短答式試験刑法においては、毎年のように論理・穴埋め問題が出題されます。
この論理・穴埋め問題については、比較的正答率が高いものの、解答するのに時間が掛かるため、予備試験の場合は一緒の時間帯に解答する刑事訴訟法の解答時間が足りなくなったり、司法試験の場合は前日まで論文式試験を受験しているために体力的に厳しくなったりと、受験生の負担となっている出題形式です。
もっとも、短答式試験刑法で論理・穴埋め問題が出題されるテーマは、見解が激しく対立して単純正誤問題を作成し難いところですから、これらの短答式試験の対策を行うことは論文式試験対策に直結するといえます。
そこで、本教材は、短答式試験における論理・穴埋め問題の頻出テーマで、単純正誤問題も含めて近時出題がなく、今年の本試験で類似問題が論理・穴埋め問題として出題される可能性が高い本試験過去問を６問セレクトして、問題、解説を『２０２５（令和７年）対策 司法試験＆予備試験 短答過去問パーフェクト刑法』（2024、辰已法律研究所）より抜粋して掲載しました。また、穴埋め問題に関しては、学習の便宜のために完成文を掲載しました。
受験生の皆様の直前期の短答式試験対策の一助となれば幸いです。