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総合順位17位で一発合格!

H..Iさん
受験歴: 1回
令和 4 年度合格者
2022年度

はじめに

 自転車は用意します。しかし、それだけでは自分の脚で走っている他の受験生に負けてしまいます。漕いでください。
 この言葉はガイダンスで松本講師が仰っていた言葉です。
 私は受験勉強をしていた約 1 年間できる限り全速全開で漕いでいました。何度もタイヤがパンクし、チェーンが外れた事もあります。そこで辞めるのも一つの選択肢。しかし、それでも立ち上がり最後まで諦めず漕ぎ続けた結果、今こうして合格体験記を執筆させていただいています。
 よろしくお願いいたします。
 私は大学 4 回生の時に就職活動をするか司法書士を目指すか悩み、結果として司法書士試験を受験する事に決断しました。
 司法書士を目指し始めた理由としては、大学は法学部に入学したという事もあり、漠然と法律に興味を持ち始め、何か法律に携わる職に就きたいと思い調べていく中で、司法書士という資格を知り受験資格もなく、すぐに受験できるということだったので受験しようと決めました。
 私はリアリスティック松本基礎講座が開講する2021 年の 5 月頃から勉強を始め、2021 年の 7 月にお試し受験を受け、2022 年の本試験で合格できました。

私の取った勉強法

 私が司法書士試験の受験を決めた時は大学在学中という事もあり、勉強時間は一般的に司法書士試験に必要である 3000 時間より多く勉強する時間を確保できる目処がありました。まず、2021 年のお試し受験の段階で全科目戦えるよう 5 月から先に発送していただいたテキストを予習しながら勉強していました。
 しかし、お試し受験では午後択一で基準点に届かず不合格と呆気ない結果に終わりました。
 お試し受験後の 2021 年 7 月から大学卒業までは大学の講義を受講しながら司法書士試験の勉強を継続し、大学卒業後から本試験の 2022 年 7 月までは専業受験生として勉強を継続していました。
 私は人より多く勉強しなければ、人並みのレベルに到達できないタイプと学生時代に思い知っていたので、本試験までにテキスト 50 周、過去問 20 周前後読み、解いていました。テキスト 50 周といっても、全て読んでいるわけではなく見出し、小見出し、講義内で松本講師が下線を引いた箇所、表を読み、他の箇所は講義で扱った時以外は読むことはなかったです。テキストを 50 周も読んでいれば本試験でどのような問題が出てもテキストに記載されている知識で有れば答えることができていたので、特に焦ることもなく本試験に挑むことができました。
 また、私はリアリスティック基礎講座の他に模試や答練も受講させていただいていたので、直前期からは模試や答練で択一や記述の演習をしていました。直前期に大体自分がどのレベルにいるのか判断するにはいい材料であり、記述の添削により、具体的な記述の点数も把握できました。

勉強法(択一)(インプット)(アウトプット)

 司法書士試験は民法、不動産登記法、会社法(商法)、商業登記法の主要 4 科目に加えて、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法、憲法、刑法のマイナー科目の計 11 科目が択一で出題され、膨大な量を暗記していく必要があります。特に不動産登記法や商業登記法は記述にも出題されるため、より対策する必要がありました。
 リアリスティックの講座ではテキスト 11 冊に加え過去問 16 冊、記述の解法本 2 冊を勉強する必要があり、暗記する事項が沢山ありますがリアリスティックの講座を受講すると講座内で松本講師が語呂合わせやテキストに下線を引くといった暗記の補助となる工夫が沢山あり、実際暗記には思ったより苦労はしなかったと思います。
 特にテキストに下線を引くといった工夫はとても役に立ちました。記憶すべき箇所には赤、理由付けには青といった感じで下線を引いていくのですが、後に復習する際は赤の下線と青の下線を読むだけで理解が可能になるよう下線を引いていってくださるので、下線を引かずにテキストを読んでいたお試し受験の前の段階より遥かに効率が上がりました。
 また、過去問も非常に充実しており、令和、平成の肢以外にも昭和の肢も問題集に収録されていたので、本試験で過去問出題肢を失点する可能性が低くなり心強いです。受講生専用ブログでは過去問の肢がテキストのどのページに記載されているのか随時更新されていくので、過去問で間違えた箇所をテキストで探すといった手間なく過去問を解き続けるとこが出来ました。

勉強法(記述)(インプット)(アウトプット)

 記述が不安な方は多いと思います。私もそうでした。仮に択一が午前、午後双方で 105 点満点を取ったとしても記述を枠ズレして足切りにあえばその時点で不合格です。どれだけ対策していても、この枠ズレの恐怖は本試験の記述を解く時まで続くと思います。
 枠ズレをしないためにも、記述の解法をマスターすることは必要ですので、私は松本講師の解法に従い、自己流をほとんど加えず完全コピーしていました。
 私は模試を 10 個ほど受験しましたが枠ズレしたのは 1 回のみです。この 1 回は論点すらわからない問題でしたので、解法の問題というより、自分の知識不足で生じた枠ズレでしたので解法さえ身につけば枠ズレの可能性は限りなく低くなります。
 しかし、枠ズレをしなかったとしても雛形を暗記していなければ話になりません。この対策は講座の特典である雛形シャドーイングで解決できます。毎日、ご飯を食べながら、お風呂に入りながらといった何かしながら雛形シャドーイングを聴くことによっていつのまにかテキストにある雛形は覚えれていますので雛形が覚えられないという不安は解消できます。

本試験当日

 本試験当日は雨で 7 月にしては肌寒かったことを今でも記憶に残っています。また、本試験の受験会場はお試し受験の時と同じ会場で会場にたどり着けるのか。といった不安はなかったのは幸いでした。
 私は本試験が始まるギリギリに会場に行き、2022年度受講生は無料で受講できた「Cランク判例・先例で帳尻合わせ講座」のレジュメを 10 分ほど確認して午前の部を受けました。模試と同様、憲法→民法→刑法→会社法(商法)の順番で解き、全肢検討して問題を解いていたので午前の部が終わった時点で 33/35 はあると実感していました。結果 34/35 と自己予想と大差ない点数でしたので時間のある午前の部は全肢検討することによって大体自分の点数を把握しておけるので、全肢検討をおすすめします。
 午後の部が始まる前に模試の記述でよく間違える論点(ex 所有権移転 or 持分移転 or 共有者全員持分全部移転)をまとめていたルーズリーフを眺めてサンドウィッチを食べていました。
 そして午後の部が始まり、松本講師のおすすめの解き方である供託法から民事訴訟法に下がっていく順番で問題を解いていきました。
 午後の部は択一 35 問、記述 2 題を 3 時間の中で解き終える必要があり時間に追われることが予想されるので択一は午前の部の解き方のように全肢検討はせず、軸となる解きやすい肢を判断し、組み合わせを使いながら解いていきましたが、令和 4 年の問題は比較的解きやすい問題が多かったおかげか 35 分前後で択一が解き終えました。記述には各 1 時間を予定し、不動産登記法→商業登記法の順で解いていきました。不動産登記法は珍しく不動産が 4 つ出てきたので少し驚きましたが、内容はそこまで複雑な問題ではありませんでした。枠ズレ論点も名義変更登記や数次保存といった論点で時間をかけ、落ち着いて考えれば比較的判断ができるような論点でしたので、択一で余った時間を存分に使い 1 時間 10 分程度で解き終えました。
 最後に商業登記ですが、問 1、問 2 のいつも通り株式会社の役員変更や株式関係の論点が出題され、想定内の問題でしたが、問 3、問 4 は記述の過去問では出題されておらず、想定を超える合同会社の登記に関する問題でした。合同会社と見た瞬間、株式会社に組織変更する問題と思いきや、普通に合同会社の業務執行社員の変更登記等が問われて面食らいましたが、リアリスティックテキストには合同会社の登記記録や雛形が掲載されているため、焦る事なく、記憶を辿りながら、解いていきました。大体、商業登記は 50 分程度で解き終えたため、残った時間は択一のマークミス、雛形の漢字ミスの見直しをして過ごしました。

後進へのメッセージ

 私がこの合格体験記を執筆しているのは 11 月中旬です。残り 4 ヶ月強で直前期、7 ヶ月強で本試験の時期です。
 まだ思うように勉強出来ていないという方も合格の可能性は十二分にあります。
 そして、今の時期はインプットで毎日毎日テキストを読み、同じ日々の繰り返しで気が滅入る日も多いかと思います。しかし、インプットなくして司法書士試験には到底合格は出来ません。合格者は全員この辛い期間を乗り越え、合格していると私は思っています。たくさんの事を犠牲にしてやっと合格が見えてくる試験に皆さんは挑戦しているということです。多少の知識と運だけでは到底合格までには辿り着けません。
 人間は自分に都合の良い情報を鵜呑みにし、都合の悪い情報を排除する確証バイアスという特徴を持っています。
 “運良く短期間で一発合格できた”という言葉の裏には短期間で私たちの想像を超える時間を勉強に費やし、全てを犠牲にした上で頭の良い方が必然的に合格している可能性があります。しかし、“運良く短期間で一発合格できた”という言葉を鵜呑みにして、数ヶ月で合格できるならまだ勉強しなくていいか。なんて考え勉強を疎かにすると普通に不合格になりますので、他人の合格体験記の都合のいい部分だけを鵜呑みにすることには注意が必要です。
 最後にこの体験記を見てくださっている方の中には、司法書士試験の合格率や他資格との難易度の差、勉強時間等を調べ、来年度の合格を目指して既に勉強もたくさんいらっしゃるかと思います。おそらく、この試験に挑戦する事は人生の中でも大きな決断だったかと思います。
 司法書士試験の受験をするという大きな決断をした過去の自分を裏切る事のないよう本試験までの残り時間、最大限勉強してください。皆さんの合格を心よりお祈りいたします。

最後に

 末筆ではございますが、松本雅典講師、辰已法律研究所のスタッフの方々、私を支え、応援してくれた家族、友人本当にありがとうございました。どれか一つでも欠けていたら合格はできなかったと思います。
 拙い文章ではありますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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