リアリスティックは受講生へのフォローも手厚く安心して学べる講座

はじめに
大学で法学を学ぶ中で司法書士という専門資格を知り、法律を扱う職業として興味を抱きました。ちょうどその頃、知り合いの司法書士から受験を勧められ、本格的に勉強を始めましたが、覚悟が足りず学習は続かないまま4年間が過ぎてしまいました。卒業を前に将来と向き合い、大学院へ進学すると同時に「今度こそ本気で司法書士を目指す」と決意しました。修士1年の8月から講座を受講し令和6年合格を目指しましたが、記述式で力を発揮できず不合格に。しかし不足していた記述力を徹底的に鍛え、1年の再挑戦で令和7年に合格を果たしました。
私のとった勉強方法
辰已の受講講座
受験1年目・2年目ともに、松本先生の「リアリスティック一発合格松本基礎講座」を受講しました。本講座は板書形式ではなく、テキストを画面に映し出し、松本先生自身が出題され得る箇所に線を引きながら解説し、必要に応じて補足を加えるスタイルが特徴です。これによって、ノートを取る手間が省け、重要点が視覚的に整理され、非常に効率的に学習を進めることができました。また、疑問点があれば松本先生に直接質問したり、講座サイトを通じていつでも質問できる体制が整っており、受講生へのフォローも手厚く安心して学べる講座だと感じました。
勉強法(択一編)
択一対策では、1年目・2年目ともにテキストの読み込みを中心に学習を進めました。そのため過去問演習の回数は、松本先生の指定よりも少なく、直前期までに1回、直前期に1.5回(0.5回は誤答のみの解き直し)にとどめました。テキスト重視とした理由は、本試験では過去問と同一の問題文が出題される保証がなく、テキストで本質を理解していれば最低限の演習で対応できると考えたためです。ただし、民訴系や憲法の学説問題など、抽象的でイメージの掴みにくい科目については過去問も活用し、理解を深めました。限られた時間で学習する場合は、同様の問題を何度も解くよりも、論点ごとに代表的な問題を1つに絞る方が効率的だと感じました。
択一での留意点
不動産登記法
不動産登記法は範囲が非常に広いため、個別の論点ごとに暗記するのではなく、共通する要素を横断的に整理することを意識しました。例えば、「このような場合には必ず第三者の承諾書が必要」といった形で共通項をまとめることで、効率的に理解を深めました。一方で、仮登記や処分制限の登記など特有で理解しづらい論点は、繰り返しテキストや問題に触れることで定着を図りました。
会社法・商業登記法
この科目では特に組織再編の理解に苦しみました。初学時は内容が難解で全く理解できず、途中で挫けそうになった時期もありました。しかし、テキストを3周ほど繰り返すうちに少しずつ全体像が掴め、2年目には苦手意識も解消されました。最初は理解できなくても、何度も繰り返し読むことで必ず理解が進むため、焦らず継続することが何より重要だと感じました。
勉強法(記述式編)
記述式対策は、松本先生の基礎講座に含まれる記述式講座で学習しました。初期段階では、まず雛形集を最低限記憶し、指定された基本問題を解いたうえで解説動画を視聴するという流れを徹底しました。
学習が進み直前期に入ってからは、本試験レベルの問題を1日1問解くことを目標としました。兼業受験生の場合は、1日1問が難しくても2~3日に1問でも十分効果的だと思います。また、この時期は、雛形集に掲載されている申請例を1日約30例をお経のように繰り返し口に出して読み、素早く申請例を思い出せるようにしていました。加えて、 1年目は記述力不足で不合格だったことから、2年目は模試や答練を積極的に受講し、実践力を磨きました。特に辰已法律研究所の直前期答練(全8回)は非常に有益で、基礎を固めた上で受講・復習を重ねれば、本試験でも十分に対応できる力が身につくと感じました。
不動産登記法•商業登記法記述それぞれの学習ポイント
不動産登記法の記述
学習が進むにつれて、大まかな権利変動の流れは自然と判断できるようになっていきますが、注意すべきは名変登記の要否です。名変登記が必要な場合と、必要に見えて実は不要な場合の判断は、直前期に特に意識して整理しておくべき重要な論点だと思います。ここを曖昧にしたまま本試験を迎えると、確実に失点につながるため、過去問やテキストを通じて何度も確認することが大切です。
商業登記法の記述
令和7年度の問題は一見すると難しく見えますが、実際には「種類株式の内容変更」「募集株式の発行」「監査等委員会設置会社への移行」など、申請例やテキストにも掲載されている基本的な論点の組み合わせでした。そのため、複雑に考えすぎず、あくまでも基本に忠実に、出題の意図を正確に読み取る姿勢が重要だと感じました。特に商業登記法は、焦らず一つひとつの手続を整理して考えることが得点につながると思います。
本試験当日(午前)
当日は開場と同時に会場に入りました。テキスト類は持参せず、商法・刑法・憲法の中で特に苦手としていた箇所をまとめた資料だけを直前まで眺めていました。新しい情報を詰め込むのではなく、これまでの学習内容を確認することで心を落ち着けるよう意識しました。また、緊張を和らげるためにガムを噛んだり、軽く散歩を兼ねてトイレに行ったり、深呼吸を行うなどして気持ちを整えました。
試験中は民法がやや解きにくく感じましたが、消去法を活用して何とか及第点を確保できました。その他の科目については、普段どおり落ち着いて解答でき、全体としては想定通りの手応えで午前科目を終えることができました。
本試験当日(午後)
午後の試験では、第1問から第11問までをいかに早く正確に解くかが、長丁場を乗り切る鍵だと常に意識していました。そのため、試験直前はリラックスしつつも、マイナー科目の論点を頭の中でざっと思い返し、スムーズなスタートを切る準備を整えました。その甲斐あって、商業登記法の択一ではテキスト論点が少なくやや解きにくい印象を受けたものの、全体として約50分で解き終えることができました。
記述では、不動産登記法・商業登記法ともに物議を醸す問題でした。しかし、相続登記要否の問題はリアリスティックに掲載されており、松本先生も記述で狙われると話していたため、落ち着いて対応できました。想定よりもスムーズに進み、不動産登記法は40分弱で終了しましたが、その後の商業登記法の分量が非常に多く、別紙の多さに驚かされました。それでも、不動産登記法を早く終えたことで時間的余裕が生まれ、焦ることなく淡々と解答を進め、終了10分前には全てを解き終えることができました。最後の10分はマークミスなどの機械的な誤りを丁寧に確認し、落ち着いて試験を締めくくりました。
今までの模試・答練・過去問では時間が余ることなどほとんどなかったため、逆に不安も覚えましたが、すべての問題を“なんとなく”ではなく、テキスト等の根拠を思い出して解いたという確信がありました。そのため試験後は、マークミス等がなければ受かっているだろうと思える手応えがありました。
最後に
私自身、1年目の不合格を経験し、心が折れそうになりました。それでも最後まで松本先生と自分を信じ続けました。勉強は決して楽ではありませんが、努力を重ねていくうちに、必ず点と点がつながる瞬間が訪れます。他の人と比べて焦る必要は全くなく、自分のペースで「昨日の自分より少しでも前に進む」ことを大切にすれば、必ず結果はついてきます。
司法書士試験に真剣に向き合うことで、知識や勉強面で成長できることは言うまでもありませんが、それ以上に、今後どんな壁が立ちはだかっても乗り越えられる強いメンタルを手に入れられると思います。努力の過程そのものが、自分をより大きく成長させてくれるはずです。







