司法試験

困難に打ち克つ

M.Kさん
受験歴: 3回
早稲田大学法科大学院【既修】
2025年度

集中力は逆境から!社会人経験者が選んだ、魂のリベンジ合格

1 司法試験の受験を決意した経緯、合格までの道のり

弁護士という職業へのあこがれが以前からずっとあり、一般社会人(会社勤務)として過ごしておりました。定年も視野に入る年齢になり、人生百年時代と言われる中、一生続けられる仕事をという思いがより強くなり、司法試験の受験を決意しました。

私は法科大学院経由のリベンジ組です。なかなか合格できない期間があり、心理的にプレッシャーを感じていたときもあったのですが、単に実力が足りないというだけであり、コツコツ勉強を続けるしかないと割り切って、勉強に励みました。また、合格する前の年に大きな交通事故に会い(こちらの過失は0)、生死を彷徨うような重傷を負い、後遺症が残ったことも、学習を続ける動機付けになりました

普通に考えると、怪我でモチベーションは下がりそうに思えそうなんですが、私の場合、左目が全く見えない状態が3週間ほど続き、その後8か月くらいかけて徐々に回復していったことや後遺症で顔面が麻痺し、知覚が全くない状態が少しずつ回復していった中で、勉強へのプレッシャーが、取るに足らない程度に見えてきたのです。結局、もとの身体には戻らなかったのですが、回復する中で勉強できることの幸せを感じました。勉強を合格した年の勉強期間はとても短かったのですが、逆に集中できたのが良かったと思います。

法科大学院での授業では、先生方が学習指導方法にしたがってメリハリをつけて教えてくださるので、このメリハリを目安に学習の深度を決めました。また、論証集については、暗記の素材というだけでなく、上記メリハリに合わせて百選や判例解説を読み込んだりしました。このやり方については時間はかかるのですが、記憶に定着し易く、基本論点に係る応用力も自然に身に付く一つの有効な手段だと思います。年配の受験者の方は、どうしても表面的な記憶力が低下してきますので、自分なりの工夫が必要だと思います。

2 受験対策

辰已法律研究所については司法試験業界では老舗ということもあり、以前から存じ上げており、私は書籍を利用しました。
具体的には、「読み解く合格思考憲法」、「Newえんしゅう本 2行政法」、「Hi-Lawyer2025年春号」を利用しました。

「読み解く合格思考憲法」は憲法が苦手な方にも分かりやすく整理されており、反復可能な程度のページ数であるため何回も通読したり、問題を解くことで憲法の論文を書くための知識が身に付いたと思います。合わせて、重要な判例については、百選、判決文を併用すると学習の理解も深まると思います。

「Newえんしゅう本 2行政法」は網羅性もあり、ここに掲載されている問題を繰り返し解いていくことで、行政法の論文対策としては十分だと感じました。また、解答形式が詳しめの答案構成ですので、答案例を読むより、早く読み進めることができます。ですので、本番直前の復習にも役立ちました。補完教材としては、「基本行政法判例演習」(中原茂樹)を利用しました。重要な判例をベースに演習問題に取り組むことで判例の理解が深まります。演習も36講で各講ごとに基本問題、関連問題で構成され、ボリュームとしても多くなく、繰り返し学習できます。また、「基本行政法判例演習」は「基本行政本」(中原茂樹)と連動していますので、こちらの基本書を持っておくと、レファレンスが容易にできます。

「Hi-Lawyer2025年春号」は4月以降のペースメーカですね。出題可能性の高い論点が並んでいますので、それぞれの論点を自分の持っている学習素材と併用して、本番まで学習を継続していくと良い思います。ただし、この雑誌を読み進めるだけでは不十分で、あくまで羅針盤的な使い方をするということに注意すべきです。

あと見落としがちな点として、試験対策の勉強を進めていくにあたって、気を付けなければならないのは、勉強を続けるための体力だと思います。身体が疲れると、勉強も捗りません。私はリフレッシュと治療後のリハビリも兼ねて、軽いジョギングをしていました。1回6~7キロ走ることで、頭も体もすっきりし、その後の勉強も集中できます。走る時間は30分~40分くらいですので、それ程、時間もかからず、おすすめのリフレッシュ方法です。

3 これから受験する方へのアドバイス

①LS在学生へのアドバイス

ロースクールでの授業、期末・中間試験対策は、ほとんど司法試験に直結する内容ですので、ぜひ、授業の予習もしくは復習はしっかりやった方が良いと思います。自分たちが思っている以上に試験委員の問題意識と共通しているのか、本番の試験と類似した事例、論点が出ることがあります。忘れていたりすると悔しい思いをしますので、ロースクールの授業を軽視しない方が良いと思います。また、大学の先生に自分の書いた起案をみてもらいアドバイスを受けることも在学生の特権だと思いますので、大学の人的設備、物理的設備は貪欲に活用していきましょう。私はこのあたりを怠っていたため、自戒を込めて申し上げました。

②来年初めて受験する方へのアドバイス

私の経験から振り返ってみると、初めて受験したときの方が、論文については一番実力が高いのではないかと思います。ロースクールの授業内容や試験を受ける感覚が残っている時期だからです。少し不安な気持ちは理解できますが、最も合格可能性の高い初回ですので、自信をもって受験することをお勧めします。短答については、初受験の場合、短答知識が十分でない場合が多いので、短答対策、とくに憲法は難しくなっていますので、短答過去問だけでなく、判例百選もしっかり読み込む必要があると思います。なめていると、簡単に20点割れになる可能性があります。それから、場慣れということでは、ぜひ、公開模試を受けてその雰囲気、時間間隔、疲れの度合い、中日の過ごし方などと経験し、シミュレーションしておくと良いと思います。

③来年のリベンジ合格を目指している方へのアドバイス

リベンジ組は注意が必要です。ロースクールの授業、試験も終えて時間も経っているので、意識をして勉強しないと、実力が下っている可能性があります。初回受験で何が課題で、その課題をどう克服するのか、この辺りをしっかり考えて勉強を続けていってください。模試を受けるかどうかは、迷うところですが、現在時点の実力を客観的に把握するためにも、受験した方が良いかと思います。でも、身体が資本ですので、くれぐれも無理は禁物です。

④社会人受験生へのアドバイス

私は、ローに入る直前に会社を退職しましたので、社会人受験生へのアドバイスは難しいのですが、一つ言えるのは、効率的な勉強を続けなければ、フルタイム勉強に充てられる学生に対抗するのは難しいということです。そのためには、とにかくすき間時間を有効活用することに尽きると思います。すき間時間の長短によってどのような教材を利用するのか、事前に決めておいて、それを実践するしかないと思います。最終的には、もっと勉強時間が取れる職場に異動を申し出るとか、どうしても多忙で全く時間が取れないお仕事であれば、自信との天秤で最終的には退職という手段も考えるべきだと思います。

最後に全体に共通することとして、試験本番の前日は、睡眠を十分にとることは、とても大切です。パフォーマンスはあまり変わらないと思う方もいらっしゃると思いますが、4日間の試験であること、初日は7時間も集中しなければならないことから、私は4日間のパフォーマンスに影響すると思います。現に私は初日の前日にほとんど睡眠をとれなくて、初日の後半から頭痛がひどくなり、2日目に向けてのおさらいもできず、2日目にも頭痛は続き、散々な結果でした。前々日は睡眠時間を短めにするなど、自分なりの工夫をしてみてください。皆様の最終合格を心より願っております。

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