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細部をとことん突き詰めて、戦略的に「すべらない答案」を目指して合格!

Y.Nさん
受験歴: 2回
慶應義塾大学法科大学院卒業
【受講歴】スタンダード論文答練(福田クラス) 全国公開模試
2024年度

1 司法試験の受験を決意した経緯

 私は、大学2年次に大学生対象のヨーロッパ平和学習ツアーに参加しました。私は、この研修で第二次世界大戦当時の話を伺い、また、ホロコーストが行われたアウシュヴィッツを実際に訪れ、こういった戦争・迫害等の悲劇が起こってしまった要因について学ぶことができました。人は、複雑・多面的な難題を前にしたとき、多数派の潮流に身を投げてしまうが、私は多数派に疑問を持ち、敢えて少数派の立場に立てる人間になろうと、この研修を通して思いました。そして、そのための責任をもった思考の必要性を実感しました。そういった思いから、私は、少数派の立場に置かれている人にも耳を傾け、法律を駆使し、世界平和を実現できる国際的な法律家をめざそうと決意しました。そこで、司法試験を受験することを決意しました。

2 合格までの道のり

 合格までの道のりとしては、法学部を卒業し、法科大学院ルートで司法試験合格を目指すことにしました。

 法学部3年生のときに法科大学院進学を決めてから本格的に法律科目の勉強を開始しました。そして、無事、法科大学院に進学することができました。

 法科大学院では、日々の授業の予習や課題に追われていました。また、私は、法科大学院での予習及び課題以外にも、法科大学院在籍時に研究に興味を持ち、研究論文を仕上げる必要もあったため、司法試験の勉強を十分にすることができていませんでした。あっという間に法科大学院を修了し、付け焼き刃の学習しかできないまま、1回目の司法試験を受験することになりました。結果は、10数点足りず不合格でした。

 1回目の受験結果を踏まえて、そもそも再受験するかどうか、再受験するとしても大幅に勉強方法や勉強内容を変える必要があるのか、よく考えました。よく考えた結果、再受験することを決め、不合格には当然原因があり、自分だけで勉強していては気づかないことが多くあるのだと思い、福田先生のスタンダード論文答練を受講することに決めました。

 福田先生のスタンダード論文答練を受講してから間もない時に、福田先生と面談する機会をいただき、1回目の受験結果を踏まえた今後の学習法を質問させていただきました。私にとっては、この面談が2回目の受験をする上で、非常に大きかったです。今後の学習をどのように進めるか迷っていたのですが、1回目の受験で合格点に10数点足りなかったのは事実として受け止めて、大幅に今までの勉強を変える必要はなく、とにかく10数点を埋める努力をすることが大事であるということをおっしゃっていただきました。10数点を埋める方法として、短答の強化、過去問の分析(再現答案、出題趣旨、採点実感を含めて)などアウトプットを数多くこなすようにしました。そして、福田先生のスタンダード論文答練を通じて、自分自身の苦手な点や弱点を認識し、きちんと向き合いました。1回目の受験の時よりも1つの問題や答案を大事にするようにして、配点表がどのようになっていて、自己採点した時と採点者の方が採点した時とでどれだけ点数の乖離があるのか、現実的な合格答案がどれくらいの相場観なのか、不合格答案や点数が伸び悩む答案がどれくらいの相場観なのか、福田先生の答案分析によって浮き彫りになった点を意識して勉強を進めました。

 そして、2回目の受験で、無事合格することができました。

3 受験対策

①短答

 短答対策はできるだけ早く始めた方が良いと思います。教材としては、短答パーフェクトを使いました。福田先生がセレクトされた問題に絞って解き、他の問題については、解説部分の重要箇所をマークして覚えていました。また、時間を測って過去問(3年分程度)を解くのも非常に有用です。福田先生もおっしゃっていましたが、短答対策は司法試験合格との関係で非常に重要です。

②論文

 インプットももちろん大事ですが、アウトプットをできるだけ行うことが重要です。特に司法試験の過去問が非常に有用です。

③スタ論

 まず、福田先生の総論レジュメを熟読することが重要だと思います。各科目につき、合格に必要なエッセンスがふんだんに盛り込まれていて、司法試験の本番の際にも総論レジュメを持参し、最後まで読んでいて、いわば御守りのような存在でした。

  スタ論では、福田先生の総論レジュメの内容を意識し、とにかく「すべらない」答案を作成することを心がけました。また、司法試験は加点方式であることを踏まえて、スタ論では精緻な配点表があるのですが、その配点表を意識して、自分の書いた文章にどれくらいの点数が来るのか、全体のバランスを逸していないかなど考えながら答案を作成するようにしました。

 スタ論の講義では、福田先生が、どのような答案が良好な答案、一応の水準の答案、不良の答案にあたるのか、実際の答案を素材として詳細なコメントとともに教えていただきました。知識の量や情報量的にそれほど差がないとしても、答案の書き方の細かいところで不良になるのか一応の水準になるのか決まってしまうということがよくわかりましたし、自分一人で勉強していては絶対に気づくことがなかったです。その気づきを普段の勉強や過去問の起案に活かしていました。

④過去問(論文)

 福田先生のスタ論では、直近3年分の過去問を扱い解説してくださるので、直近3年分は特に力を入れて起案しました。福田先生もおっしゃっていたのですが、直近3年分の問題文・出題趣旨・採点実感(「三種の神器」)は非常に重要であり、合格に必要なエッセンスが詰まっています。先生が指摘されたポイントを踏まえつつ三種の神器を定期的に見直していました。

 他の年度の過去問に関しても、できるだけ起案するようにしました。特に、行政法、刑法、刑訴は、過去問からの出題も多く、過去問の起案の重要性が高いので、他の科目よりも多く起案しました。過去問を起案した後の復習の際にはぶんせき本を使用していたのですが、福田先生から教えていただいたことを意識して答案の分析、出題趣旨や採点実感の分析をしていました。

⑤模試

 辰已の全国模試を受験しました。1回目の司法試験受験でも模試は受けたのですが、その時は何も意識せず、問題文を読んでただ自分の知っていることを書くだけになっていました。しかし、2回目の司法試験受験にあたって受けた模試では、福田先生のスタ論で学習したことを意識して戦略的に、かつ、具体的な目標を持って模試に臨みました。辰已の全国模試は、司法試験本番に出題される可能性が高い論点が出題され、模試後に配布される解説資料が本当に充実しています。模試の添削も細かいところまで指摘していただき、解説講義も充実しており、論点理解を深めることができます。

 辰已の全国模試は、本番に近い緊張感のある中、日頃の勉強の成果をどれだけ発揮することができるのかという意味でも非常に貴重な機会だと思います。

4 これから受験される方へのアドバイス

 司法試験の勉強は本当に大変で辛いことばかりでした。司法試験に合格した時は、自分が合格したことももちろん嬉しかったのですが、それ以上にこれまで自分のことをサポートしてくれた家族、友人、先生方への感謝の気持ちが一気に込み上げてきました。

 司法試験合格に向けて、どういう勉強をしたらいいのかわからない方、勉強の方向性が定まっていない方、複数回受験で次こそは合格と思っている方には、ぜひ福田先生のスタンダード論文答練を受講していただきたいと思います。

 皆様の合格を心より願っております。最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

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