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紆余曲折!粘り強く勝ち取った合格

I.Kさん
受験歴: 3回
一橋大学法科大学院【既修】
【受講歴】全国公開模試
スタンダード論文答練(福田クラス)
個別指導(福田小教室)
2025年度

1 司法試験の受験を決意した経緯、合格までの道のり

(1)法曹になろうと志したのは、大学進学を本格的に意識した高校3年生の夏頃のことでした。大学で培った専門知識を活かした仕事がしたいと考えたことや入学後も目標を持って打ち込めることとして文系最難関資格である司法試験に挑んでみたかったというのが主な理由でした。その後、大学受験を経て無事法学部に入学、予備校の基礎講座を取り、司法試験・予備試験の学習を開始することになりました。
意気揚々と予備試験の学習を始めたものの、早速壁にぶつかることになりました。暗記中心の学習だった大学受験と異なり、予備試験の学習には暗記に加え、深い理解も必要であり、学習スタイルの違いに苦戦しました。講義を受講して、答案を書くも評価は芳しくなく、必死に勉強しても予備試験の短答式試験も合格できず、意気消沈する日々が続きました。それでもたった一つ人より秀でていたのは(あくまで相対的なものですが)、忍耐力や粘り強さでした。落ち込むことがあっても、コツコツと学習を続ける中で各科目を深く理解できるようになり、受験予定のロースクールの過去問の傾向と対策を分析した甲斐もあり、何とか第一志望のロースクールに進学することができました。

(2)ロースクール進学後も再び困難に直面することになりました。司法試験合格のためには、前述の深い理解を説得的に表現するスキルが必要です。私は在学中にそのスキルを身につけられなかったこともあり、ロースクールの成績も決して良いものではありませんでした。もちろんそうしたスキルが求められていること自体は分かっていたのですが、当時の私にはどうすればそれを会得できるのかが分からなかったのです。また、学部時代から引き続いて短答式試験が大きな壁として立ちはだかりました。在学中に受けた予備試験の短答式試験でも有効な対策を打ち出せず、良い結果には至りませんでした(一度合格したものの、一般教養科目に頼ったものでした)。
このような状態だったこともあり、ロースクール卒業後最初に受験した司法試験では、記憶の定着が甘かったのか、理解が十分でなかったのか、短答式試験で不合格となってしまいました。短答パーフェクトを何度も解き、判例六法を使う等して対策はしていたのですが、いずれも実を結びませんでした。当時の私は落胆よりも11月の合格発表までの緊張感すら味わえないことに拍子抜けしたというのが正直な感想でした。また、学部やロースクール時代の学習を通じてある程度の知識量自体はあるという感覚もあり、「こんなところで終わるはずがない。」という自負もありました。そのため他の不合格者よりも早く対策ができるとポジティブに捉え直すことができ、8月頃には二年目の勉強を開始することができました。

(3)二年目の学習では、早くから勉強を再開していたこともあり、11月までは苦手科目であった民事訴訟法の過去問や問題集、判例百選の記載を自作の論証集に一元化するなど手間暇のかかる学習に時間を割くことができました。また、11月以降は短答の演習量を増やすとともに予備校の答練や一緒に勉強していた一回目不合格の友人達と自主ゼミを組んで勉強することになりました。二年目の学習では時間制限なく論点を漏らさず答案を書こうという意識でゼミや答練に臨んでいたこともあり、知識や論点を再確認したり、深化させたりすることができました。こうした甲斐もあって、模試でも合格推定点を超えるなど一定の成果を挙げることができました。他方で、2時間という限られた時間でどのように仕上げるのか、説得的なあてはめをどのように書くのかといった点はなおざりになるという課題がありました。もっとも、こうした課題は今振り返ってみれば分かることであって、当時はそれが大きな問題となるとは考えていなかったのです。

向かえた二回目の司法試験。一科目目の経済法で私はそれまで置き去りにした課題に直面します。問題文を読んで条文や論点を抽出して規範を書いた後、手が止まってしまったのです。経済法は論点が少なく、あてはめが重要な科目なのですが、説得的なあてはめが全くできず、「これで良いのか」と不安を抱えながら答案を書くことになりました。その他の科目も途中答案を連発、適切なあてはめもできないまま、論文式試験は幕を閉じました。また、短答式試験でも刑法の時間管理が上手くできず、足切り周辺をさまようことになりました。
結局、短答式試験はかろうじて突破したものの、成績は惨憺たるものでした。合格点の770点から100点以上も足りない点数だったのです。一度目の不合格はすぐに切り替えられたものの、二度目の不合格は忍耐力が取り柄の私でも落胆せざるを得ませんでした。とりわけ重点的に勉強していた民事訴訟法の成績が一番悪かったという点がより一層私を落胆させました。勉強を続けたいとも思う一方で、司法試験からの撤退も考えるようになりました。勉強を続ければ合格できるのではないか、いや撤退するなら早い方が良いのではないか、とはいえ何のスキルもない自分がどこへ撤退できるのか、あれこれと逡巡した結果、「やはり自分は専門的知識を活かして働きたいのだ。」ということを再確認して三回目の受験を決意しました。

(4)三回目の受験を決意したものの、自分の答案の何が良くないのか皆目見当がつかない状況でした。そこで、最早自分だけでは対策はできないと考え、辰已の個別指導コースを受講することにしました。また、二回目の受験であてはめが全くできなかった経済法に関しては再チャレンジ受験生の友人達と自主ゼミを組んで演習機会を増やすことにしました。
答練と福田先生との定期面談が始まってからは可能な限り福田先生の指示にしたがって勉強するようにしていました。福田先生も「あなたは合格できるから。」と何度も仰っていただいたおかげでモチベーションを保ったまま勉強を続けることができました。また、短答に関しても福田先生とよく相談し、厳選した過去問を何度も周回して解くだけでなく、時間管理の厳しい刑法に対応する方法も準備するなどしました。

こうした対策もあり、試験本番では一定の手ごたえをもって臨むことができました。前年課題だったあてはめも充実した答案が書けるようになり、途中答案も大きく減らすことができました。また、難しい問題でも不合格答案にはならないという意味での「守り」の答案を書くことができました。論文式試験では良い感覚を得ていた一方、短答式試験は違いました。過去問と類似の問題がほとんど出ないのです。どの科目を解いていてもどうにも手ごたえがありませんでした。結果は感覚通り、短答式試験では望むような結果は得られませんでした。当初の自己採点では、刑法は時間管理が奏功して及第点が取れたものの、憲法は足切りを割り、民法も前年を下回る結果となってしまい、しばらくの間は足切りに怯える日々が続きました。幸いその後各予備校の解答が修正され、徐々に憲法の点数が上がっていき、法務省の発表した正解でも足切りを突破していたことがわかり、ほっと胸をなでおろすことができました。

とはいえ、短答の総得点が振るわないことに変わりなく、短答の穴を論文で埋められているかが頭の上に重くのしかかっていました。合格発表間近の11月にはその不安と緊張感はピークに達し、発表の三日前からは高熱が出るほどでした。そして発表当日、私は解熱剤で無理やり熱を下げながら、家族とともに法務省のホームページを確認しました。すぐさま自分の番号は見つかり、それまでの不安と緊張がスッと和らいでいくのを感じました。
後日成績表が帰ってきてみると、前年からは大幅に成績が向上していたことが分かりました。私としては、知識量は一回目の時点からさほど変わっていないという感覚もあり、問題への取り組み方、説得的な表現の仕方を習得できたことが今回を通じて大きな収穫となりました。紆余曲折の多い受験生活でしたが、自分の課題に一つ一つ向き合い続けたことが、最終的に合格につながったのだと今は実感しています。

2 受験対策

辰已法律研究所を知ったきっかけとしては、予備試験の短答対策のために短答過去問パーフェクトを購入したことでした。もっとも、実際に講座等を利用するようになったのは三回目の受験を決めたタイミングです。不合格となった原因や自分の答案を客観的に分析したかったため、スタンダード論文答練福田小教室を受講していました。スタンダード論文答練福田クラスを受講した一週間後に面談を実施するというスケジュールだったので、それに合わせて必要な学習を行うことにしていました。福田先生は講義中、問題文の効率的な読み方、設問の解き方、答練の復習方法を強調していたこともあり、可能な限りそれに従うようにしていました。特に日頃の学習で役に立ったのは復習方法でした。私は答練が終わると、自分の答案をPDF化してもらい、採点表と見比べながら問題文のどの事情を拾えて、どの事情を拾えなかったのかを確認するようにしていました。採点表には作問者が使ってほしい問題文の事情が書かれているため、それをなるべく拾いたかったためです。司法試験は実務家登用試験であり、相手の主張も踏まえて自分の主張をする必要があります。そのため、自分が採る結論に沿う事情だけでなく、そうでない事情も比較衡量して答案を書かなければなりません。採点表と自分の答案との比較はそうした視座を与え、あてはめをより充実させることになりました。本番でも経済法や刑事訴訟法といったあてはめが重視される科目では高評価を得ることができました。また、効率的な問題文の読み方や解き方を習得できたこともあり、途中答案も前年4科目から1科目に減らすことができました。短答対策としては、短答パーフェクトを購入して、厳選した問題を何周も解くスタイルで勉強していました。また、論文の勉強に偏重しすぎて短答の学習が疎かになるのを避けるために短答答練も受講していました。本番では振るわなかったものの、答練では回数を重ねるごとに点数が上がっていったため、勉強の証は残ったのではないかと思います。
短答・論文に共通している点は、教材の一元化を図っていたという点です。答練や基本書、過去問演習で得た知識は趣旨規範ハンドブックや自作の論証集、択一六法に全てまとめていました。こうすることで、試験会場で知識の確認を一目でできるようにしていました。

3 これから受験する方へのアドバイス

受験生活を振り返ってみると、自分の課題をコツコツと向き合い続けた8年間ということになるでしょうか。記憶力、理解力、表現力、合格に必要なスキルを忍耐強く獲得していったことが合格の要因になったと思っています。こうしたスキルを会得するためには、目的意識を持った学習が必要です。何のために論証集を読むのか、何のために基本書を読むのか、何のために答練を受けるのか、こうした意識で一つ一つの教材に向き合うことで、合格が一歩一歩近づくと思っています。皆様の合格を心から祈っております。

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