辰已とともに勝ち取った合格
1 司法試験の受験を決意した経緯
高校時代に東京五輪の旧エンブレム問題に関心を抱き、知的財産法ゼミが著名であった慶應義塾大学法学部法律学科への進学を決めました。大学入学当初は学部卒業後に国家公務員となることを目指し、大学在学中に海外留学をするために語学試験の合格、スコア取得に励んでいましたが、コロナ禍により留学は実現できませんでした。オンラインがメインとなった中でも、授業を通じて多くの教授陣、実務家の先輩方と接し触発されたことで、自身の目指す法曹像が確固たるものとなり、司法試験の受験を決意しました。期せずして、慶應義塾大学にて3+2制度の法曹コースが新たに開始されたことを受け、大学を3年で早期卒業後に法学既修者として法科大学院へ進学しました。
2 合格に至った経緯
発表日当日、自分の番号が無いことを確認した後、すぐに辰已の答練を申し込みました。講座の中でも福田先生の「すべらない答案」を目指すという合格目標に惹かれ、福田クラスの受講を決めました。それまでは他塾の答練を受講していましたが、添削結果・点数を見ても、どこが評価されているか、失点に繋がっているかが分からない状況にあり、合格者と自身とのレベルにどれほどの差があるのか暗中模索でありました。その点、辰已の答練は配点表が非常に細かいため、答練でもどの問題が頻出論点問題であるか現場思考問題かが明確であり、どのような戦略で得点すべきかという具体的な指導により論述力が養われました。
1回目不合格通知のランクや点数に基づく敗因分析の結果、現場思考問題への対応力不足、フル起案をした場合の改善点が把握しきれていない点が顕著であると考えられました。そのため辰已の答練と過去問起案の添削を両輪として、自分自身の論述時の癖や苦手なポイント、読みやすい答案にするためのコツを会得し、講座をフル活用して論述力を上げることに励みました。
万全の態勢で本試験に臨んだものの中日に体調を崩してしまい、後半は体力的にも極限の状態でしたが、その様な中でも辰已で培った力を本番で出すことができ、結果、合格することができました。
3 辰已のおすすめ講座
(1)福田クラス
①司法試験スタンダード論文答練福田クラス第1クール/第2クール
司法試験の合否発表のある11月中に公法系の予習講義及び答練が開始されるため、リベンジ生である私は、次年度の司法試験に即座に意識を切り替えることができました。
司法試験の論文試験における答案の書き方は、学部・法科大学院の授業でも、どの予備校でも、明確に教えられることはありませんでしたが、福田先生の「すべらない答案」の書き方は、もっと早く、この様な授業をお聞きしたかったと悔やむほど、司法試験を受ける者にとって納得のいく明快な内容でした。返却される答案に「A評価答案」「合格圏内」と福田先生の添削コメントを拝見した時には更にやる気が増し、つらい時はそのような答案のコメントをお守り代わりに見返しました。
②司法試験 最後の絶対にすべらない講義2024
辰已全国公開模試受験後、司法試験の合格水準となる論述力に達したと感じたのは、このすべらない講義を聞いたからこそだと考えます。この講義では実際の模試の答案を用いて福田先生が解説してくださるので、受講生、特にリベンジ生が陥りがちなミスや癖をしっかりと捉えることができます。辰已模試の添削結果が届いた後の開講のため、自身の答案を見ながら受講するのがおすすめです。また7科目を5時間程度で解説してくださるため、短時間で重要なポイントを理解できる点も魅力です。
③司法試験 福田ファイナル予想答練
ピーキングを7月に持っていけるか不安な受講生には特におすすめです。辰已は7月の司法試験ぎりぎりまで、答練の形で学習の並走をしてくれます。何をして良いのか分からなくなる超直前期の勉強に迷走することを避けるためにも、朝起きて司法試験開始の時間に身体を習慣づけるためにも、福田先生の渾身の予想を拝聴するファイナル予想答練は最高です。
(2) 他の講座
①選択科目集中答練(知的財産法)
大学在学時は知的財産法ゼミに所属し、百選検討をしていたため知的財産法の知識には自信があったものの、1回目の受験の選択科目の点数は芳しくなく、勉強法に不安を感じてしまいました。この集中答練を受講したことで、論証暗記のメルクマールを設定できただけでなく、西口先生が仰る「この問題で差がつく」を把握し、7科目と同様配点表を意識したメリハリの付いた学習を心がけることができるようになりました。
②司法試験全国公開模試
令和6年度司法試験において驚異の的中であった辰已模試ですが、的中率にとどまらず、辰已模試は他の追随を許さない最高の模試であると考えます。私自身は、令和6年5月前半に辰已模試、5月後半に他の模試を受験しました。辰已模試は、受験後わずか半月ほどで添削結果が届いたため、辰已模試での内容、結果を踏まえた学習をした後に次の他の模試に臨むことができ、模試を受ける最大限の学習効果を実感することができました。添削結果返却のスピードと論文を評価する上での配点の緻密さ、そして司法試験本試験に沿った問題構成は辰已模試だからこそと思います。
③短答であと10点とる【憲民刑】
試験本番の超直前期である6月開講でありましたが、最後のもう一押しとして救われた講義であるように感じました。合格体験記には「過去問を〇周解くと短答が得意になる」といった文章が多数見られますが、過去問を何周しても初見問題だとリズムが狂う私にとって、それはどうもしっくりこない勉強法でした。しかし西口先生ははっきりと過去問を回しただけでは短答は得意になれないと仰り、この「短答であと10点とる」講座内で明確な勉強法を提示してくださいました。西口先生の仰るとおり、試験当日までアドバイスを忠実に守り、最終日の短答式試験を受けることができました。
4 これから受験する人へのアドバイス
(1) 法曹コース進学者
大学在学時に学部内で好成績であるからと、その後の司法試験も余裕で合格出来ると思っていないでしょうか。法学部の学生の多くは非法曹志望者であり、授業もなるべく難しい範囲を避けた展開がなされていることが多い印象です。しかしながら、司法試験の頻出テーマはその「難しい範囲」であることに相違ありません。法科大学院に進んでから、数年後の司法試験にゆっくりとピークを合わせるのではなく、予備試験受験生と同様のペース配分で学習に励むべきであると考えます。
(2) 在学中受験生
在学中受験を経験した実体験の印象は、とにかく時間が足りない点に尽きます。在学中受験制度の無い76期より前の先輩方の合格体験記では「直前期には短答を周回させる」といった、概ね論文対策が完成したとみられる体験談が多く見られます。在学中受験者は、司法試験本番直前期には期末試験があり、ローの試験対策と司法試験の両方を同時進行でこなさなければなりません。またローのカリキュラムが変更されたことを受けて、これまでの法科大学院生であれば各科目の司法試験範囲を授業によって網羅できたところ、時間の都合で論点がスキップされ、予習範囲も自学教材にされるなど、負荷のかかるスケジュールに感じるかもしれません。法科大学院の授業は全力で活用すべきですが、司法試験合格を勝ち取るためにも、計画的な履修登録を検討し、振り回されてはいけないということを意識した方が良いと思います。
(3) 複数回受験生
もう一度司法試験を受けると決めた後は、前に進むのみです。特に在学中受験生はローの同じ教室に合格者が居ることが辛く、しかも合格者と自身がそこまで法律知識が変わらないと思えば思うほど、打ちのめされた気持ちになるでしょう。しかし良く言われるように、司法試験は受かるべきとき受かる試験であり、次回こそ合格するために必ずすべきなのは、自身の学習指針を見失わないようにする敗因分析です。敗因分析も、科目の出来不出来だけではなく、次年度何をすべきかを各月のスケジュールに合わせ、リスト化すると進捗が分かりやすく良いでしょう。
身近な合格者に敗因分析をお願いするケースも見られますが、その合格者は自身の合格経験しか有していない者であって、多くの経験値に基づくノウハウが蓄積されているとは言えません。長く司法試験に向き合っている辰已を最大限に活用し、司法試験合格への力を培って欲しいと思います。
(4) 塾員
慶應義塾大学法科大学院は、学習支援ゼミの開講や百選講義の受講ができることなど、比較的司法試験に直結した環境があります。その一方で、魅力的な選択科目が多数あることから、ロー自体の学習ボリュームが大きくなり、授業と司法試験対策を同時並行で行うことは困難を極めます。さらに3年次秋学期には模擬裁判も行われるため、スケジュール管理が重要となってきます。慶應義塾大学法科大学院の授業、特に模擬裁判なども司法試験に合格した後のことを見据えた有益な授業展開であるため、ローの授業と司法試験対策を是非両立させて欲しいと思います。
(5) 司法試験受験生(共通)
司法試験は究極的には体力勝負です。あれほど頭脳を働かせることを求める試験にもかかわらず、結局はフィジカルがものを言うというなんとも皮肉な試験でもあります。学部や法科大学院の期末試験は、司法試験本試験のスケジュールのようには行われていません。また司法試験模試であっても、司法試験当日と全く同様の状況を体験することはできません。本番の司法試験本試験は、数日に渡る極限の状況下で行われるものなのです。休息を取ることができる中日もあり4日間なら大丈夫と思っていても、想定外なことも起きるのです。体調不良、腱鞘炎などの身体的な症状の発生、予期できぬ交通障害、遅延などに見舞われることも考えられます。あらゆることを想定し、それを乗り越え、4日間の本試験を受けきらないとゴールにたどり着けないのが司法試験です。自分を信じて、本試験を駆け抜け、合格を掴んでください。あなたの夢が叶うよう応援しています。
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辰已は羅針盤です
一橋大学法科大学院【既修】2023年入学 2025年卒業予定
2023年予備試験合格
【受講歴】スタンダード論文答練福田クラス 全国公開模試 他
