司法試験

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答案の作法・時間配分の管理を客観視できるように努めました。

T.Hさん
受験歴: 新試験4回
立教大学法学部
専修大学法科大学院 【未修】平成27年入学・30年修了
【受講歴】スタンダード論文答練 福田クラス 司法試験全国公開模試 他
リベンジ合格

1 司法試験の受験を決意した経緯、合格までの道のり

 大学在学時より、法曹への憧れを抱いていましたが、法科大学院・司法試験の勉強はしていませんでした。大学卒業から3年程経ち将来を考え、挑戦するなら今しかないと思い立ち司法試験を受けることを決意しました。

2 法科大学院受験前の学習状況(法律学習)

 法科大学受験前、司法試験に向けた法律学習は、特にしていません。

3 法科大学院入学後の学習状況(法律学習)

 法科大学院の授業をメインで勉強していました。学内の成績は、良好でした。もっとも、今となれば、法科大学院では一定の期間において限られた科目•分野に対応すれば良く、丸暗記に近い勉強、体系化のない短期記憶の勉強に傾斜していました。

4 失敗した原因

 長く受験生活を送ってきたので、答練で40点そこそこの答案を書くことはできました。しかし、安定して50点以上になりませんでした。これまでの司法試験の成績も同様でした。原因は、大きく2つありました。1つは、完璧なものを書こうとし、時間配分の管理が雑になっていたことです。もう1つは、他の受験生との比較、相場感をしっかりと把握しなかったことです。
 福田俊彦先生は、「2時間という限られた短い時間の中で、決して易しくない初見の問題をそれなりのレベルの法律の答案を確実に書き上げること」、「多くの受験生ができることを落とさないこと」を明確に指導されています。自分に足りていないものと合致していました。そこで、辰已のスタ論福田クラス第1クール・第2クール(強化講義付き)を通学で受講することとしました。通学にしたのは、オンライン講義だと怠けてしまう性格だったからです。昨今の感染症の影響もありましたが、各生徒間の距離は、パーテーション等により十分に取られ、授業に集中することができました。また、ライブ講義の緊張感がある中で、福田先生が指導される「絶対にすべらない答案」を自分のものにするべく、自分の中で消化しきれなかった部分は、授業後、必ず質問するようにしていました。

5 受験対策として成功した点

 答案の作法・時間配分の管理は、最終的に自分自身の力で修正しなければなりません。しかし、これまで何度も失敗を続けていたので、意識を変えるだけでは難しい状況にありました。そこで、答案の作法・時間配分の管理を客観視できるように努めました。まず、1日1枚優秀答案を写経しつつ、1枚にかかる時間を常に把握するようにしました。また、福田先生の総論レジュメを軸に形式面のルール表を各科目作りました。本番当日には、直前までこれから書く答案の遵守事項の確認として利用していました。
 内容面については、答練の添削・福田先生の指導を通じて、多くの受験生ができている部分を落とさないことが大切だと痛感しました。そこで、スタ論の復習を通じて基本的な問題、典型事例の反復を心がけました。また、スタ論の配点表は、詳細に細分化されているため、落としがちの項目を把握することができました。各科目で落としがちな項目表を作り、1点でも多く取れるように努めました。
 長く染み付いた悪い点を改善するのは、とても大変でした。悩むたびに総論レジュメを見直し、2時間で書き切ること、多くの受験生ができる部分を落とさないことに最後の最後までこだわり続けました。結果、すべらない答案を書き切ることができ、2000番前後で停滞していた成績から一気に合格まで行けました。

6 私が使用した本

 短答は、辰已の短答過去問パーフェクトを使用していました。福田先生が、正答率70%以上の問題を優先して完璧にするようにと指導されていたので、正答率70%以上を何度も回していました。憲法、刑法は、短答過去問パーフェクトに肢別ごとの正答率が載っていなかったので、無料で提供されている辰已の肢別正答表アプリを利用して回していました。
 前回の合否(1月)から準備期間が少ない中でも、正答率70%以上の問題にこだわり、何度も回せたことが功を奏し、苦手だった短答で短答合格者平均点を大きく超えることができました。

7 自己の反省を踏まえ、これから受験する人へのアドバイス

(1) LS在学生へのアドバイス
 過去問には、合格するための必要な情報が詰まっています。直近の3年分は、どんなに忙しくても、問題文、出題趣旨、採点実感を繰り返し目を通し、進級する度に新しい年度の過去問を追加していくといいと思います。必要な情報の読み解きは、LSの教員、合格者、予備校等、様々な視点を通じて勉強することをおすすめします。

(2) 来年のリベンジ合格を目指している方へのアドバイス
 多数回組において、長く染みついた悪い点を改善するには、意識を変えるだけでは難しいと感じました。正しい方向性へ自分を導くために、予備校を徹底的に利用するのも1つの手だと思います。その1つとして、福田クラスを強くおすすめします。

8 おわりに

 最後までお読みいただきありがとうございました。何か1つでもお役に立てれば幸いです。体調を整えることも大切です。無理に自分を追い込まないようにしてください。そして、自分なりの合格の仕方を見つけ、合格を勝ち取ってください。心から、応援しています。

辰已法律研究所 受講歴

・スタンダード論文答練 福田クラス(第1・2クール/強化講義付き)
・司法試験全国公開模試

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