過去問中心主義のすすめ
1 司法試験の受験を決意した経緯
大学で法律の授業を初めて受け、あらゆる物事に法律が関連することに気づきました。そして、法曹になれば、法律を通じてあらゆる分野に関わることができ、知的好奇心が満たされると考え、法曹になるために受験を決意しました。また、私の周りにいた司法試験・予備試験受験生が優秀な方々ばかりで、こうした優秀な方々と一緒に働くことができれば刺激を受けられ、楽しく働くことができそうだと考えたことも受験を決意した一因でした。
2 予備試験合格までの学習状況
大学1年生の5月から勉強を開始しました。司法試験受験科目の7法は、大学の講座を利用して勉強しました。大学の講座で各科目の基礎を身につけ、評判の高い演習書を使って短文事例演習に励みました。各科目とも最低1冊の演習書を周回し、受験予定のロー入試の過去問も7年~10年分ほど取り組みました。その際、大学の先輩に添削をしてもらいました。また、実務基礎は、参考書を使って、自学しました。司法試験・予備試験短答過去問について、上記勉強と並行して取り組みましたが、大学在学中は短答式試験に合格できませんでした。また、大学生の間は、司法試験論文式試験過去問には全く取り組んでおらず、予備試験論文式試験の過去問も2年分ほどしか取り組んでいませんでした。
ローに入学してからは、主に司法試験の過去問に取り組みました。また、選択科目の労働法は、他の予備校の基礎講座及びローの授業で基礎を学びました。司法試験・予備試験短答過去問について、年明けから始め予備試験短答式試験2か月前からは短答に全振りし、辰已の短答過去問パーフェクトを各科目最低5周はしました。ロー在学中に短答式試験に合格した後は、論文式試験まで専ら予備試験論文式試験の過去問に取り組みました。予備試験論文式試験過去問は、行政法と実務基礎は全年度取り組み、他の科目は3年分ほど取り組みました。論文式試験合格発表日の約1か月前から辰已の民事実務・刑事実務ハンドブックを使用して口述式試験の全年度の過去問に一通り目を通し、論文式試験合格発表日から本格的に口述式試験の対策に取り組みました。民事は大島本上巻・基礎編、刑事は刑事実務ハンドブックを主に利用し、併せて口述過去問に取り組みました。その際、複数の予備校の口述模試を受験しました。
3 予備試験合格後の学習状況
予備試験合格後は、専ら司法試験論文式試験過去問及び司法試験・予備試験短答式試験過去問に取り組みました。
司法試験論文式試験過去問について、直近7年分は起案し、それ以外の7~8年分は答案構成にとどめました。起案した過去問について、辰已のぶんせき本を利用しながら、自主ゼミを組んでいた友人たちと共に各自の答案を添削し、答案の書き方・表現方法・疑問点等を議論し合いました。
司法試験・予備試験短答式試験過去問について、私は短答が苦手だったため、毎日午前中の時間帯を短答の勉強にあてました。予備試験合格後から司法試験当日までに短答過去問パーフェクトを各科目最低3周はしました。
4 辰已講座の利用方法とその成果
5 総復習の方法
短答式試験について、条文判例本や択一用の六法に付箋を貼りました。その際、過去問を解くことで発見した苦手分野部分に付箋を貼りました。それによって、隙間時間や試験直前に苦手分野を総復習することができました。
論文式試験について、辰已の趣旨規範ハンドブックをまとめ用の参考書として使用しました。これについても隙間時間や試験直前に総復習できるようにしていました。基本書や演習書、過去問等で加筆していました。