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基本書と法科大学院の授業を使用し合格。司法試験は、才能がなくても受かる!

H.Sさん
受験歴: 1回
広島大学法科大学院【既修】
【受講歴】全国公開模試
2025年度

1 司法試験の受験を決意した経緯、合格までの道のり

私は、大学時代まで将来何をしたいかという夢がなく、大学の法学部に入ったのも文系の中で偏差値が高い方だったからです。大学3年生の時に、みんなが就活をしている中、何かしなきゃいけないという不安だけがあり、実行に移せていませんでした。そのことを大学のゼミの先生に話したところ、法科大学院に進むという選択肢を教えていただきました。これが、司法試験の受験を決意した経緯です。
私が受かるまでにしてよかったことは、ゼミを組んで、他の人の答案を見てもらい、他の人の答案を見ることです。この論点はこうやって書いた方がよいと気づいたり、このあてはめの方がよいと気づいたりすることができるからです。また、この文章は日本語がおかしいといった指摘や、この文章はわかりにくいといった指摘を受けられるからです。
受かるまでにしてよくなかったことは、ひたすら基本書を読むことです。人は忘れる生き物なので、読んだときはわかっても、1か月もすればほとんど忘れてしまいます。なので、後で読んでもわかるようにまとめノートを作っていました。また、私は、答案を2時間図って書くということをあまりしていませんでした。そのため、本番で、わからない問題を聴講するというミスをしてしまいました。このようなことがないように、割り切れる力を、答案作成によって身に着けておくのが良いと思います。

2 受験対策

1、論文

私の受験対策は、一言でいうと、まとめノートを作り、受験までにそれを暗記するというものです。予備校の講座はとったことがなく、主に、基本書を用いて、まとめノートを作成しました。はじめは、『趣旨・規範ハンドブック』に付け加えようとしましたが、余白が少なく、いっぱい書き込みたい自分には合わなかったので、wordで作成しました。規範は四角で囲み、重要な文言は太字にするなどの工夫をしていました。以下、使用教材を記載します。

(1)憲法

憲法で使っていた基本書は、『基本憲法(木下智史、伊藤建著)』です。この本は、判例がコンパクトにまとまっていることに加え、問題とその答案例が書かれているので、お勧めです。また、学説も多く掲載されており、これだけで、憲法答案は書けると思います。判例集としては、『精読憲法判例【人権編】(木下昌彦編集代表)』を使っていました。私は、判例は全文読んだほうが良いと考えていたので、全文が記載されているこの本を選択しました。また、解説も詳しく、主要判例だけでも読むのをお勧めします。副読本としては、『憲法判例の射程(横大道聡編著)』を使っていました。この本は、憲法判例の射程を解説しており、与えられた事例においてどの判例を使うかがよくわかります。司法試験は、判例と似た事例が多く、どの判例を使うかが大事なので、一読をお勧めします。

(2)行政法

行政法は、法科大学院の先生のレジュメを中心に勉強していたので、あまり参考にならないと思いますが、内容は、基本的に判例の理解を問うものでした。『ケースブック行政法』を使っていましたが、解説がないので、あまりお勧めはしません。

(3)民法

総則、物権法は『民法の基礎(佐久間毅著)』を使っていました。当初は、『リーガルクエスト』を使っていましたが、過去問を解いているときに、『リーガルクエスト』では足りないと感じ、佐久間本を使い始めました。要件の考慮要素があてはめ例で丁寧に書かれているので、わかりやすいです。
担保物権法は、『担保物権法(安永正昭著)』を使っていました。判例だけでなく、学説も多く取り扱っています。ただ、担保物権法は大幅な改正があるので、そもそも司法試験にでるのかといった問題があり、今後、お勧めできるかわかりません。
債権総則は、『プラクティス債権総論(潮見佳男著)』を使っていました。この本は分厚いですが、その分、事例に沿って論点解説が書かれており、読みやすいです。私は、民法の学説はあまりやらなくてよいと考えているので、判例と異なる結論の学説は読み飛ばすことが可能です。ただ、潮見先生が亡くなられ、改訂されるかわからないので、今から勉強する人にはお勧めできるかわかりません。
債権各論は、『基本講義 債権各論Ⅰ、Ⅱ(潮見佳男著)』を使っていました。この本は非常に読みやすいことが特徴です。初学者でもわかりやすく、不足を感じたことはありません。
判例集は判例百選を使い、どの判例が重要かを知り、調査官解説を読んでいました。改正があるので、そのまま読むのは危険ですが、判例に記載されていない理由付けが書いてあり、理解するのに大いに役立ちます。ただ、当たり外れが大きいので、選別して読むのが良いと思います。

(4)会社法

会社法は、『会社法(高橋美加、笠原武朗、久保大作、久保田安彦)』、通称赤白本を使っていました。当初はリーガルクエストを使っていましたが、不足と感じ、こちらの本にしました。田中本は詳しすぎて読むのが大変ですが、こちらは、論点が明記されており読みやすいです。
判例は、民法と同様に判例百選と調査官解説を使っていました。それに加えて、最近の会社法は最新判例が出ていたので、学校の先生に勧められて、5年分の重要判例解説を読みました。司法試験に関係ない判例も収録されているので、そこまで量はありません。試験直前にざっと読むのがおすすめです。会社法は、判例から問題が出るので、判例学習は必須です。
司法試験の解説本として、『論文演習会社法上、下(上田純子、松崎隆弘、大久保拓也著)』を使っていました。範囲ごとに分かれており、実務家、研究者が書いているのでお勧めです。

(5)民訴法

民訴法は、『基礎からわかる民事訴訟法(和田吉弘著)』を使っていました。民訴は、基礎の理論が重要なので、この本を使って基礎を中心に学びました。リーガルクエストは、文字量が多く、共著であるので、途中から和田本に乗り換えました。他には、『民事訴訟の基本原理と要件事実(田中豊著)』を使っていました。この本は難しく、民事訴訟法、要件事実に慣れてから読むのをおすすめします。判例を要件事実の観点から分解しており、弁論主義の勉強におすすめです。
判例は、民法と同様です。

(6)刑法

刑法は、『刑法総論、刑法各論(松原芳博著)』を使っていました。この本は、刑法理論が一貫しており、結果無価値論の観点から判例を説明したり、批判したりしており、良著です。刑法は、判例の結論を書いて、批判し、松原説を書くということをしていたので、判例は、あまり勉強していませんでした。しかし、これでは時間がかかるので、特にこだわりがない方は、判例の解説が充実している大塚裕史先生の本で良いと思います。

(7)刑訴法

刑訴法は、大学の先生のレジュメを使っていました。

(8)倒産法

倒産法は、大学の先生のレジュメを使っていました。他には、『倒産法基礎トレーニング(藤本利一、野村剛司編著)』で基礎を学び、『破産実務Q&A(木内道祥監修、全国倒産処理弁護士ネットワーク編集)』、『Q&A民事再生法』で実務を学びました。

2、短答

短答に関しては、『短答パーフェクト』を使用していました。最初は、間違った問題に付箋で番号を書いていきます。その後、何週もするうちに、絶対間違えない問題が出てくるので、その問題を付箋から消して、どんどん周回を早くしていきました。そうすると、短答プロパーが残ってくるので、ひたすらそれを周回していました。
民法は、でてきた条文をいちいち六法でみて、全文を確認していました。
私は、短答で間違えるとイライラするので、あまり積極的にやっていませんでした。その結果、短答試験は115点で、1088位でした。短答でいい点を取ると、合格発表まで精神状態が安定すると思うので、私のように後回しにするのではなく、早めにやることをおすすめします。

3 自己の体験を踏まえ、これから受験する方へのアドバイス

(1)LS在学生のアドバイス

私は、大学院で勉強をしていました。そこで感じたことは、こだわりが強すぎる人、一人で勉強している人、メンタルが不安定な人は司法試験を受ける前から諦めたり、休学したり、留年したりしています。
こだわりが強すぎる人は、先生や同級生からその勉強法はやめた方がよいといわれてもその勉強法をやめず、何年も受かっていない人が多い印象です。
私は、同級生と、この論点はどのように書くか、どんなふうに勉強しているかなどの話を頻繁にしていました。これにより、間違った方向に勉強をしないことができ、メンタルも大きく崩すことなく勉強できたのだと思います。よく話していた5人は、全員勉強方法は異なりますが全員受かっています。なので、ゼミを開いてみんなで話すことによって、日本語を直したり、変な方向に答案を書かないようにしたりするのをおすすめします。
ただ、司法試験は、甘くない試験なので、特別な人でない限り、絶対的な量が必要です。量をしないと、勉強法がいくら良くても受かりません。私も、法科大学院入学当初は、何をやってよいかわかりませんでしたが、量をこなすことによって、このような勉強法が自分に合っていることに気づき、それを実行しました。方法論にとらわれすぎて、勉強をしないということが一番よくありません。なので、まずはなんでもやってみるのが良いと思います。
私は、終了後1回で受かりましたが、司法試験の後は勉強のやる気がなくなり、勉強をしないただの無職が誕生します。2回目以降で合格率が下がるのは、やる気がなくなることだと思うので、1回目で絶対受かるという意思で勉強し、勉強をやりきることが大事です。

(2)来年初めて受験する方へのアドバイス

1回目の受験をする人たちは、当日のルーティーンを本番前に確認することが大事です。模試があると思うので、ここで確認するのが良いです。例えば、昼飯の買う場所、食べる場所、休憩中に勉強はするのか、ペンはどこに置くのがよいか、トイレはどの時間にいくと我慢できるかは最低限確認してください。特にトイレは、途中で行くと時間がもったいないので、できる限りぎりぎりに行くのが良いですが、直前すぎると、試験が始まってから言ってくださいといわれるので、注意してください。
私は、地方の公立大学を卒業しており、決して頭が良いとはいえません。それでも、終了後一回目で合格できたので、司法試験は、努力すれば受かる試験です。受かってからのメリットも大きいので、みなさん、諦めずに最後まで頑張ってください。

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