合格までに受講したのは松本基礎講座とオープン総合編と全国総合模試のみ

はじめに
働きながら専門職を目指すにあたり、法学部出身でしたので、全く知らない会計士などの業種ではなく、司法書士を選びました。学部生時代に不動産に興味があったということも司法書士を目指した理由の1つです。
辰已の受講講座
私は物事を理屈で考える傾向が強いので、「なぜそうなるのか?」という質問が多くなりがちなので、理由付けが豊富な教科書を使い、質問についてもライブ講義の後かメールやブログですぐに対応してくれる講座を選ぼうと思いまして、リアリスティック基礎講座を選びました。
合格までに受講したのはリアリスティック基礎講座と辰已のオープン総合編と全国総合模試のみで、他校の講座は一切受けていません。
授業では教科書に赤青緑のボールペンでアンダーラインを引いて色分けすることで結論、理由、横断的共通点に分けられて情報処理がしやすくなっていましたし、赤のアンダーラインについても出題確率によりABCランクと振り分けされており、独学ではなしえない、はるかに効率よい学習になっていると思います。
私の取った勉強方法
私は勉強していてそれ以上知識が頭に入らなくなると、猛烈に眠くなる性質があるので、1日何時間以上勉強するという形ではなく、眠くなったところで仮眠してました。もちろんテスト形式で解く場合は時間で区切っていました。ただし、直前期は危機感から眠気を抑え込んで無理をして教科書を回し続けていました。
勉強法(択一編)
リアリスティック講座では受講が終わった部分の教科書を一行ずつ隠してアウトプットしていくように指導されるのですが、私は2年目からは小説や歴史漫画を見るかのように、隠さず、ただ読んでいました。そして、10回前後ただ読むやり方で回して頭の中で各ページの上や下にどんな図があって、どんな内容が書かれていたか映像として大体浮かぶくらいになってから、ようやく一行ずつ隠してアウトプットしていくやり方をしていました。
指導された本来のやり方を変えた理由は2つあります。まず、受験1年目は受講を終えたら最初から一行ずつ隠してアウトプットしていたのですが、アウトプットできない箇所だらけで、気力がすぐに萎えてしまってペースが上がらなかったからという理由が挙げられます。もう一つは、私の場合、分析的思考が強すぎるせいか、授業で引いた赤いアンダーライン箇所を一語一語アウトプットしていく松本先生のやり方を最初からとると、細かく見ていく思考が働くことで、教科書のある部分の理由付けについて他の部分では理屈の整合性がとれない部分に気づいてしまい、気持ちが悪いと感じて納得できず、素直に教科書の暗記に移れなかったり、こだわる必要のない細かい箇所も気になってしまうということが多く、ペースが上がらなかったという理由もあります。私のように、教科書の様々な箇所で理屈の整合性が気になってしまう人は、最初は教科書をただ読むようにすることで、細かく分析してしまう思考を働かせないようにして学習を進めるようにした方がいいかもしれません。
教科書全体を通じた広い範囲で理屈の整合性を求めると、教科書に記載された内容を疑うようになり、そのまますっと飲み込めなくなり、教科書を回すのが遅くなり、合格は遠ざかると思います。
教科書のいろいろな箇所で理由が矛盾することに気付きやすいような、細かく拾ってしまう思考をお持ちの方は、あえてその思考を抑えるために最初はただ読む形にして教科書の矛盾に気づきにくくする方がいいかもしれません。10回くらい小説や漫画を読むかの如く読んでしまってから、1行ずつアウトプットしているときに教科書の矛盾に気づいても、すでにある程度教科書の内容を暗記してしまっていますので、あまり気にならないで済むと思います。
司法書士試験では、理由付けは各ページごとの論理的整合性で考えて、教科書全体を通しての論理的整合性はあまり求めない方がいいのでしょう。ページをまたいだ整合性がなくてもそんなもんだという小さな諦めが必要なのでしょう。
隠さず読むことでペースは大きく上がりますし、気分も楽になりました。ただし、このやり方を取るなら回数は増やさないとまずいと思います。小説や漫画を読むつもりで、まずは数多く教科書を回しました。松本先生からは通常のやり方なら、5~6回回すことで合格すると言われていますが、私は科目にもよりますが、10回くらい回しております。私のやり方では、何となく分かったつもりになっている部分を斜め読みで読み飛ばしてしまうことがありますので、10回くらい読んでから一行ずつ隠してアウトプットしていくやり方に戻って、分かったつもりになっていた箇所の洗い出しをするやり方をしていました。
次に、午前午後共通の択一対策として行っていたことを挙げます。私が少し前のリアリスティック講座の出身で、過去問番号を教科書の該当箇所に記載するやり方で指導されていたことを前提にお話ししますが、複数回間違った過去問について、どうすれば間違わないかを自分なりに考えた思考方法やゴロ合わせなどの解法を過去問番号と共に教科書の該当箇所に書き込んでおき、教科書を読めば間違えた過去問の解法も分かるようにしました。これにより、間違えた過去問の解法についても教科書に検索の一元化をしました。これにより私は過去問の解きなおしをなくし、受験3~4年目は午前午後を通じて択一過去問はほぼ解きませんでした。
他に、午後択一を解くスピードを上げるやり方について触れたいと思います。問題を解くうえで、本来は理由から考えて解くべきですが、そのやり方だと私の場合、午前択一なら1時間くらいで解けるのですが、午後択一では1時間で終わらせられずに記述の時間を2時間確保できないという問題がありました。そのため、可能な限り自作の語呂合わせや図や横断的ルールを作り、それを教科書の余白に書き込みして、できるだけ試験場では考えないで解答するべく事前対策をしていました。試験場に行く前にすでに戦いは始まっているという意識を持ち、他の人がきちんと理由から考えて数分かけて解く問題を、20~30秒で解けるような注目点がないか考えて、事前対策に力を注ぎました。この事前対策の作業は本来の勉強を外れており、純粋な試験テクニックにすぎず、嫌悪感を伴い苦痛でした。特にゴロ合わせを考える時間自体は無駄ですから、特に嫌でした。しかし、私が記述の時間をひねり出すにはこの方法をとる必要がありました。
語呂合わせとしては、記憶に残りやすくするために、ここに書けないような品位を欠くものも作りました。
自作の横断的ルールは、教科書や同じ論点の複数の過去問を見て、矛盾がないように作っていましたが、松本先生に確認をとっていないルールはあくまで自己責任です。
私はテスト会場という戦場に立つ前に勝負は始まっているという意識をもって、テストに臨む前から素早く解答できる法則を見出そうとしていました。理由から考えることは知識の定着には役立ちますが、先ほど述べたように、本試験の午後科目では理由からきっちり考えていたら遅いからです。できるだけ考えずに解答する事前対策を試験場に行く前に大量に施して教科書の余白に書き込んでいました。択一をできるだけ考えないで解答できれば、記述にたどり着くまでに集中力の消耗を防ぐことにもつながると考えていました。
こうしたやり方により、3~4年目は過去問を解かなくても教科書だけをただ読んでさえいれば、間違えた過去問知識と、自分なりに考えた間違わないための解法も過去問番号の横に書き込んであることで拾えるようになっていました。さらに午後科目の教科書についてはスピードを上げるための解法も拾えるようになっていました。この点で、私は教科をメインとして勉強をする松本基礎講座の受講生の中でも、さらに教科書に偏った勉強をしていたと言えると思います。
勉強法(記述編)
択一と違い、教科書の申請例部分についてはただ読むのではなく、松本先生のやり方に従い、隠しながら暗唱という形でアウトプットしておりました。
他に使っていたのはリアリスティック講座の解法本と講義で使う問題、模試、答練の問題でした。基礎講座の記述の問題は数回解きなおして練習しました。問題を解いていて、解法本通りにうまくいかないと感じた部分については、自分流に少しアレンジしたやり方で解いていました。
商業登記については、松本先生のやり方にあまり大きなアレンジを加えていないのですが、不動産登記法が1時間で終わらないことが多いという問題点から、商業登記の記述は時間が足りないのを前提とした考え方をしておりました。すべての依頼について構成用紙を完成させてから答案用紙に記入するのではなく、依頼ごとに答案用紙に記入していました。
記述については不動産登記法も商業登記法も、解法本の見開きを使って複数回間違った部分についての間違いノートを松本先生の指導に従い作成していました。
最後に
私は短期合格でもなく、1桁や2桁順位での合格でもないので、大したことは言い残せませんが、自分の経験から申し上げることができるとしたら、「試験前日はよく寝てください。当日はあがいてください。」と申し上げたいと思います。
試験前日は、ぎりぎりまで択一のために知識を詰め込みたくなるのは理解できますが、そのために睡眠不足になってしまうと、むしろ、睡眠不足の方が試験当日に足を引っ張る可能性の方が高いと思います。まともに寝ないと答練や模試で一度もしたこともないようなミスが本試験で出ます。
皆さんが真面目に1年間勉強してきたなら、前日の睡眠時間を削って得られる記憶量よりも当日のスッキリした頭の回転の方に賭けてください。
皆さんが合格発表の日に笑う日が来ることを祈念して筆を置かせていただきます。







