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西口クラスで掴んだ合格

K・Sさん
受験歴: 2回
関西学院大学法学部
関西学院大学法科大学院【未修】2020年入学 2023年卒業
【受講歴】スタンダード論文答練(西口クラス) 全国公開模試 他
2024年度

1 司法試験の受験を決意した経緯、合格までの道のり

 私は、小学5年生の時に参加した模擬裁判のイベントで女性裁判官から法曹の魅力を教えていただき、法曹に興味を持ちました。

 そして中高でも、他の科目に比べ公民や政治経済などの法律に関する科目がとても面白いと感じ、法学部に進学しました。法学部では様々な実務家の先生方が講義をしてくださいましたが、その中でも困っている身近な人を助けられる弁護士に魅力を感じ、法科大学院に進学し弁護士になりたいと強く思うようになりました。

 しかし法科大学院の授業・試験は、法学部のものとは比べ物にならないぐらい難しかったこともあり、単位をとって卒業することだけで必死な状態でした。また、なんとか法科大学院を卒業しても、1度目の司法試験では3.5点足りず不合格になり、精神的に辛い時期が続きました。

 ただ、1度目の司法試験で不合格になってから、スタ論西口クラスに通って週1回起案をすること、西口先生に激励のお言葉をいただくこと、それが心の支えになり、2回目の司法試験で合格することができました。勉強面でも精神面でも、西口クラスに通っていなければ合格はなかったと思います。

2 受験対策―①辰已講座の利用方法とその成果

(1)スタ論西口クラス

①受講の経緯

 私は1回目の司法試験を踏まえ、2回目の司法試験に向けて、短答式の点数を大幅に上げること、論文式の成績は全てC以上をとること(苦手科目を作らない)を目標としました。

 そこで、短答式は勉強時間を多く設ける等自分で取り組めるとしても、論文式については強制的に起案の機会を作りたいと思いました。法科大学院を卒業していたため自分ひとりで勉強しているとどうしても科目に偏りが出たり、つい起案をさぼってしまったりすると思ったからです。

 そこから色々調べ、スタ論西口クラスを知りました。西口先生は複数回受験生に寄り添ってくれる先生だと感じたこと、西口クラスは大阪校で開講されるため毎週通学できることの2点から、スタ論西口クラスを受講しようと思いました。

②受講してよかったこと

ア  学習のペースメーカーになったこと

 毎週、大阪校に通って起案の機会をいただける西口クラスを受講していたので、1週間ごとに目標を決めて学習を進めていました。自分ひとりではだらだら学習を進めてしまっていたと思いますが、毎週強制的に起案の機会があることで、それを司法試験本番だと思って日々の学習を進められることができ、非常に良かったと思っています。

 

イ 相対評価の視点を知ることができたこと

 西口クラスでは、他の受講生の答案を読むことができます。優秀な答案に選ばれたい、というのも日々の勉強のモチベーションになりました。

 そして、西口クラスでは他の受講生の答案が配布されるだけでなく西口先生が丁寧にコメントしてくださるので、どのような点に着目して答案を読めばよいかが分かり非常に参考になりました。これにより他の受講生がどんなことを書いているのか、相対的にどんなことが書ければ合格できるのかを具体的に知ることができ、良かったです。

 難しい問題が出ても、「どうせ大半の人がわからない問題だ」と割り切って問題を解けるようになったことも、非常に大きな収穫でした。

 

ウ  精神的に安定したこと

 私は2回目受験ということもあり、答練の添削で良い評価を得られたとしても日々の勉強では常に不安を感じていたり、なかなか自信を得られなかったりしていました。

 ですが、西口クラスでは毎週西口先生と直接お会いし、西口先生から激励のメッセージをいただけます。毎週お会いすることで元気を貰うことができるので、孤独な受験生にとっては非常にありがたかったです。

(2)全国模試

 本試験の会場で、本試験のタイムスケジュールで受験できるため受験して本当によかったです。辰已の全国模試はとにかく早く答案が返却されるため、記憶が鮮明なうちに復習でき、知識の定着に役立ちました。

(3)ファイナル予想答練

 司法試験直前まで、起案の機会を確保したかったため受講しました。

 正直受講前は、「直前期だし、起案よりも暗記等に時間を割いた方が良いのではないか。」と悩みました。ですが、結果的には受講して非常に良かったです。

 1回目の司法試験の時は、試験直前期に一人で勉強していると不安で落ち着かない日々を過ごしましたが、2回目はこのファイナル予想答練で直前まで起案ができ、自信につながったからです。

 模試は4,5月に行われることが多いのですが、ファイナル予想答練は6月中も起案の機会があるので、模試で高めた論文力を維持したまま7月の本試験に突入することができたと思っています。

3 受験対策―②「私がやって成功した方法」「私のノート作成術」「私のスケジュール管理方法」等々

 週1回の答練をペースメーカーにし、毎回司法試験本番だと思って臨んだことは非常によかったと思っています。具体的には、週1回の答練に向けて定義・論証の暗記をする、過去問などで論文の書き方を整理するなどです。

 毎週本番のように過ごしていたので、起案をすることのハードルが下がったことや司法試験本番に「いつもどおりやれば大丈夫」と思えたことが非常によかったです。

4 受験対策―③私が使用した本

(1)短答パーフェクト、肢別本

 私は、はじめ短答パーフェクトをぐるぐる回す方法で勉強していましたが、なかなか短答の点数が上がらず、肢別本に乗り換えました。肢別本は、旧試の問題から載っており、単元別で細かく解くのに最適でした。また一問一答形式なので、電車に乗っている時、病院の待ち時間など気軽に読むことができたのも非常によかったです。

 ただ、私は肢別本だけでは新たな問題には対応できなかったのか、また点数が伸び悩んでしまいました。そこで年度別に切り替え、再び短答パーフェクトでの勉強に戻りました。具体的には、法務省のホームページから年度別で過去問を印刷し、それを解いた後に間違えた問題については短答パーフェクトの解説を読み、最終的には予備校のテキスト及び判例六法に一元化し、周辺知識・条文まで読み終えてはじめて復習完了としていました。

 短答パーフェクトと肢別本のどちらを使って勉強するのかは、皆さん悩むところかと思います。正直、両方使ってみて自分に合う方を探すのが確実だと思いますが、まずは短答パーフェクトで少なくとも過去5年分の問題を完璧に解けるようにし、苦手な科目は肢別本で補うという使い方が個人的には良いのではないかと思っています。

(2)趣旨規範ハンドブック(公法系)

 公法系については、趣旨規範ハンドブックに暗記事項を一元化していました。自分なりの論証のみならず、答練の添削で指摘を受けたこと、逆に良い評価を得られたこと等も書き込むようにしていました。趣旨規範ハンドブック1冊で、憲法、行政法の最終チェックができていたのでとても良かったです。

(3)ハイローヤー

 ハイローヤーの春号は必ず購入していました。「大ヤマ当て」の特集に掲載される論点については、それをチェックしている他の受験生に負けないようにするために自分の知識に抜けが無いかの確認として読んでいました。本試験に向けてヤマをはるためではなく、あくまで他の受験生との差を無くすために活用していました。

5 自己の体験を踏まえ、これから受験する人へのアドバイス

(1)LS在学生へのアドバイス(在学中にやっておくべきことなど)

 短答式の勉強をこつこつやることと、論証は暗記することを最低限やっておくべきだと思います。短答式の勉強は、論文にもつながる必要な知識を身につけられます。勉強法にこだわりすぎず、とにかく早めに解き始めること、1回解いて終わりではなく誰かに解説できるレベルにすること、出題された問題の周辺知識までも暗記することが大変重要であると思います。

 論証についても、市販の本や予備校本に載っているものは最低限覚えるべきだと思います。早めに暗記し、自分の言葉で書けるようになることが重要だと思います。

(2)来年初めて受験する方へのアドバイス(試験当日までの過ごし方など)

 本番の会場で受験できる模試は、1回でもいいので受験することをおすすめします。模試で本番会場や雰囲気を一度経験していると、本番の緊張も和らぐと思います。また模試などの経験を踏まえた上で、試験直前期~試験当日の過ごし方については詳細に決めておくことをおすすめします。

 いざ試験直前期になると不安で勉強に身が入らなかったり、試験当日に想定外のことが起きて慌てたりするものです。具体的には、試験直前はどのような勉強をするのか、試験当日は何時に起きて何時に家を出るのか、どのような交通手段で会場に行くのか、(宿泊する方は)どこに宿泊するのか、何を食べるのか等です。落ち着いた状態で自分の実力を出し切るためにも、万全の準備をしておくと良いと思います。

(3)来年のリベンジ合格を目指している方へのアドバイス(試験当日までの過ごし方など)

 司法試験を経験しているというのは、会場や雰囲気を知ることができているためそれだけでもアドバンテージだと思います。そのため、自信をもって試験に望んでほしいです。

 また一度でも不合格を経験している方は、これまでたくさん辛い日々があったかと思います。まずは不合格になってもまた立ち上がってリベンジ合格を目指している自分を誉めてあげてほしいです。試験である以上結果ももちろん重要ですが、私は結果だけにこだわるとプレッシャーに負けてしまいそうだったので、試験が終わった後に「全力を尽くした、後悔はない」と思えるように、という意識で勉強を続けました。試験は長丁場になりますが、各科目1点でも多くとるという意識で、最後まで諦めずに頑張っていただきたいと思います。

(4)社会人受験生へのアドバイス(限られた可処分時間の有効な活用法)

 専業受験生であっても、時間に対する余裕があるからこそかえってだらだら休憩をとってしまったり、メリハリのない勉強をしてしまったりします。勉強に使える時間は限られているかもしれませんが、周りと比較するのではなく、自分の苦手をなくすことに集中すると良いのではないかと思います。

 また社会人としての経験が、答案での「評価」に役立つことも多いと思います。社会人受験生としてのメリットを存分に生かして合格されることをお祈り申し上げます。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

辰已受講歴

スタンダード論文答練(西口クラス)
ファイナル予想答練
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