ゼミに参加することで学習リズムが自然と整い、
最後まで集中力を維持することができました。

講座受講歴
・解法ナビゲーション講座
・パーフェクト過去問徹底攻略講座
・Basicフォローアップゼミ
・記述式マスター総合講座
はじめに
私が行政書士試験を受験しようと考えたのは、企業の人事部門で長年仕事をする中で、法律と向き合う機会が日常的に増えてきたことがきっかけでした。労働法、会社法、個人情報保護法など、人事の仕事は常に法律と隣り合わせであり、条文や判例の正確な理解がなければ、適切な判断ができないと感じる場面も少なくありませんでした。実務の現場ではスピードも求められますが、その前提として「正しい法的理解」がなければ、いずれ大きな問題につながるという意識を常に持って仕事をしてきました。
もっとも、これまでの私は、必要に応じて個別の法律を調べるというスタイルにとどまっており、法律全体を体系的に理解しているとは言い難い状態でした。断片的な知識では限界があると感じる場面も多く、改めて基礎から法律を学び直したいという思いが強くなっていきました。そこで、実務との親和性が高く、かつ法律全般を横断的に学べる国家資格として、行政書士試験に挑戦することを決意しました。
56歳という年齢から、学習開始にあたって不安がなかったわけではありません。しかし、「学ぶことに年齢の制限はない」「今だからこそ理解できることもある」という思いのもと、2025年4月から本格的に学習を開始しました。年齢を理由に挑戦を諦めるのではなく、生涯学習の一環として法律と向き合うことを、自分自身に課した挑戦でもありました。
勉強全般[合格までの道のり]
<初期段階>
学習初期に最も重視したのは、知識を闇雲に覚えることではなく、「行政書士試験でどのように得点するのか」という全体像を早い段階で理解することでした。そのため、最初に受講したのが、山田先生の「解法ナビゲーション講座」です。
本講座では、単なる知識の説明にとどまらず、問題文の読み方、選択肢の比較方法、時間配分など、試験特有の思考プロセスを体系的に学ぶことができました。「何を問われているのか」「どこに着目すべきか」を意識する癖が身につき、学習全体の軸を明確にすることができたと感じています。初学者である私にとって、早い段階でこの“解き方の地図”を手に入れられたことは、その後の学習を進める上で非常に大きな意味を持ちました。
並行して受講したのが、板野先生の「パーフェクト過去問徹底攻略講座」です。過去問を単に解説するのではなく、条文や判例がどのような位置づけにあり、どのように出題されてきたのかを丁寧に整理していく講義は、実務経験のある私にとっても非常に納得感がありました。点として存在していた知識が線となり、さらに面として広がっていく感覚を得ることができ、法律を体系的に理解する楽しさを実感しました。
学習時間については、平日は仕事後に1〜2時間、休日は復習を中心に取り組むというスタイルを基本としました。無理に時間を確保しようとせず、「継続できるペース」を最優先にしたことが、結果的に長期間の学習を支えることにつながったと感じています。
<直前期段階>
直前期において特に大きな支えとなったのが、板野先生の「BAISCフォローアップゼミ」です。独学ではどうしても学習ペースが乱れがちになりますが、ゼミに参加することで学習リズムが自然と整い、最後まで集中力を維持することができました。
本ゼミの特徴は、単なる講義形式ではなく、ランダムに受講生を指名し、連続的な質問と対話を通じて、受講生自身に思考・整理させながら結論へと導いていく点にありました。そのため、受け身の姿勢では到底対応できず、毎回、事前にしっかりと予習を行った上でゼミに臨む必要がありました。
また、他の受講生が指名されて質問を受けている場面においても、「もし自分が指名されたら、どのように答えるか」「その問いに対して、どの条文や判例を根拠に説明すべきか」を常に考えながら受講することを意識していました。このような姿勢でゼミに参加することで、自身の理解が曖昧な部分や、知識が十分に整理できていない箇所を明確に自覚することができました。
ゼミ中にうまく言語化できなかった論点や、即答できなかった箇所については、そのままにせず、必ず復習の対象とし、条文・判例・講義ノートを改めて確認することで理解を深めました。この「気づき → 復習」というサイクルを繰り返したことが、直前期における知識の精度向上につながり、本試験においても自信をもって答案を組み立てる力の土台になったと感じています。
重要論点の再確認に加え、「本試験で確実に得点するためには、どこまで理解していればよいのか」という実践的な視点を繰り返し示していただいたことで、知識を“使える形”に仕上げていく感覚を掴むことができました。
仕事と学習の両立、そして本試験
人事の仕事と学習の両立は決して容易ではありませんでしたが、「毎日必ず法律に触れる」というルールを自分に課し、短時間でも学習を継続することを心がけました。完璧を求めるのではなく、学習を習慣化することを重視した点は、社会人受験生として非常に重要だったと感じています。
また、職場には弁護士資格を持つ同僚がおり、彼が多忙な業務の合間を縫って研鑽を続ける姿から、大きな刺激を受けていました。「資格はゴールではなく、学び続けるためのスタートである」という考え方は、私の学習姿勢にも大きな影響を与えています。
本試験当日は緊張もありましたが、各講座で身につけた思考手順を意識し、一問一問、冷静に向き合うことができました。特に民法・行政法については、これまで積み重ねてきた理解がそのまま得点につながったという手応えがありました。
私の成功談
今回、初回受験で合格できた最大の要因は、辰已法律研究所の講座を学習の軸として、迷わず学習を継続できたことだと感じています。近年の行政書士試験は、過去問を繰り返し解くだけでは対応しきれない試験になっており、知識を前提とした思考力が強く求められていると感じました。
その中で、山田先生が常に仰っている「具体から抽象へ導く帰納法、そして抽象から具体へ当てはめる演繹法というアタマの使い方」を強く意識して学習を進めました。単なる暗記ではなく、「なぜこの結論になるのか」「この知識は他の場面でどのように使えるのか」を考えることで、知識の定着を図りました。この姿勢が、択一式だけでなく、特に記述式問題への対応力向上につながったと感じています。
最後に
行政書士試験への挑戦は、私にとって生涯学習を改めて意識する大きな転機となりました。今回の合格はゴールではなく、一つの通過点に過ぎません。今後も法律の学習を継続し、次なる法律系資格にも挑戦していきたいと考えています。将来的には、定年後という新たなステージにおいて、ロースクールに挑戦することも視野に入れています。
最後に、学習期間を通じて私を支え、応援してくれた家族に心から感謝したいと思います。仕事と勉強の両立で負担をかけることも多々ありましたが、家族の理解と支えがあったからこそ、最後までやり抜くことができました。この場を借りて、深く御礼申し上げます。
辰已法律研究所の講座は、知識だけでなく「学び続ける姿勢」を私に与えてくれました。これから受験される皆様にも、その価値をぜひ実感していただきたいと思います。






