松本基礎講座の講義スタイルは法律未学習の自分にも馴染みやすい

司法書士を目指した理由
私自身は今までの社会人生活の中で司法書士の方を知る機会はありませんでした。
ただ、前職で仕事をするために必要な資格を取得する際に法律知識を勉強する機会があり、法律を学ぶことの重要性を感じたため司法書士試験に挑戦しようと思いました。
また自身の人生において勉強に対してやり残してしまった気持ちがあり、尚且つ自分にとって限界に近い難易度の資格取得に挑戦したいと考えたことも理由となります。
その他に司法試験と対比して受験資格が定められていない点、比較的平和産業であるので自分の性格とマッチしている点も司法書士試験に挑戦する大きな理由となりました。
合格までの受験状況
2021年の7月頃に令和4年度の試験に向け受講を開始。勉強開始当初は仕事をしながらの兼業でしたが、残業が多く勉強との両立が厳しく感じたため翌年の1月に退職。
以降専業受験生となりましたが、1回目の受験では基準点突破できず不合格。かなり悔しい経験となり、試験から1か月後の8月には勉強を再開しました。それからは専業受験生のまま2年目の令和5年度の試験にて合格することができました。
勉強方法
1年目はリアリスティック一発合格松本基礎講座を受講しておりました。この講座を選んだ理由は、テキストの記載事項を画面に表示しながら学習するスタイルなので法律未学習の自分にも馴染みやすいと感じたためです。
また使用教材のリアリスティックテキストは1つの知識に対して理由を掲載しており、ここに非常に力を注いでいます。司法書士試験はかなり広範囲の学習範囲の中から細かい知識を問われる試験なので、理由から思い出せるように工夫されているリアリスティックテキストが自分には必要だと感じたのもこの講座を受講した理由です。
基本的には松本先生が推奨されている「テキスト中心」の勉強方法を遵守しました。理由は法律の基本的知識がないため自己流の勉強方法だと泥沼にはまることが怖かったからです。
全体の勉強期間の8割くらいはこの勉強方法で時間を費やしたと思います。
インプット段階
上述の通り、基本的にはテキスト中心で学習していましたが、全体的な知識の整理が課題であることを感じたので以下の独自の学習方法も取り入れました。
自分が最も知識の定着を実感できたのは、一度「テキスト学習→過去問の学習」という基本的な学習の流れを捨ててテキストのみを高速で2周した勉強でした。
具体的には1日目 民法Ⅰ(1回目)→2日目 民法Ⅰ(2回目)→3日目 民法Ⅱ(1回目)→4日目 民法Ⅱ(2回目)とこの流れで憲法のラストまでスピード重視で勉強しました。
当然1回目はわからない箇所が多々ありますが1ページ1分くらいのスピード重視でとにかく読み進み、2回目の学習で「テキストでアウトプット」を意識しました。
ただし、2回目の場合でもとにかく時間をかけずにテンポ良く回すことを心掛けました。
これによって頭の中で各分野の全体イメージが定着し、これ以降にテキストの学習をした際に全体の試験範囲の中で今自分が何について学んでるのか理解しながら復習することができるようになったと実感できました。
アウトプット段階
もう1点、自分が苦手だったこととしてテキストでアウトプットをしているときは問題なくても、いざ過去問を解いてみるとテキストの知識と問題で問われている内容を結び付けられず間違えるというパターンが多いことがあげられました。
(具体例を挙げるとテキストで「転付命令」というワードが登場しますが、問題文では転付命令というワードを使われずにその知識を問われるということがあります。)
ここで自分は上記のパターンで問題を間違えた場合、問題文での表記をテキストに書き写してテキスト学習の際にも過去問の問われ方をイメージできるように工夫しました。
なので私のリアリスティックテキストは他の合格者の方と比較して、かなり自分で書き込んだ量が多いと思います。
またよく松本先生が言われることですが、テキストの小見出しだけを見て赤線部分(論点)をアウトプットできるかということにも重点的に取り組みました。
最初はほとんどわからず1回見てはアウトプット、次には忘れてしまいもう1回見てからアウトプット、のように情けない感じになるかと思いますがこれを繰り返すとかなり自分の実力が伸びたように感じました。
2年目の直前期の頃には小見出しを見ただけで赤線部分だけでなく青線の理由部分や自分が直接記載した補足、出題回数などかなり細かいポイントまですぐに思い出せるレベルになりました。
本試験では午後の科目が時間が足りないようになるので、この小見出しのアウトプットによってすぐに自分の知識を引っ張ってくる訓練になりましたし、非常に重要な学習方法だと思います。
直前期となり答練・模試が行われるようになりますが、正直これについてはあまり重視しませんでした。気を付けていたのは改正論点と記述問題のみになります。
択一の復習はほとんどしませんでした。本試験の未出題問題を再現するために答練でも予備校が創作した未出題問題に時間をかけるなどは避けるべきだと思います。
代わりに記述の間違いにはかなり時間をかけて復習しました。特に不動産登記の枠ズレしてしまった場合はその解説講義を聞いた後にもう一度頭の中で解くようにしました(実際にもう一度書くのは時間が勿体無いのでしませんでした。)
後、模試で注意していただきたいのは「とにかく本試験をイメージして受験する」ことが非常に大事だと思います。
自分の場合は昼ご飯に何を食べるのか、昼休憩の過ごし方、午後問題のペース配分などかなり細かくシミュレーションしていました。
特にメンタルコントロールの練習はしておいた方が良いと思います。本試験当日、特に午後になると精神的にキツイ時間が訪れます。
その時に逆境を跳ね返せるように模試の段階でシミュレーションしているかどうかで本試験のパフォーマンスにもかなり影響してきます。
合格に至るまでの出来事
私の場合は専業期間が1年半となり、勉強時間は確保しやすかったのですが、その分気持ちが落ち込む状態が続いたのが非常に辛かったです。
今思えばもう少し運動などを取り入れて気持ちのリフレッシュをした方が良かったなと反省しています。
また有難いことに家族からのサポートなど勉強しやすい環境があったことを自覚していますが、その分試験が近づくにつれて不合格だったときのことを考えるとかなりのストレスを感じてもいました。
こういう点は専業受験生ならではの悩みだとは思いますが、試験で合格する以外は根本解決することができないのは辛いポイントだと思います。
自己の反省を踏まえて、これから受験する方へのアドバイス
上述しましたが自分の場合はテンポよくスピード重視で勉強することでかなり捗るようになりました。
またお試し受験なしで初受験される方に向けてのアドバイスになりますが、当日の試験本番の雰囲気を想定していた方が良いと思います。
模試などで大まかな雰囲気は掴めるとは思うのですが、本試験当日の緊張感のある異様な雰囲気にのまれることなく全力を発揮することは少し難しいと思います。
実際私も初受験の際はその雰囲気にのまれ緊張のまま午後の試験があっという間に終わってしまったことをよく覚えています。
改めて合格率5%の試験であることをよくイメージしておけば本試験の当日の緊張も少し和らぐかと思います。
また、直前期の勉強スケジュールについてもよく練った方が良いと思います。自分の場合は5月の中旬から6月末までは不得意科目に特化して勉強しました。
具体的には午後科目のみ集中して勉強し、午前科目は全く勉強しませんでした。理由としては答練や模試で時々、午後科目が基準点ギリギリの点数をとっていたためです。
自分のあり得る敗北パターンを考えたときに午後択一の足切り不合格が一番可能性が高いと考え、直前期は午後科目の勉強に集中したという対策をとりました。
午前科目は試験1週間前の超直前期に軽く読み流しただけで、とにかく午後科目のみに力を注ぎました。
結果としては本試験で午前31問、午後31問正解となりました。これは自分が勉強してきた中で一番午後科目の得点が高い結果となりました。
この選択と集中という考え方から直前期の勉強の仕方を思い切って変えたことが自分の合格に直接的に結びついたと思います。
後進へのメッセージ
膨大な試験範囲のために途中で諦めそうな気持になることもありますが、試験当日まで自分を信じて勉強をやめないでください。
また、試験中も特に午後の試験では落ちてしまうのではないかという恐怖心が生まれるかもしれませんが、その日まで積み上げてきた自分の努力を裏切らないためにも16時まで諦めないでください。
司法書士試験は毎年1万人以上の多くの方が受験されますが、そのほとんどである95%の人間が不合格になるという恐ろしい試験だと思います。
合格するまで何度も受けられる方よりも、途中で諦めて撤退される人の数の方が多い試験だとも聞きます。
凄く嫌な表現かもしれませんが、試験の途中で諦めてしまえば、その人は「法律に詳しいだけのただの人」で終わってしまいます。
合格するまで本当に苦しい思いが続くかと思いますが、ご自身が勉強をし始めたきっかけとなる原点と支えてくれる身近な方々を思い出して努力頂ければと思います。
最後になりますが皆さんの合格をお祈り申し上げます。







