司法試験合格への道のり:社会人から法曹への挑戦と成功の秘訣
1 司法試験の受験を決意した経緯、合格までの道のり
社会人として働き始めた4年目に、専門性を身につけるために司法試験の受験を決意しました。当初、働きながら予備試験ルートでの司法試験の合格を目指していましたが、業務が多忙でまとまった勉強時間を確保することが難しく、仕事を辞めて法科大学院に進学することを選択しました。在学中の合格は叶わなかったものの、法科大学院修了後の2回目の受験で合格いたしました。
2 受験対策
①辰已講座の利用方法とその成果
1回目の受験で結果が出た後すぐに、スタ論の受講を申し込みました。スタ論をペースメーカーとして日々の学習を進めることで、短期的な目的意識も明確となり、効率的に学習を進めることができたと思います。また、令和6年度全国公開模試でA判定が出たことにより、自身の学習の方向性について自信を持って司法試験に挑むこともできました。
②「私がやって成功した方法」「私のノート作成術」「私のスケジュール管理方法」等々
1日に最低でも過去問2問を解くと決めて、スケジュールを立てました。Excelで進捗管理を行うことで、自分の学習状況を可視化することができました。また、学習アプリで1日の勉強時間を計測し、モチベーションを保つように意識しました。
③私が使用した本(基本書か辰已書籍の中で役に立ったものに限る)
短答対策としては、短答パーフェクトを何周も繰り返して解きました。自身の正答率が低い分野については、基本書に立ち返って再度解き直すようにしていました。
論文対策としては、メインは司法試験過去問を解き、ぶんせき本を参照して復習していました。サンプルの答案が複数掲載されており、自分の答案が何ランクレベルのかを把握するのに大変有効でした。
3 自己の体験を踏まえ、これから受験する人へのアドバイス
①LS在学生へのアドバイス(在学中にやっておくべきことなど)
ゼミを組み、時間を計測して起案して、書いた答案を見せ合うことは、LSを修了すると物理的にも離れて難しくなるため、在学中で周囲に受験生仲間がいるうちに行うべきであると考えます。一方的に聞いた話よりも、仲間と議論した話の方が記憶に定着しやすいため、仲間と一緒に同じ問題について起案して、なぜそのように考えたのか、議論を深めるべきであると考えます。
②来年初めて受験する方へのアドバイス(試験当日までの過ごし方など)
初回の受験は、様々なことに慣れることから大変だと思います。ぜひ、事前に模試を受験して会場の雰囲気や隣に人がいる状態で答案を書く状況、休憩時間や中日の過ごし方などについて本番さながらにシミュレーションすることをお勧めします。
③来年のリベンジ合格を目指している方へのアドバイス(試験当日までの過ごし方など)
「今年こそ!」という思いが募るほど、極度に緊張して心身ともに不調になることも多いと思います。しかし、今まで自身が積み上げてきたことを信じて、休憩時間にはストレッチするくらいの心の余裕を持って挑む方が本来の力を発揮できると思います。そのためにも、試験日までにどれほど頑張り、自信をつけられるかが勝負だと思います。全ての論点を網羅的に暗記することは不可能に近いため、未知の論点が出ても冷静に対処できるように答案作成に慣れておく必要があると思います。
④社会人受験生へのアドバイス(限られた可処分時間の有効な活用法)
私自身も働きながら予備試験の勉強をしていたことがありました。時間の確保とともに重要なのが、気持ちの切り替えだと思います。日々業務で様々な出来事がある中、常に気持ちを一定にして勉学に取り組むことは難しいと思います。私は気持ちの切り替え方法を編み出しつつ、移動時間や昼食休憩時間を活用して隙間時間に勉強に励んでいました。
辰已受講歴
スタンダード論文答練
選択科目集中答練
全国公開模試
関連記事

辰已は羅針盤です
一橋大学法科大学院【既修】2023年入学 2025年卒業予定
2023年予備試験合格
【受講歴】スタンダード論文答練福田クラス 全国公開模試 他
