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「これだけやれば受かる!」 というイメージを手助けしてくれたのが辰已と松本先生

R . Yさん
受験歴: 1回
令和 6年度合格者
2024年度

はじめに

 中学生くらいの頃に、「ミナミの帝王」という漫画を読み、法律に興味を持ちました。その後、法学部に進学し、そのとき所属していた部活動の同期から司法書士を目指しているという話を聞いて、司法書士という資格を知りました。そこから、司法書士という資格に興味を持ったものの、合格率の低さや平均受験回数を知ると、なかなか受験することへの一歩を踏み出せずにいました。社会人となり数年、仕事に慣れてきたこともあり、自分の将来の選択肢を広げるために、興味のあった司法書士試験を受験することに決めました。
 2023年10月から2024年受験対策リアリスティック一発合格松本基礎講座を受講しました。松本講座にした理由は、YouTubeなどで松本先生の講座に対する熱量などを知っていたからです。また、試験まで残り1年を切っていたのでロングスタディコースと迷いましたが、取り寄せた合格体験記を読み、「なんとか間に合うのではないか」と思い、2024年合格目標の講座にしました。年内は、週約6コマの視聴をし、追いつくのに必死でした。勉強時間は平日3~4時間、休日10時間以上の週平均35時間を目標にし、年内に主要4科目を終わらせようとしました。実際、民法は11月中旬、不動産登記法は12月中旬、会社法・商業登記法は年をまたいで1月中旬に講座の視聴を終えました。その間、追っかけ復習は、民法が1周できたのみです。年明け後は、週約4コマを視聴しなんとか4月下旬に講義を聞き終えました。途中でロングスタディコースの方が良かったかなあと思うこともありましたが、昨年度の合格者の方に自分と同様のペースの方がいらっしゃったので、それが非常に心の支えになっていました。

私のとった勉強法

択一対策について

 択一については、とにかく基準点を超えなければならないし、上乗せがないと勝負にならないと思っていたので、捨て科目は作らなかったです。講義を聴いた後は、まず過去問を解きました。過去問については、指定された過去問を全て(昭和の肢を除く)解きました。松本講座では、専用のブログにその過去問に対応するテキストの該当ページと飛ばしてもよい肢が載っており、すぐにテキストの該当ページに戻ることができ効率的に勉強できました。また、飛ばしてもよい肢については二度と見ないようにしていました。過去問には、問いた日付と解くことができたかどうか(〇:解けた、△:解けたが悩んだ(悩んだ肢の番号も記載)×:解けなかった)を記録し、直前期の復習に活用しました。過去問の解説については、テキストを読んでも理解が追い付かなかった場合にのみ読んでいました。テキスト単体でのアウトプットについては、あまりできていなかったです。復習方法としては、1コマずつテキストのページを読み、該当の過去問を解き、テキストを確認するといった方法を採っていました。過去問を解いて、出題のされ方に慣れることと該当のテキストのページを想起できることが大事だと思っていたからです。情報の一元化を図るため、解いたときに気づいたことや、注意すべき点は全て過去問の解説のページや、テキストに書き込んでいました。最初のほうの講義で、松本先生から、初めて過去問を解く場合でも、問題文の大事だと思うところに線を引くようにと指示があり、始めは「再度解くときにヒントになるんじゃないかな」と思って、線を引くのにためらいがありましたが、実際、2回目以降解くときに気にならなかったです。むしろ、自分が引いた箇所とテキストに色付けをした箇所を照らし合わせることで、問題文の中で気を付けるべきところや見落としていたところが明らかになるので、線を引くことにためらわなくても大丈夫です。
 テキストは、回したのが多い単元(例えば、不動産登記法の抵当権や根抵当権)で10周ほど、少ない単元で2周はしました。確実に暗記するように指示があった箇所については、コピーをし、それをラミネートしていつも持ち歩くようにしていました。
Cランクの知識については、飛ばしていました。
 苦手意識があった科目は、民事訴訟法と刑法でした。民事訴訟法については、用語の意味を確実に理解することと、条文を押さえることを心がけていました。刑法については、あまり深入りをせずに、直前の本試験出題予想会とAランクの知識を中心に勉強することにとどめました。勉強の中で、特に条文を見るようにしていたのは、民法の総則・家族法、民事訴訟法・民事執行法・民事保全法、憲法の統治です。試験日前の1週間で全科目のテキスト1周することが望ましいと分かっていたので、余裕を持って、試験日前の10日間でそれを実行しようとしました。結果としては、民法、会社法・商業登記法については途中までしかみることができず、それ以外は回し切ったというものでした。完璧とまでは言えないですが、大方の知識を確認することができたので、試験中も「見たことあるな~」という印象を持つ問題が多く、スムーズに解き進めることができました。

記述対策について

 とにかく1周は、講義のペースどおりに早く触れた方がいいです。記述の知識が、択一の知識の補強にもなるからです。講義で取り扱う問題をまず1問を解き、解説を聴き、次の問題に取り組むという流れで進めました。講義では取り扱わなかった問題で、解くように指定された問題については、講義で聴いたことの確認として最後にまとめて解いていました。本試験までに、基本編は2回解き、講座での専用教材は講義に合わせて1回解いたのみで、あとは論点を確認することしかできなかったです。
 記述で特に必要なことは、ひな形の暗記だと思います。ひな形が反射的に思い出せるようになると得点が安定します。6月以降毎日、通勤時間の約1時間を利用し、音声データに合わせてシャドーイングをしていました。速度は、主に標準のものを使っていました。気になる箇所や、添付理由が思い出せない箇所は後々テキストで確認していました。最終的には、申請例のタイトルを聴いて、添付情報まで何も見ずに言うことができるレベルでした。ひな形の暗記はこつこつやることをおすすめします。
 記述は、択一と違って間違えたところをノートにまとめることをおすすめします。申請人の書き方や、なぜ枠ずれしたのかといったことをまとめておくと試験前に見返すのに便利ですし、同じミスで点を落とすリスクを減らすことができると思います。

答練・模試編

 受けることができるなら受けた方が良いです。試験中の時間配分や自分の学習到達度が分かるからです。また答練・模試といった実力を試す場があるとそれに向けて、「1問でも多く正解しよう」という気持ちや「この単元の問題はできるようにしよう」という気持ちになるからです。答練・模試で思うように得点できなくても過度に気にしなくても良いと思います。伸びしろがあるということですから。答練・模試の記述問題の復習については、解いた後、コピーを取り、正しい解答を書き写し、その根拠や考え方を確認していました。択一問題の復習については、その日かその次の日までに必ず終わらせるようにして、復習に時間をかけすぎにようにしていました。答練・模試については、すべて自宅受験でしたが、何回かは本試験の練習のために最寄りの図書館で時間どおりに受けるといったことをしていました。

本試験当日(午前)

 試験会場には何回か行ったことがあったので、道に迷うことはなかったです。試験が始まって、民法、会社法、憲法、刑法の順で解き進めました。時間に余裕があったので、全肢検討しました。設問を読み間違えることを避けるために、設問に対しても〇×を付けました。悩ましい問題が少なかったので、スムーズに解くことができ、焦りなどはなく落ち着いて試験に臨むことができました。見直しは、制限時間いっぱいまでしました。

本試験当日(午後)

 休み時間におにぎり2つと栄養ドリンクを体内に入れました。リラックスすることが大事だと聞いていたので、食後はベンチで横になったり、ストレッチをしたりしていました。午後の試験は、時間との戦いです。供託法、司法書士法、民事保全法、民事執行法、不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法、不動産登記法記述、商業登記法記述の順で解きました。短い文章の肢をまず読み解答を絞ってから次の肢に目を運びます。運が良いことに、大体2肢読むと答えを導出できるものが多く、50分もかからずに択一を解き終えました。不動産登記法記述に移ります。問題全体に目を通して、分量が多いなと思いました。答案構成までに35~40分かかりました。解答を答案用紙に書こうとしたところ、「受かるかもしれない」という緊張と疲労などが相まって手が震え始めました。解答用紙にあまりに上手く字が書くことができない状態であったので、書くのを一旦やめて、商業登記法の記述に進みました。こちらは、30~35分で答案構成ができました。登記できない事項について、おそらくこれだろうなというものがありましたが、確信を持てなかったので、登記の事由には一応それを書き、登記すべき事項についてはあえてその内容を書きませんでした。時間短縮と得点最大化のためです。解答用紙に書いていくための時間は十分にあったので、慎重に書いていきました。書き終えた後は、付随的な問いの検討と択一で気になった箇所の見直しを行いました。

最後に

 範囲が広い、記憶した次から忘れていく、思うように学習が進まないといったことから勉強が嫌になったり手につかなくなったりすることがしばしばあると思います。また、周りの人と比べて、自分が遅れているのではないかという感覚になり焦ることもあると思います。この試験は、最後まで自分との戦いだと思います。どんなにつまずこうと、どんなに進むのがゆっくりであろうと、「これだけやれば受かる!」といった合格へのイメージを自分の中で強く持つことが大切です。私にとっては、そのイメージの手助けをしてくれたのが辰已ないし松本先生でした。合格への思いというのは、「受かって早く独立したい」といった正の感情や、「こんなに大変な試験勉強をもうしたくはない」といった負の感情の様々あると思います。どのような思いも自分を突き動かす原動力となるものです。自分が抱く合格への思いと合格へのイメージを大切にして、歩を進めてください。

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