フルタイム兼業・アラフォーの私でも松本先生の講座で合格できると思った

司法書士の受験を決意した経緯、合格までの受験状況
2015年より静岡県の税理士法人•行政書士法人に勤務しており、相続•遺言専門の行政書士として800名を超えるお客様のご支援を行ってきました。
補助者として業務に従事する傍ら、2016年の行政書士試験を受験し、300点満点中180点のボーダーラインピッタリで合格。翌2017年12月に行政書士登録となりました。
資格者として順調に業務を行っていましたが、2021年7月に私の売上の95%以上を占めていた大口の提携先との関係が終了し、先行きの見えない状況に。死に物狂いで新規開拓営業に徹するか、これを機に業務範囲の拡大と客単価の引き上げを主な目的として司法書士資格取得を目指すかの2択となり、将来を見越して後者を選びました。フルタイム兼業受験生として、2021年8月から学習を開始することになります。
「週に35時間の学習時間は確保して欲しい」と松本先生が仰っていたため、2年目以降は学習時間の確保を日々の最優先事項としました。可能な限り17時以降の残業は回避するよう心がけ、2年目と3年目は平日5時間、休日は10時間を捻出していました。
最後の年は最低6時間の睡眠をとるよう意識し、直前期を除けば平日は4時間半、休日は8時間ほどの学習時間でした。
4年目の具体的な平日のスケジュールとしては、早めに出社して職場で45分、昼休憩で45分、退社後に職場で2時間から2時間半、娘が寝た後の22時から23時までの1時間、をルーティンにしていました。1年目や2年目は仕事帰りにカフェ等で学習していましたが、3年目からは職場で勉強することが認められましたので、本当に助かりました。
例年2月半ばから3月15日までは確定申告期間でもあるため残業は避けられませんが、それでも1日最低3時間の学習時間は確保していました。
1年目の学習状況
大学受験のときに1年間浪人をしており、当時は予備校に通っていました。予備校に通うことのメリットは計り知れないことを身に沁みて感じていましたので、行政書士はもちろん、司法書士試験においても独学という選択は微塵もありませんでした。
1年目に選んだのは格安の完全オンライン予備校です。テキストの読み込みよりも過去問演習を徹底的にやるようアドバイスがございましたが、過去問の出題根拠とテキストの該当箇所とのリンクがなく、両者の往復でかなりの時間を要しました。記述式の解法の解説等もなく、不安ばかりの毎日でした。
行政書士試験受験当時は21時頃まで仕事をするのが習慣となっており、講義の視聴やテキスト読み込みがほとんどできず、苦し紛れに過去問をグルグル回し続ける戦法で何とか合格できました。しかし司法書士試験では、そのやり方は通用しないと感じ始めていました。
そんな中、たまたまYouTubeにて松本先生の動画を視聴する機会があり、親子会社における取締役と監査役の兼任禁止規定に関する説明を聴きました。闇雲に記憶するのではなく、制度趣旨や背景事情を理解することで、記憶量を最小限に留められると仰っていたのです。
34歳で受験した行政書士試験受験当時はほとんど感じていませんでしたが、40歳間近となるにつれ、記憶力が確実に衰えつつあることを痛感していました。松本先生の講座を受講すれば、アラフォーの私でも合格できるかもしれないと思ったのが、2022年6月の直前期の頃です。
1年目の受験結果は午前22問、午後24問正解で、共に基準点割れという結果でした。本試験後すぐに2023年度松本基礎講座を申し込み、2年目の学習を開始しました。
2年目の学習状況
司法書士試験に合格するために必要な教材は全て揃っており、あとはひたすら松本先生の講義を消化し、過去問を解き続ける毎日です。順調に実力は伸びていたと思いますが、直前期の模試では午前•午後共に20問台前半とイマイチの成績。本試験では午前30問、午後27問の正解となりましたが、記述式が基準点プラス0.5点とギリギリであったため、9点足りずに総合点落ちとなりました。
3年目の学習状況
「あと9点だったのだから、今年はもう少しがんばれば合格できるはずだ。」こう思い始めたのが、不合格に至る最大の要因であったように思います。
司法書士試験は下りのエスカレーターに抗い、目的地まで駆け上がっていかなければ合格に辿り着けない試験です。そしてエスカレーターの速度は、年齢を重ねれば重ねるほど速くなっていきます。少しでも油断して駆け上がっていくペースを落としたら、転がり落ちるように実力は下がっていくことを、この時点では理解していませんでした。
3年目は、2年目のテキストや過去問、その他教材を引き続き使用していました。学習時間こそ減らしてはいませんが、やはり「合格まではあと少しだ。」という危険な安心感に嵌ってしまっていました。昨年力を入れていた過去問演習よりも、テキストの高速回転(松本先生の推奨する『テキストを用いたアウトプット』とは異なります)を中心に行ってしまっており、アウトプットを疎かにしていたことが致命的でした。
3年目の結果は、午前29問、午後22問。午後の択一は自信をもって解答し、1時間以内にマークを終え、更にマークミスのチェックまで行っていましたので、ショックでした。
特にマイナー科目は11問中6問と、半分近くを落としました。充分な理解がないままスピードを重視するあまり、2肢検討で解答していたのが敗因だったと分析しています。2年目は10問正解していましたが、単に運が良かっただけなのでしょう。
配点が70点から140点へと倍増し、最も時間をかけて対策を強化していた記述式は概ね書けていましたが、採点されることは叶いませんでした。
不甲斐ない成績を受け、本試験翌日から学習を再開。改めて2025年度松本基礎講座を受講することにしました。7月下旬に実施されたWEB奨学生試験を受験したところ、何とか2位に食い込めましたので、受講料80%OFFでリアリスティック•フルパックの申込ができたのは幸いでした。
私のとった勉強法
8月中旬から3ヶ月遅れで受講をスタートしましたが、11月頃には最新の講義に追いついたため、以降は追っかけ復習も並行して進めました。3年目に涙を飲んだ原因である民訴系3科目、そして商業登記法には特に時間をかけました。
過去問演習については年明けより多くの時間を割き、指定された過去問はマスト過去問以外も含め最低3~4回は解きました。指定過去問全てを解いた後に、間違ったり判断が曖昧な問題のみピックアップして解答、それでも間違ったり判断が曖昧な問題を更にピックアップして解答と、ここまでやって1回としてカウントします。1つ1つの肢からテキストの該当箇所を思い出すよう意識して、解いていました。
4月以降の直前期にテキストを回した回数については、弱点と認識していた民訴系3科目及び商業登記法は10回、供託法は8回、それ以外の科目は5回ほどです。
記述式は比較的点数が安定してきましたが、本試験で後悔したくないため、直前期含め記述式問題集の基礎編•応用編はそれぞれ3回ほど繰り返しました。解答を記憶してしまうくらいやり込むことで、血肉になっていくのを実感しました。
雛型の記憶については、特典で配布された雛型集を毎日15分ほど、葉書などで隠しながら上から順に頭の中でアウトプットすることを習慣にしていました。雛型に数週間触れないと、添付書面等を即座に思い出せなくなることがあったためです。
答練•模試については、辰已法律研究所の答練全8回、模試全2回、そして他の予備校の模試全6回を受験しました。前者の択一式は平均で25問前後、後者は30問前後で、記述式は大半で100点超えとなりました。
松本先生が推奨される勉強法以外では、先述の『テキストを用いたアウトプット』がどうしてもできなかったので、その代わりに付箋を活用した学習に取り組みました。
過去問演習や答練•模試で問われた知識で、解答を間違えた、またはテキストの該当箇所を即座に思い出せなかった部分に付箋を貼り、そこを重点的に記憶していく手法です。4年目になってもそのような知識が少なからずありましたので、普段から特に意識して思い出せるよう努めました。直前期のテキスト回しの終盤では、付箋箇所だけ目を通すようにして時間を短縮させていきました。
一旦付箋を貼ったら、剥がすことはしません。3年以上経っても長期記憶の知識にまで至っていないことを意味しますので、本試験で同じ知識を問われたら即答できるよう何度も繰り返し脳に叩き込んでいきました。
また、毎日の学習時間を正確に記録すべく、業務でも用いるGoogleカレンダーに15分刻みで入力していました。集中力が切れた時間帯は休憩時間として除外し、集中している時間のみで計測します。そして予め決めた学習時間を超えたら、すぐに勉強を終えるようにしていました。これにより日々の学習時間の変動をなくし、残りの時間はご褒美として息抜きを入れ、翌日に備えていました。
その他には、首や肩、腰を痛めないためにブックスタンドにテキストや過去問題集をセットして学習を行っていました。首が下を向き続ける時間が長くなれば、凝りや痛みで学習効率が落ち、長時間の勉強が困難になるためです。また巻き肩にもならないよう、注意していました。
身体がしんどくなってきたら、学生時代から継続している『ゆる体操』を30分前後行い、コンディションを整えていました。翌日の体調が劇的に改善されますので、受験生には特にオススメです。
眼のケアも重視していましたので、眼鏡はブルーライトカットレンズ仕様とし、就寝時は必ずアイマスクを着用して眼の周りを温めるようにしていました。そのお蔭か、4年間は眼の疲れや痛みに悩まされることはほとんどありませんでした。
4年間を通じ、本試験直前の1週間は有給を取得して体調を整えつつ、ラストスパートをかけました。
合格に至るまでの出来事
4年間で一番辛かったのは、3回目の受験を終えた直後、意気消沈しつつも4年目の学習に入ろうとしていたとき、当時6歳の一人娘から「また1年も勉強するの!?もう辞めて欲しい!」と大泣きされてしまったことです。妻含め、家族の我慢は限界を超えていました。
「来年不合格だったら、もう勉強は辞めて!」と娘から言われた上、私自身も修行僧のような生活に正直、徒労感を感じ始めていました。4年目が実質的に最後のチャンスになるだろうと、腹を括りました。
勤務する法人においても、3年目は課せられた売上目標を大きく下回る結果となり、部署全体の数字を押し下げてしまいました。上からの強い圧力こそなかったものの、周囲への申し訳ないという気持ちから、針の筵のような精神状態は長く続きました。
本試験当日のこと
試験当日については、今年は自宅から徒歩10分の場所が試験会場となりましたので、余裕を持って移動することができました。やれることは全てやり切った状態で臨んでいますので、前年までとは違い、心に少し余裕がありました。
午前については民法で数問、判断に迷う問題があり、基準点割れを心配しました。模試ではいつも20分近く時間が余ることが多かったのですが、本試験では何度も見直しを行い、正誤の判断ができない肢の検討を終了時刻まで行っていました。
厳しいのは午後です。午前とはうって変わって、一瞬たりとも気が抜けない3時間となります。昨年失敗してしまった最大の要因である午後択一については、基準点割れを絶対に避けなければなりません。2肢による軸足検討はリスクが高いと判断し、3〜4肢検討で解答していった結果、最後のマークをした時点で14時5分となっていました。この時点で既に黄信号です。
不登法記述については、何度も繰り返し過去問を解いて覚えたはずの先例が頭からスッポリと抜けており、何の疑問を持たず、第2欄で相続登記を入れました。相続登記の義務化の翌年の試験で、相続登記を省略するのはおかしい、という個人的な判断からです。結果的に省略してもしなくても点数は変わらなかったようですが、減点は覚悟していましたので幸いでした。
頭を悩ませたのは第3欄です。抵当権の債権質入れ抹消、そして賃借権の移転については雛型を知らないため、迷いに迷ってかなり時間をロスしてしまいました。何とか適当に書いてはみたものの、生きた心地がしませんでした。
また第3欄については(2)と(3)を誤って逆の順序で記載してしまいました。しかし松本先生が提供されている『推測採点基準レポート』を事前に読み込んでいたため、速やかに対処することができました。
不登法記述が終わった時点で15時10分となり、赤信号が灯りました。時間が足りず、答案を書き切れない可能性が出てくる時間帯です。
商登法記述の答案構成は30分かかりましたが、何かが降りてきたような不思議な感覚があり、付随的な問である第2欄や第4欄を含め、書くべき内容の要点がハッキリと浮かび上がってきました。しかし、答案構成が終わった時点で残り20分。記載量の多い商登法の答案作成に必要な時間は明らかに不足しており、不合格を覚悟し涙が出そうになりました。
ですが、そのときに妻や娘、故郷に住む私の母や妹、近所に住む義父母や義弟、友人、そして職場の同僚たちの顔が浮かびました。応援してくれた人たちの期待に応えるためにも、ここで諦める訳にはいかないと発奮。過去最高レベルの集中力をもって、答案を書き殴るように完成させました。全て書き終えたのは、試験終了の30秒くらい前です。見直しをする時間はありませんでした。
全力を出し切り、半ば放心状態で帰路につきました。各予備校が発表している解答速報を一通りチェックしたところ、基準点割れしていないことを確認し、ひとまず安堵しました。
筆記試験の結果は、午前択一31問、午後択一27問、不登法記述61点、商登法記述43点の合計278点でした。総合178位と、目標としていた2桁順位での合格とはなりませんでした。
一番心配していた午後択一のマイナー科目は、11問中7問の正解でした。かなりの労力をかけて強化したつもりでしたが、これが私の限界だったようです。
後進へのアドバイス
学習期間1〜2年で短期合格された方とは異なり、4回目にようやく合格した私です。偉そうにアドバイスする資格などありませんが、どなたか一人でも参考になればと思い、お伝えします。
繰り返しになりますが、下りのエスカレーターに抗いながら、目標地点である合格ラインまで駆け上がっていくのが司法書士試験です。20代や30代前半であればその速度は緩やかで、人によっては階段を昇るのに近い状態かもしれません。
ですが40代以降になると、司法書士試験に最も重要な要素である記憶力は徐々に衰え、エスカレーターの速度も上がっていきます。また仕事や家事、育児、介護等で貴重な可処分時間はどんどん奪われ、日々の学習時間の捻出に苦労するのではないでしょうか。
そのような状況を切り抜けていくのに必要なのは、『必ず司法書士試験に合格する』という、確固たる意志だと思います。これさえ盤石であれば、様々な問題が生じたとしてもブレずに、可処分時間を日々やり繰りして勉強を継続できます。
言い換えれば、その覚悟が中途半端でないかどうかを日々、試されているのかもしれません。
20代や30代前半の方が概ね3回くらい回せば覚えるところを、40代以上の方は7〜8回、人によっては10回以上回す必要があるかもしれません。でも、それで良いのです。何度も何度も繰り返せば、きちんと覚えられます。
最後に
学んだ知識を長期記憶へと定着させるためには、質の良い睡眠が鍵だと言われています。勉強する時間を多少削ったとしても、最低6時間の睡眠を確保した方が、遠回りにみえて実は近道だと思います。また高い集中力を少しでも長く保てるよう、眼•肩•腰のケアは特に入念に行いましょう。『ゆる体操』、本当にオススメです。
『必ず司法書士試験に合格する』という気持ちを常に持ち続け、理想の未来に向けて少しずつ、でも確実に前進していって下さい。心より応援しています!







