労働法を選択する理由とアウトプットを重視した効率的な学習法
1 労働法を選んだ理由
自身が社会人として働いていた経験から、最も法適用のイメージがしやすいと思ったためです。また、労働法を選択する人が多く、基本書や演習書も充実していることが選択の決め手となりました。
労働法は論点さえ知っていれば、当てはめに悩むことはあまりなく、暗記に自信がある方にもお勧めできると思います。
2 インプットに必要な所要時間
論点数としては、民法くらいのボリュームがあると体感しており、インプットには相応の時間を要すると感じています。私はロースクールでの講義(4単位)以外で労働法の講義を受講する機会はなく、インプットに必要な所要時間を具体的に算出することは難しいものの、1000時間程度は要したと思います。
3 論文試験対策に最も役立った書籍や講座
労働法を学び始めた当初は、インプットしたのちに該当箇所の「事例演習労働法」の問題を解くようにしていました。思考プロセスが書かれており、理解が浅くてもわかりやすい内容でした。
ある程度学習が進んだのちは、過去問を解き始めました。時間を計って過去問を解き、辰已法律研究所の「1冊だけで労働法」を見て、復習していました。忘れていた論点もすぐに見返すことができ、大変重宝しました。
司法試験直前期には、辰已法律研究所の選択科目集中答練を受講しました。実際に令和6年の司法試験に出題された論点も的中しており、司法試験当日、冷静に解くことができました。
4 選択科目を、いつどのぐらいの時間をかけたか
本格的に学び始めたのは、法科大学院2年生の4月からです。労働法の講義がある前後に各2時間ほどかけて予習・復習をするようにしていました。
司法試験の過去問を本格的に解き始めたのは、法科大学院2年生の8月くらいからで、(他の科目とのバランスも見て、)1週間に1問は起案するようにしていました。
5 公法系、民事系、刑事系との比率はどれぐらいと割り切っていたか
選択科目は司法試験の最初に始まるため、そこで波に乗りたいという思いと、実務家になった後も労働法を使いたいという希望から、選択科目は手を抜く、ということはありませんでした。
公法系、民事系、刑事系の各科目とある程度バランスよく、同じくらいの頻度で労働法を勉強できるようにスケジュールを立て、取り組んでいました。
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辰已は羅針盤です
一橋大学法科大学院【既修】2023年入学 2025年卒業予定
2023年予備試験合格
【受講歴】スタンダード論文答練福田クラス 全国公開模試 他
