福田俊彦先生による
令和7年司法試験論文試験のコツ【憲法】

~以下はスタ論福田クラス・福田小教室ガイダンスを、短くまとめて掲載したものです~
こんにちは。本日は、令和7年の司法試験・憲法の論文問題を振り返りながら、来たる令和8年から導入されるCBT(パソコン受験)形式を見据えた、合格のための秘訣をお話しいたします。「スタロン福田クラス」および「福田小教室」の開講ガイダンスとして、どのような視点で学習を進め、答案を作成していくべきか、分かりやすくお伝えしますね。
今回の憲法の問題は、大きく分けて以下の3つの問いに答える構造となっていました。これらを的確に見分け、それぞれ独立して論じることが第一歩となります。
1. 施策①A(強制投票制度の導入)
有権者の投票を義務化するという規定です。本来、選挙権は「権利」ですが、本問ではこれを「義務」としています。また、投票「する」自由だけでなく、投票「しない」という消極的な自由(権利)の制約をどう考えるか、統治的な側面も踏まえながら検討することが求められました。
2. 施策①B(投票しない者の選挙権停止)
3回連続して投票しなかった者の選挙権を5年間停止するという、選挙権の制限に関する規定です。ここでは、問題文にある「選挙の公正」というキーワードから、在外日本国民選挙権制限違憲判決などの「重要基本判例」を想起できるかが鍵でした。判例の枠組みに従い、「選挙の公正を確保しつつ権利行使を認めることが事実上不能ないし著しく困難」といった「やむを得ない事由」がない限り制限は許されない、という基準を正確に定立し、本問の事実(単に投票に行かない不作為だけでは直ちに選挙の公正は害されない等)を当てはめて論じる必要があります。
3. 施策②(聴衆による不穏な行為の禁止)
街頭演説における聴衆の表現の自由に対する制約です。こちらは典型的な自由権・防御権の問題ですので、「保護範囲」「制限・制約」「正当化(目的・手段審査等)」という、いわゆるドイツ風の「3段階審査」の枠組みを明確に用いて論じることが、非常に有効かつ求められるアプローチでした。
1. 答案構成と作成のシームレス化
手書きの時代は、構成用紙に構成を練ってから一から書き始める必要がありました。しかしCBTでは、画面上で構成を作りながら、そのまま文章へと肉付けしていくことができます。答案構成と答案作成を行き来しながら、一連の作業として進められるのは非常に大きなメリットです。
2. 「枠組み先行」による流し込み
特に施策丸2のような自由権の問題では、あらかじめ「1. 保護範囲」「2. 制限・制約」「3. 正当化」といった3段階審査の「枠組み(見出し)」を画面に打ち込んでしまいます。そして、その骨組みの中に、規範や問題文の事実をパズルのように当てはめて(流し込んで)いくのです。この書き方をマスターすれば、充実した答案を素早く的確に書き上げることが可能になります。
1. 重要基本判例の的確な理解と適用
近年の司法試験では、特定の重要判例を意識し、その枠組みを正確に踏まえて論じることが強く求められています。膨大な判例すべてを漫然と網羅するのではなく、Aランク等の真に重要な判例を深く理解し、本番でその枠組みを示せるようにすることが合格への近道です。
2. 2時間で「すべらない答案」を書く
司法試験の本質は、2時間という限られた時間内で、確実に合格点を取ることです。完璧を求めるのではなく、問われている枠組みを外さず、点数の取れる部分でしっかりと点を積み重ねる「すべらない答案」の作成術を身につける必要があります。
いかがでしたでしょうか。CBT形式への移行は、正しい書き方と枠組みを身につけた方にとって、間違いなくアドバンテージとなります。重要判例の理解と、枠組みを使ったメリハリのある答案作成術を共に学び、令和8年の司法試験合格を確実に掴み取りましょう。講座でお会いできることを、心より楽しみにしております。
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