環境法を選択してよかったと心から思っています。
1 なぜ、環境法を選んだのか (魅力と相性)
きっかけは、所属しているローで環境法の著名な先生がおり、環境法関連で開講されている授業が多かったことにあります。とはいえ、環境法は選択者が毎年ほぼ最下位なので、優秀者と比較され、点数が落ち込みやすい可能性もありました。
そこで、「そもそも弁護士を目指したきっかけとして、労働紛争に接したことがあったので、労働法を選択することも検討しましたが、自分は暗記がかなり苦手で、暗記量の多い労働法についていくことが難しいと思い直し 労働法は候補から消えました。
他方、環境法は、比較的暗記量が少なく、行政法や民法の知識を応用できる部分がかなり多いのが強みで、最後の追い込みだけでも合格水準に達することができると考え、環境法を選択しました。
結果的に、少ない暗記量と現場思考で、合格を得られましたので、環境法を選択してよかったと心から思っています。
2 いつ頃から、どのようなアプローチで勉強したか
(1)本格的な受験対策開始時期
正直、私は選択科目を本格的に勉強開始したのが令和7年の3月で、かなり遅い方であると思います。実際、予備校の選択科目の講座を購入したのは、その1年前だったのですが、ローの授業や基本科目の勉強が忙しすぎて、ほとんど開くことができず、後回しにしてしまっていました。
しかし、3月末ごろに模試が迫っていたので、もうこの1か月は環境法に集中して一気に講座を見るしかないと覚悟を決めて、勉強時間の5~6割くらいの時間を環境法に充てていました。今思うとかなり怖い勉強方法であったなと思います。
具体的には、予備校の総合講義約30時間分を2周見ました。1周目の総合講義を受講しても、全く全体像がつかめず、また法政策分野があるという基本7科目にはない特徴になれず、ほとんど頭に入りませんでした。そこで、総合講義は模試までの間に2周目も見ました。総合講義の受講と論証の暗記のみで模試に挑みましたが、当然手も足も出ていない成績でした。起案も1度もしたことがなかったので、時間も足りず、また暗記も足りていない状況でした。
(2)冷静な現状分析と実現可能な直前対策
そこで、総合講義テキストと論証集、過去問だけに絞ってひたすら周回しようと考えました。北村喜宣先生の基本書「環境法」(弘文堂)を読むのが、法の理解にも効果的であることは理解していましたが、その時の自分には教材を増やす余裕がなかったのと、過去問から同じような問題が繰り返し出題されていることに気づいたので、知識を増やすより合格水準に達することを優先しました。
また、3時間の起案をする時間もなかったので、時間配分だけしっかり決めて、過去問演習は脳内構成だけにとどめて、予備校の答案と採点実感を暗記する勢いで読み込みました。
これを経て、辰已の全国公開模試を受験したところ、選択科目について予想以上の点数を取ることができた(ヤマが当たった部分もありますが)ので、勉強方法は変えずに行こうと方針を定めました。ただ、条文操作に時間がかかった部分があった点を直視し、これまで以上に意識して条文を引こうと反省しました。
3 直前期、どれだけ集中して取り組むと効果が見込めるか
やはり基本7科目の方がどう考えても重要なので、一番不安がある科目ではあったものの、環境法に偏重しすぎないように気を付けました。具体的には、7月中は、もう前日以外は基本7科目のみに集中できるようにしたいと考えていたので、6月中には論証暗記も含め、ほぼ完成させようという計画でした。
そのために6月は勉強時間の全体の3割くらいは環境法の過去問対策をしていたと思います。最終的に環境法は全年度分6周ほど過去問演習をしていたと思います。1日に約6,7年分を一気に解いていたので、かなり時間は取られましたが、短期間で過去問を周回したことで、問題の傾向を掴むことができました。そして、そこで掴んだ傾向に合わせて、答案に書くべきポイントなどを論証集にまとめていました。
正直、環境法は試験前日も過去問を見ており、論証暗記は試験開始の直前まで見ているくらいぎりぎりでしたが、これが功を奏した部分もあります。
環境法は、受験科目としても、学ぶ法分野としてもおすすめです。
(1)これから選択科目を検討される方へ
受験科目として、暗記が比較的少なく、これまで学習してきた知識を生かすことができるので、選択科目の学習が間に合っていない人にも勉強しやすい科目であると思います。ただ、慣れない単語が多いうえ、法政策分野があるというこれまでの法律の勉強とは異なる部分もあるので、これから勉強を始める方は、まずは長期休みなどで一気に総合講義を2,3周するといいと思います。私は、基本書を読む時間がありませんでしたが、私がしてきた学習に加えて、基本書を読む時間があれば、かなり好成績を狙えたかなと思うので、ぜひこれから勉強される方にはそうしてほしいなと思います。
(2)既に選択されている方へ
基本7科目以上に毎回条文を引く癖をつけてください。勉強していてわかると思いますが、ほとんど条文にヒント・答えが載っていて、それが書ければ点数が来る科目です。試験時間中にいかにはやく条文を探せるかがカギになります。
他方で、全く見たこともない問題も出ます。大体そういう問題は小問で配点も少ないので、何も書けなくても何の問題もありません(小問2つくらい何もかかずに、上位の点数を取っている方を何人か見たことがあります)。でも、全員が解けるような条文操作の問題や法の趣旨を答える問題、行政法や民法の訴訟分野の問題については丁寧に検討し、必ず答えられるようにしてください。そして、これらについては、過去問に繰り返し出題されているので、何度も復習すれば書けるようになります。
また、環境法は選択者が少ないこともあって、弁護士の先生に話すと、会話の種になるので、その点でも選択してよかったと思いました。環境法選択というだけで覚えていただけることもありました。今後さらに実務的にも問題意識が高まる科目であるので、そういう点でも選択するのはおすすめです。
環境法選択者の一助になれば幸いです。
頑張ってください!
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