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大学から司法試験合格までの道のり

中村 太智さん
受験歴: 新試験1回
慶應義塾大学法学部法律学科
予備試験2018年合格
【受講歴】
予備試験ルート合格

1 司法試験の受験を決意した経緯

 私が司法試験の受験を決意したのは、法律の実学的な側面に魅力を感じこれを武器に社会に貢献したいと考えたからです。

2 予備試験合格までの学習状況(法律学習)

 学部2年生の秋に本格的な予備試験の学習をはじめました。年明けまでに入門講座にあたる学習を終え、年明けからは短答の過去問をひたすら解きました。2、3周目は間違えた肢をそのままノートに書き出し、ノートを読み返すだけで復習が出来るように勉強を効率化していました。学部3年の短答には受かりましたが、論文の学習が間に合わず、論証も完全に覚えていなかったため、論文は800位程度で落ちました。
 その後は、主に論文対策に切り替え、年が開けるまでは論文の演習書をひたすら繰り返し解きながら論証の暗記に努めました(答案は実際には書かず、脳内で書いて模範答案との違いをチェックするという形で効率化を図りました)。しかし、学部4年時は気持ちの緩みもあってか短答で落ちてしまい、6月以降はロースクール入試対策をしていました。主に過去問と論文の演習書に取り組みました。また、この時期から、辰已の予備スタ論の利用をはじめました。あまり答案を書いてこなかったのでこの予備スタ論での書く経験はとても自分の成長に繋がったと感じています。特に辰已は三段論法が徹底されており、採点表もとても細かく作り込まれています。そのため、予備スタ論から自分の論証集に新しい論証を組み込んだり、論証の仕方を三段論法に沿ったものに組み直したりしていました。
 ロー入学前の年明けからは丁寧に短答対策に取り組み、間違えた肢を暗記するだけでなく、問題の単元ごとに不安を感じるものについては、基本書の該当範囲を確認しなおし、不安なテーマが短答の出題範囲の中に無いようにしました。
 ロー既習2年の予備短答に受かった後は、予備試験直前予想答練、予備試験全国公開模試を受けながら、一般的にシェアの高い演習書、七法の百選を読んでみんなが知っていて自分が知らない論点や論証がないようにしました。新たな発見の中で論文で出題されそうなものは全て論証化しました。結果、無事論文にも合格できました。
 口述対策は主に合格発表後から、要件事実を暗記し、ハンドブックや論証や定義を確認する方法で行いました。辰已の口述模試は実践形式で自分の知識の確認が出来るので受けることを強くお勧めします。

3 予備試験合格後の学習状況(法律学習)

 予備試験合格後は主に選択した倒産法の学習、過去問研究、答案練習に割きました。
 倒産法は辰已の一冊だけで倒産法(倒産法の趣旨規範ハンドブック)に百選、演習ノート、辰已の選択科目集中答練から論証化されていないものを追加し、答案向きでないものを書き直していきました。倒産法対策ではこれがベストだと思います。
 司法試験過去問は格好の演習材料なので全て解くことをお勧めします。
 なぜなら、予備経由で不合格になった人のブログで書く練習不足による時間不足が原因としてあげられていたからです。実際、予備試験に比べると司法試験は量が多く、拾わなければならない事実も多いので、予備試験と同じ感覚で書いていると間に合わないという経験を辰已の司法試験スタ論でしました。そこで、手を緩めず4時間書き抜く練習、少し字の丁寧さを犠牲にしても5~7枚を書くペースの把握をスタ論や自分で司法試験過去問を書く中で行いました。

4 受験対策として

(1) 辰已講座の利用方法とその成果
 司法試験対策では主に、スタ論、選択科目集中答練、全国公開模試、柏谷周希先生の直前フォロー答練をとりました。
 スタ論は問題を解くスピードの把握にとても役に立ちました。
 選択科目集中答練は問題の数、質が高く、百選、演習ノートと併用して、ほぼ全ての論点をカバーできると思われます。この学習のお陰で全国模試の前半日程では倒産法1位を、司法試験本番でも二桁前半の順位を取ることができました。
 全国公開模試は本番と同じ会場で模試を受けられたので本番の心理的負担の減少に繋がりました。
 直前フォロー答練は実際に解く余裕はなかったので問題のチェックにとどまりましたが、実際に出題内容を当てる内容があったりと非常に助かりました。

(2) 私がやって成功した方法等
 論文式の勉強は、論証の暗記→答案のフレームの獲得→時間管理等のスキルの順番で習得されていくものと思われます。
 答案のフレームの獲得は優秀答案の読み込みがとても有益で特に予備試験の上位答案を収集して同じような答案を書けるようになろうと読み込んでいました。

(3) 私が使用した本
 基本書は、行政法は基本行政法、刑法は基本刑法総論各論、民訴は和田民訴、商法はリークエ会社法を使いました。
 辰已書籍では、一冊だけで倒産法(倒産法の趣旨規範ハンドブック)を使いました。倒産の趣旨規範ハンドブックは倒産法選択者必携の一冊だと思います。論証の追加修正暗記もできますし、過去問の優秀再現を用いて倒産法の答案の書き方も勉強できます。

5 自己の反省を踏まえ、これから受験する人へのアドバイス

(1) 学部在学生・予備試験受験生へのアドバイス
 短答の突破はとても大切です。論文を早い時期に受けられることは早期の予備試験合格の可能性を大きく高めると思います。
 また、学部1、2年生へのメッセージですが学部3、4年になると必然的に大学生は就活や受験で忙しくなります。そのため、サークル活動等の自分のコミュニティーを広げる機会は1、2年生の間の方が恵まれていますので、ぜひ1、2年の間は受験勉強以外の活動もすると良いと思います。

(2) 予備試験合格の司法試験受験生へのアドバイス
 統計上ほとんどの人は落ちませんが、司法試験も短答は馬鹿にならないと思います。
 論文で8割の得点をとることはほぼ不可能ですが、短答だとそれが可能です。140は超えられるようにしておくと楽になると思います。

辰已法律研究所 受講歴

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