司法試験

  1. ホーム
  2. 司法試験
  3. 合格者・受講生の声
  4. 合格者の意見を鵜呑みにしない!

合格者の意見を鵜呑みにしない!

T.Rさん
受験歴: 2回
慶應義塾大学大学院【既修】
【受講歴】スタンダード論文答練
2024年度

1 司法試験の受験を決意した経緯、合格までの道のり

 中学生の頃に学校に講演会にいらっしゃった弁護士の方とお話しする機会があり、漠然とした憧れを抱いたまま中央大学の法学部に進学後、司法試験受験団体に所属したことをきっかけに司法試験合格を目指す仲間に感化され、司法試験受験を明確に決意するようになりました。

 大学二、三年次には予備試験を受験するものの、二年連続で論文落ちだったので大学四年生ではロー入試に専念し、予備試験は受験しませんでした。慶應ローに既修者コースで進学後、在学中受験は約十点足りず、二回目の受験では 500位代で無事合格することができました。

 まず、学部での勉強については予備校などを全く利用していなかったので、先輩に頂いたレジュメや趣旨規範ハンドブック等用いてインプットを行いながら、中大、早稲田、慶應、東大、一橋ローの入試問題や予備試験の過去問を解いて先輩に答案を添削してもらう形でアウトプットを行っていました。この時点では司法試験受験団体の中でも成績は上位であったり、予備試験の論文の順位もあと一歩及ばずというレベルだったので何とか食らいつけていたのだと思います。

 しかし、法科大学院に進学すると予習・復習で手いっぱいで司法試験の勉強に集中しきることができませんでした。学部三、四年次はコロナが流行していてほとんどがオンライン授業ということもあり、ローに進学するまで本当の意味での授業と司法試験の対策の両立する難しさに直面していなかったのです。

 たしかに慶應ローは他のローと比較して司法試験受験対策寄りの授業が多くはありましたが、過去問や短答を解く時間だったり、自分の苦手科目の論文対策といった自分のための勉強計画は決して満足のいくものではありませんでした。また、ソクラテスにおびえて教授の支持する学説に固執してしまったり、司法試験合格というゴールから逸れていたように思います。その結果、一回目の在学中受験は不合格となってしまいました。

 そして、クラスの四分の三程度が合格していたので結果発表からローを卒業するまでの期間は精神的に辛いものがありましたが、合格した友達から使用していた教材をもらったり、論証を見せてもらったり積極的に交流を図り続けました。結果発表直後は合格した周りの人たちは不合格となった私に遠慮し一瞬距離ができてしまいましたが、協力を仰ぐとみんな快くアドバイスをくれたり、修習が始まっても気にかけてくれたので、自分だけが落ちたという劣等感だったり負の感情に引っ張られて外部との交流を断つことだけは絶対に避けましょう。

 ロー卒業後の三月から七月までの期間はローの自習室や学習支援ゼミなどは全く利用せずに自宅で勉強していました。学部時代から一貫して自主ゼミなどは組んでいません。ツイッターなどに載ってるリベンジ組の体験談では、よく自主ゼミを組んで他の人の進捗具合や答案を見てもらうべきだ、といった意見をよく見かけたため、私も組むべきなのか迷いましたが、色々考えた結果、私には合わないと思い、一人で勉強する道を選びました。

 大きな理由としては自分の勉強リズムが崩れるからです。ゼミを組むと、毎週この時間はゼミの時間で特定の科目を行い、又、それまでに答案を書かなければいけないといった物理的な制約やそれに付随する人間関係のいざこざによる精神的なストレスといった心理的制約を踏まえれば、私にとってはマイナスにしか作用しないなと考えました。

 しかし、自分の答案を人に見てもらうことや相対的な立ち位置を知ることは言わずもがな重要です。そこで、辰已の答練を受講することにしました。強制的に答案作成の機会が与えられ講師陣の添削を受けることができることに加え、答練は通信制を選択したので答案の提出締切までにウェブ上にアップロードすればよく、自分の勉強計画を崩さずに済むことも大きな魅力です。演習書は繰り返し解く中で答えを暗記してしまっていたので、答練によって未知の問題に当たった時には条文に立ち返って考えるという司法試験本番を想定した予行練習にもなりました。また毎回成績優秀者の発表がされるのですが、自分の点数と最高点との差など相対的な立ち位置を確認することができますし、自分が成績優秀者として挙がった時には自分の今までの努力の方向性は間違っていなかったのだなと精神安定にもなりました。

 このように辰已の答練を活用しながら自分なりの勉強方法を確立したことで今年の司法試験には無事合格することができました。

受験対策

(1)辰已講座の利用方法とその成果

 スタンダード論文答練を二回目受験の時に利用しました。通信制でしたが、きちんと自宅でも時間を図って本番さながらに解くことを意識しました。答練を利用する際、特に復習に時間をかけました。過去、司法試験における辰已答練の出題論点的中率は高いことからも、復習をしっかりして知識を身につけていないと本番でもし同じ論点が出題された場合に同じ答練の受講生に差をつけられてしまいもったいないからです。また、答練を受講している他の人たちも一度その論点に触れている以上、一定レベルの知識を持っているため、自分がその人たちの中で相対的に高い評価を得るにはより深い理解が求められます。

 そこで、私は答練の解説レジュメで引用された判例及び学説、反対説までしっかり熟読し、自分の元々使っていた論に書き込むことで知識を一化しました。解説レジュメでは答練で問題とされた論点に付随して関連論点も補足として記載されているので、その部分についても余すことなく理解に努め、答案に落とし込めるようにしました。その結果、司法試験の直前に行われた TKC 模試では答練で触れた論点が出題され、無事にA評価を得ることができました。

(2)「私がやって成功した方法」「私のノート作成術」「私のスケジュール管理方法」

 私が二回目受験の際にやって特に効果があったと思うやり方としては、できるだけ多くの問題を解くということです。ここで勘違いしてほしくないのは、解くというのは全部起案しろというわけではありません。もちろん答案を書いてアウトプットすることは大事ですが、司法試験では論文科目は八科目ありますし、加えて短答の対策もしなければなりません。つまり一回につき二時間を費やして答案を書き、その復習まですることを考えれば時間的にも体力的にも無駄な消費をしてしまいます。時間は有限であるからこそ効率的に使うべきですし、起案することがゴールとなってしまい、その量の多さをもって自己満足で終わってしまいがちだからです。

 そもそも何故、答案を書いたほうが良いといわれているのかというと、ペース配分の練習や自分の答案の型やあてはめの充実具合を他の人から客観的に評価してもらい修正するためです。この目的に鑑みれば、辰已の答練において起案すれば達成されていると考えました。そのため、私は日の答練以外では答案構成にとどめ、起案は一切しませんでした。問題文のうち、あてはめとして使う事情にはマーカーを引いたり、使う条文を書き出すにとどめ、規範を正確に思い出せなかった時だけ別途模写するなどして実際に手を動かすようにしました。とにかく多くの問題を解き、未知の論点に触れることで、試験本番に全く知らない論点に直面するリスクを減らしました。実際、模試や本番で知らない論点が出ても過去に解いたことのある似た問題を思い出し、その時の考え方から派生させて答案の回答を導くことができたので、全く手も足も出ないという状況に陥ることはありませんでした。

 このように、一つ一つの勉強それぞれを何のためにやっているのか、その目的に立ち返って自分なりの勉強方法を確立していくことが大切だと思います。以上で述べた私のこのやり方は絶対に正しいというわけではなく、私には合っていたというだけです。だからこそ、合格者の言葉を鵜呑みにするのではなく、あくまでも参考程度に留めながら自分なりのやり方をいろいろ試しながら確立していってください。

(3)私が使用した本

 私は短答対策としては短答パーフェクトを使用していました。消去法で確定させるのではなく、それぞれの肢ごとに正誤を判断するようにしていました。

 民事系科目についてはロープラを使用していました。過去に発展問題の論点が出題されたことがあったので基本問題だけでなく発展問題までしっかり解きました。

3 自己の体験を踏まえ、これから受験する人へのアドバイス

(1)LS 在学生へ在学中にやっておくべきこと

 授業で扱った論点が出ることが全然ありえます。ローの授業については予習ではなく復習に特に力を入れましょう。あと過去問演習は早めのうちから取り組んでください。

(2) 来年初めて受験する方へのアドバイス、試験当日までの過ごし方など

 試験当日は急に頭が真っ白になったり、普段なら起こり得ないことが平気で起きます。メンタルゲーといっても過言ではない位なので精神的な部分を侮ってはいけません。夜眠れなくなるなら睡眠薬を飲むべきだし、当日何かがあってもなくても精神を落ち着かせるための自分なりのお守りを準備していくことをお勧めします。

(3)来年リベンジ合格を目指す人へのアドバイス

 とにかく人との関わりを断絶しないようにしてください。リベンジ組はとにかくメンタルがやられます。一人で抱え込むとどんどん負の感情に追い込まれてしまうので、司法試験と全く関係のない友人に定期的に話を聞いてもらったりして、心の健康に気を使ってください。また合格者に答案を見てもらったり、この論点どう書いてた?といった質問もしまくりましょう。使えるものは使いましょう。

(4)社会人受験生へ限られた可処分時間の有効な活用法

 声に出すと意外と記憶に残りやすいように思います。寝る前、お風呂の時間や寝る直前に論証を口に出してみるのも有効だと思います。

関連記事

辰已は羅針盤です

木谷 晋輔
受験歴: 1回
早稲田大学第一文学部
一橋大学法科大学院【既修】2023年入学 2025年卒業予定
2023年予備試験合格
【受講歴】スタンダード論文答練福田クラス 全国公開模試 他
2024年度

社会人初学者の合格体験記

R.K
受験歴: 1回
京都大学教育学部
2023年予備試験合格
【受講歴】最後のすべらない講義 全国公開模試 他
2024年度

司法試験逃げ切り戦略

M.R
受験歴: 1回
東京外国語大学
慶應義塾大学法科大学院【既修】2023年度入学 同年退学
2023年予備試験合格
【受講歴】予備試験スタンダード論文答練(松永クラス) 他
2024年度

人生100年時代、64歳で予備試験、司法試験に合格!

加藤 洋一
受験歴: 1回
東京大学
2023年予備試験合格
【受講歴】スタンダード論文答練(西口クラス)
2024年度
各種サービス
  • YouTube
    チャンネル

  • メルマガ登録

  • 辰已のアプリ

Page top