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しぶとくがむしゃらに、自分を信じて挑み続ける

藤中 将人さん
LSE大学(英国)法学部2016年卒業 BPP法科大学院(英国)2017年卒業
【受講歴】予備試験スタンダード論文答練(第1・2クール) 他
LS修了者・社会人・その他

1 予備試験を志した理由

 私は高校から海外に留学して、現地での弁護士になるべく現地の大学の法学部へ進学しました。しかし、なかなかその道は険しく、道半ばで一旦はあきらめて、留学前の目標でもあった日本での弁護士資格の取得を目指そうと決めました。そして司法試験の受験資格を得るために予備試験を受けることにしました。

2 辰已を受験機関として選択した理由

 私の場合、それまで日本法を勉強したことがなく一からのスタートだったので、どうすれば法律を短時間で効率よく勉強できるのか、どこの予備校の入門講座を受験しようか迷っていました。辰已は司法試験予備校として最も老舗で歴史があることを知り、辰已の原孝至基礎講座を受講すればいいかなと思ったのが辰已を受講したきっかけでした。基礎講座の無料受講がwebでできるとのことだったので試しに講義の様子をおさめた映像をみたところ、初学者の私でもわかるようなわかりやすい具体例などを用いて講義を進めている原先生をみることができ、これなら私でもなんとかなるかもと思いました。特に私は短期で基礎を固めたかったので、基礎講座のスケジュールが他の予備校の入門講座より短い1年未満であったことが受講の決め手になりました。

3 試験対策

●短答対策
 短答式試験対策は基本として短答過去問パーフェクトを何周もするとともに、辰已の短答答練や短答模試を活用しました。インプットがそれなりにできたかの確認で短答の過去問を解いてみることはかなり有効だったと思います。これも繰り返しやることで知識の定着にもつながるばかりでなく、同時に短答式試験対策にもなるので一石二鳥でした。過去問を解くときは間違えた選択肢に×をつけて2週目以降は×をつけた選択肢を繰り返しやり、正解できたら×に〇をつけて、残った×の選択肢をつぶしていきました。短答答練は週に1回のペースで1月以降受講しました。本番と同じ感覚で受講でき、問題の質も本試験と同等のものでとても勉強になりました。また条文知識や判例などで分かっていないところや忘れているところを短答答練・模試で把握することができ、とても助かりました。解説もとても充実しており、解説をチェックすることで論文知識の拡充にもつながり、過去問とともに練習素材になりました。おかげで短答式試験に自信をもって臨むことができました。

●論文対策
 まずは各科目基本書をよみこんでインプットに努めました。また、過去問も早い段階から直近3年分を読んでどれぐらい解けるか答案構成をして、辰已のぶんせき本の合格者答案と比べてどの部分が自分の答案に足りないのか確認していました。
 論文式試験対策のため辰已で受講した講座はスタンダード論文答練や、論文予想答練、論文模試でした。やはり知っているのと書けるというのは別次元の話で、インプット段階で「知っている」論点であっても答練では問題文を読む限り、そもそも論点に気づけなかったり気づけたとしてもうまく書けなかったりしました。またそもそも時間が最初足りず、多々途中答案になることもあり、本当に時間内に答案を書ききる大変さというものを身に染みて感じました。事実、1年目の論文式試験では1日目最初の科目である憲法で緊張から途中答案となってしまい、これが結果として不合格の要因となってしまいました。
 そこで2年目は基礎学習においても論証の精度をあげ、しっかり覚えることで本番での答案のあてはめ部分を書くのに時間を作り、途中答案を避けるようにしました。アウトプットを意識した基礎学習は本当に重要です。答練で本番の感覚で問題を読み、理解して、時間内に答案用紙に書くということを繰り返してアウトプットする機会をたくさん経験することは論文式試験合格のためには必須だと感じました。また条文知識は比較的あっても判例に弱い傾向にあると日頃から感じていたため、判例百選や塾の答練で題材となった百選掲載判例や関連判例の判旨をただ読むだけでなく、能動的にどこまで判例の射程が及ぶのか、判例の具体的事案を頭に入れながら「理解」するようにしました。
 問題も良問ばかりで解答例も実践的だったのでとても助かりました。特に辰已の配点表はとても細かく、どのポイントを書けば点が入るのか、特にどこの論点を厚く書くべきなのか把握することができ、メリハリのついた答案作成の仕方を学ぶことができました。また論文模試では本番さながらの正確な順位が把握でき、受験生の中の相対的位置を理解することができ、とても参考になりました。

●口述対策
 論文合格発表から口述までわずか2週間しかないので、辰已の模試を受講して試験の感覚をつかむとともに、全年度分の過去問を解きました。また辰已の赤本、青本を活用して口述試験の全体像をつかみました。辰已の模試はベテランの実務家の先生が担当してくださったこともあり特に臨場感があって、実際模試の方が本番よりも緊張しました。おかげさまで本番では少し緊張が解けたような気がしました。要件事実や刑法の基本的な罪の構成要件などはすぐに言えるように覚え、練習しました。口述では民事保全や執行手続も聞かれるので過去問に出題されたものを重点的に勉強しました。また、短答式の問題(民法、民訴、刑法、刑訴)を解きなおして細かい条文知識を確認するのは効果的でした。

4 これから予備試験を目指す方へのメッセージ

 予備試験は大変でしたが、今振り返るととてもやりがいのある試験でした。つらいときもあり、逃げ出したくなるときも時折ありましたが、予備試験の受験を決めて本当に良かったなと思っています。
 私の場合特に大変だったのは論文式試験でしたが、実際に手を動かして答案を書く練習をひたすら続け、できるだけたくさんの問題に触れたことが合格につながったと思っています。
 予備試験は様々な可能性を開いてくれる試験なので、あきらめそうになるときもなんとかしがみついて合格すると信じて対策することが大事だと思います。勉強法の正解はなく、人それぞれにあう勉強法があると思います。もしその参考に少しでも私の体験記がなれば幸いです。体が資本なので体調管理をしながら、無理しないで自分を信じて今の目の前の勉強を続けてください。その先にある皆様の予備試験合格を心より応援しております。

辰已法律研究所 受講歴

・予備試験スタンダード論文答練(第1・2クール)
・予備試験スタンダード短答オープン(第2クール)
・予備試験総択
・予備試験論文予想答練
・予備試験論文公開模試
・予備試験口述模試
・原孝至基礎講座

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