人間として見てくださる方がとても多いです。でも、当たり前ですが、私にも司法書士試験に合格する前の時代があり、合格するまでに色々なことがあったからこそ、難関資格と言われる司法書士試験の合格を目指して勉強をしました。ここでは少し、私の合格体験記を記したいと思います。
 
1 高卒のSHOP店員でした
 私は高校卒業後、大学に進学せず、当時好きだった洋服屋さんの販売員をしていました。高校時代はバイトで忙しく、高校で実施していた就職希望者向けの面接の練習に参加する時間がもったいないと考え、自分で見つけた職場でした。
接客だけではなく、検品や商品出しなどの物流作業などもこなさなければならず、意外に体力のいる仕事でしたが、楽しくやっていたなと思います。
 
2 転職活動と病気
 販売員の仕事は体力的にキツく、転職を考えたことがありましたが、パソコンもできず、事務職の経験も全くない私が面接を受けに行ける会社はなかなか見つかりませんでした(面接に行っても全く採用されず・・・)。
求人を見たり面接に行ったりということをしていく中で、学歴も経験もない私には、転職は難しいということを体感していきました。
 そんな中、体調が悪くなっていったため、大きな病院で検査を受けたところ、病気になってしまったことがわかりました。
ずっと付き合っていかなければならない病気で、入院期間も長くなることがわかっていたので、販売員の仕事は退職することに。
 
3 退院後のアルバイト先で出会った資格試験という「希望」
 数ヶ月入院後、退院できることになった私は、しばらく自宅療養するという話になっていました。ですが、家で何もせずに過ごすのは罪悪感もあり、これからどうしていこう・・・と考えていました。この時、とてもありがたいことに、知り合いの不動産会社でアルバイトさせてもらえることになりました。
 この不動産会社で、宅建士の勉強を薦めていただいたのが、私の資格人生の第一歩でした。
転職活動の苦い経験から、自分がこれから職に困らずに生きていくには、自分の価値を高めることが必要なのはすごく感じていて、資格取得にはメリットしかないと思いました。
 この頃の私は自分の将来が不安で仕方なく、落ち込むこともとても多かったのですが、宅建士に合格したら不動産会社での就職には困らないですし、宅建士の勉強はとても楽しかったので、宅建士の資格はこの頃の私の生活の「唯一の希望」と言っても過言ではありませんでした。
宅建士の勉強を約1年して、無事合格したのが平成24年の12月でした。
 
4 自分で生きていける「資格」が欲しい
 宅建士試験合格後、人に雇われるのではなく、自分で独立開業できる資格が欲しいと考えました。そこで司法書士の資格取得のプランが浮かんできたのです。
 もちろん合格率がとても低く難しい試験であることは認識していました。でも、自分の人生を考えたときに、司法書士試験に合格することで、道が開けると思いました。
 司法書士試験に合格したら、自分で独立開業ができる。女性だということで仕事で不利益を受ける確率が著しく下がる。自分の価値は間違いなく上がる。
 家族に相談し、賛成してもらえたので、講座を申し込んでお金を振り込みました。この時の講座代は、当時の私の貯金のほぼ全額だったのですが、本当に良い判断をしたなと思っています(笑)
 
5 勉強するなら一発合格したい
 実は、家族には「10年かかってでもいい」と言われていました。でも、どうせ勉強するなら1回で合格したいと考えていたので、受験するまでの約1年半は、勉強中心の生活をしました。
 バイトに行く日でも出勤前に朝から過去問を解き、休憩時間にも過去問を解いて、家では授業を聴くという日々の繰り返しでした。
無駄な時間を減らすということも考えていて、髪を短めにしたり、化粧品をほぼほぼ処分したりもしていました。
やってよかったことは以下のことです。
 
・授業は3時間集中して聴けないので、1時間分ずつ聴く
・授業を聴いたらその分の過去問を解く
・過去問と解いた後はテキストで復習する
・1回解いただけでは知識は定着しないのであまり間を空けずにこまめに解き直しをする
・解き直しをするためにも学習スケジュールを立てて守る
・答練で自分の苦手論点を把握し、ノルマに入れて勉強する
 
  「絶対に一発合格する!」と、自分にプレッシャーをかけすぎたせいで、直前期の4月には胃カメラの検査で胃に沢山のポリープが見つかってしまう、ということもあったので、プレッシャーのかけすぎは良くないと思いますが、自分が決めたことを達成するために勉強し続けることができたことは良かったと思っています。
 
6 平成26年度司法書士試験
 約1年半の受験生活を経て、平成26年10月。司法書士試験に合格することができました。 法務局の掲示板に番号を見に行って、番号があって嬉し泣きしたことは今でも鮮明に覚えています。
 受験生の時に思っていたよりもずっと、司法書士試験合格の効果は大きく、私の人生は大きく変わりました。
選ばれたくても選ばれなかった私が、必要とされ、自分で選べる私に。
 たった1回の合格でこんなに人生の色が変わるのだから、司法書士試験のコスパ(コストパフォーマンス)やタイパ(タイムパフォーマンス)はとても良いのではないでしょうか。
 
7 講師業
 私は現在、辰已法律研究所で司法書士試験講師をさせていただいています。 司法書士試験は勉強しなければならない科目が多く、社会人が勉強を続けていくことは並大抵のことではありません。 社会人受験生が司法書士試験の勉強を無理なく続けられる講座を提供することが、私の使命だと思って講義の収録や教材の改訂作業などをしています。
 勉強を続けなければ合格もないからです。
 司法書士試験に合格したい・挫折してしまったことがあるけどどうしても司法書士になりたい・・・そのような思いを持つ受験生の皆さんのお役に立てるよう、これからも努力していきたいです。
 私も頑張るので、一緒に頑張りましょう。

司法書士試験 田端恵子の本試験分析動画

私は平成31年以降、毎年、司法書士本試験直後に「田端と一緒に本試験分析」という企画を実施しております。
動画のアーカイブを残しております。レジュメも一緒に載せていますので、ご興味のある方は以下のボタンからご覧ください。
現在整備中です。公開まで今しばらくお待ちください。

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