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法律実務基礎ハンドブック第5版

■訂正情報■

2 刑事実務基礎

p.158 「理由」の11行目以下2行分(赤字部分)が欠けています。

 事実(い)が示す通り,X・Y間には親子関係がある。親は子を指揮監督
する立場にあるから,親子間では一般的に親が子に対して主導的な立場
に立つ,との経験則が働く。そのため,本件でも,XはYに対して主導
的な立場にあると推認し得る。
 次に,事実(え)から,XはYに犯行を実行するよう説得していることが
わかる。
 上記のように,XがYに対して主導的な立場にあることを考慮すると,
XはYの行為を利用して自己の犯罪を実現しようとしていると推認し得
る。
 したがって,事実(い)(え)を併せて考慮すると,これらはXがYによる
強盗について自己の犯罪と認識していた,すなわち,正犯意思,正犯性
を有していたことを肯定する方向に働く事実といえる。

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