司法試験合格に必要な勉強時間は?短期合格には質×量を重視!
裁判官,検察官,弁護士になりたい!
この法曹三者(裁判官、検察官、弁護士のコト)になるには,司法試験に合格しなくてはなりません。
司法試験は言わずと知れた,難関試験です。
この難関試験に合格するには,どのくらい勉強したらいいのでしょうか?
巷では3,000~5,000時間とも,10,000時間ともいわれています。
・この時間の開きの差は何?
・実際はどのくらいの勉強時間が必要?
今回は司法試験合格までの勉強時間にスポットを当て,解説していきます。
果たして,司法試験合格と勉強時間との関係はどうなっているのでしょうか?
司法試験合格に必要な勉強時間はどれくらい必要?
司法試験の学習を始めるに際して,気になることの1つに,
どれくらい勉強したら合格できるか?
ということがよく挙げられます。
このどれくらい勉強したらについては,時間のことを指しているのか,勉強の深度(どのくらいの内容を勉強し,理解しているか)を指しているのか,両方の意味に読み取れます。
ですがネット検索をすれば,多くは時間のことを指しており,そこでは最低でも2〜3,000時間,多くて10,000時間というような記載があります。
でもこれはあまり本質的ではありません。
たしかに,司法試験合格までのルートの1つである法科大学院ルートを例にすると,大学4年間とロースクール2年間の勉強時間を単純に計算すれば8,000~10,000時間くらいが算出されます。
また,1日約8時間の勉強を1年間続けた場合3,000時間程ですが,各自の背景や学習状況により異なるので,それを加味すると5,000時間程と考えられます。
これが巷で3,000~5,000時間と言われる背景です。
しかし,どれくらいの時間で司法試験に最終合格できるかは各自の,
・文章力
・学習経験
・モチベーションの程度
・生活環境(専業受験生・学生・社会人など) 等
様々な要因により大きく異なります。
そのため勉強時間がどれくらいであったかは合格の一要素,結果論に過ぎず,これだけにスポットを当て議論することは本質的ではないのです。
そもそも10,000時間を掛けたとしても,中身が伴っていなければ司法試験に合格することはできません。
一方で司法試験は,論証を覚えたり,答案を書いたりすることが生活の一部といえるくらいにまで時間を確保しなければ,合格が難しい非常に根気のいる試験であることも間違いありません。
したがって,司法試験に合格するまでにどれくらいの勉強時間を確保すればいいかについては,○○時間勉強すれば合格できるという単純な話ではない一方で,かなり長い時間を割いて取り組むべきものであるとの覚悟も必要ということになります。
ダラダラ時間をかけるのは得策ではありません。
つまり中身の伴った勉強ができるか否かで,司法試験合格に要する時間は3,000時間にも10,000時間にもなり得るのです。
司法試験合格の鍵は「質×量」!
司法試験の合格に必要な要素は「質×量」で説明することができます。
まず,“質”は“勉強の方向性”とも言い換えられます。
司法試験合格への“正しい”勉強の方向性とは,膨大な試験範囲の中から,
・繰り返し出題されるような重要論点を中心に学習の対象を限定
・これを反復継続すること
これらが中心といっても過言ではありません。
ここにいう重要論点の見極め方は,過去問との向き合い方という辰已コラムの中でも紹介しているので,ぜひ参考にしてみてください。
一方で,“量”の重要性も侮れません。
勉強方法論の議論では「量よりも質」という言葉でよく語られます。
ですが“質”,すなわち勉強の方向性がよくても現場(司法試験本番)で使えなくては意味がありません。
現場で使える知識にするには,何度も何度も繰り返し学習することが求められます。
これが“量”の部分です。
つまり“質”が悪ければ,いくら“量”を重ねても司法試験合格に届きません。
また“質”が良くても,“量”が足りなければこれもまた司法試験合格に届きません。
そして“量”を重ねる,繰り返し学習するということは,それだけ時間を要することになります。
この「質×量」の積み重ねに要する時間は,個々人異なるので、〇〇時間でハイ終わりとはいかないのが現実です。
司法試験合格者の中で,自身の勉強時間を正確に計測していた人はあまりいないと思いますが,それでも振り返ってみると相当な時間を司法試験合格のための学習にあててきたはずです。
そのような勉強の猛者が多くいることを念頭に置き,腹を括って勉強量を確保することが合格への鍵となります。
司法試験に短期合格するには
司法試験の合格に必要な要素が「質×量」というのは,先に述べた通りです。
そして司法試験に短期合格を果たした受験生にお話しを伺うと,「質×量」をかなりこなしていることが分かります。
その中でも特に“質”の部分で,ある共通項が見受けられます。
それは何でしょうか?
“質”を勉強の方向性や勉強方法と読み替えたときに,早い時期からアウトプットつまり演習に取り組んでいるということです。
司法試験受験生は,予備試験合格者と法科大学院修了者であり,既に知識の習得であるインプットは終えている方が大半でしょう。
そのためより実戦的な演習に重きを置き,“量”をこなしています。
そしてアウトプットをこなしつつ,弱点を補強しながら点数を伸ばしていくのです。
このアウトプットの中には,過去問の勉強も含まれ,その重要性は多くの司法試験合格者が述べています。
⇒ 司法試験過去問の勉強方法と合格するための向き合い方
このように“質”を維持しつつ,早期からアウトプットに取り組み“量”をこなすことが,司法試験合格への近道となります。
司法試験合格は自分との戦い。まずはやるべきことを確実にこなそう。
司法試験は予備試験合格者,そして法科大学院修了者など難関を潜り抜けた方々が受験する試験です。
この難関資格の司法試験に合格するには,やるべきことを確実にこなすことです。
そう,「質×量」の積み重ねです。
予備試験の合格者は,予備試験を突破した経験から,司法試験合格へ向けた学習の方向性が定まっている方は多いのではないでしょうか。
特に法科大学院修了者などは,予備試験合格者よりも試験に対する経験値が少ないので,予備校などで演習を重ね,模試で現場感覚を掴むことがおすすめです。
もちろん予備試験合格者も,予備試験合格者が司法試験合格率が高いとはいえ,油断は禁物です。
同じく演習と模試は自らの弱点を把握するのに絶好の機会なので,フル活用されることをおすすめします。
〇〇時間で,〇年で司法試験に合格した,もちろん気になる所はあるでしょう。
ですが司法試験合格は自分との戦いです。
時間の経過は「質×量」を積み重ねた,結果です。
・何をすべきか
・どうやるべきか
・何が足りないか
自身のやるべきことに目を向けて,中身のある勉強を進め,司法試験合格を目指してください。
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