司法試験

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めげずに日々の努力を続けることの大切さ

M.Tさん
受験歴: 1回
2021年予備試験合格
【受講歴】スタンダード論文答練、全国公開模試 他
予備試験ルート合格

1 司法試験の受験を決意した経緯

 私は、企業の法務部に勤務していましたが、いろいろなできごとから、もっと主体的に困っている人の助けになりたいと思い、司法試験受験を決意しました。

2 予備試験合格までの学習状況(法律学習)

 予備試験は、合格率の低さにいつも心が折れそうになっていました。とにかく、一般的に良書と言われている書籍や問題集を中心に、予備試験型の比較的短い時間制限で焦らずに論文を書くということをコツコツと積み重ねていくのが結局は近道かなと思います。

(1) 短答対策
 辰已の過去問集(パーフェクト)を使い、集中的に試験の2、3週間前から短答のみをやりました。
 予備試験の短答は、一般教養が入るため、どうしても事前に点数の予測が立てられず、最悪を想定してのぞみ、結果的には良い成績でした。しかし、司法試験と異なり、短答の点数はそれきり、後の合否に考慮されないので、「ここで絶対落ちれない。でも成績が良くても意味がないしなぁ。」と考えてストレスが大きかったです。
 とにかく、みんながやっているパーフェクトを集中して何回かまわせたら大丈夫なはずと信じてやっていました。

(2) 論文対策
 予備試験の時は、まだ情報一元化ができておらず、直前には気になって急に新たな基本書を見てみたりしましたが、逆に自分が気になっていることは一応ざっとみたという安心感はでたのでそれはそれで良かったと思います。論証を急にすべてド忘れしてしまうのではないか、など悩みはつきませんでしたが、直前答練や模試で書く機会をつくることと、気になることを放置しない(これが受験対策条良いとは限りませんが)ことで、短答後は毎日全力で過ぎていった感じでした。

(3) 口述対策
 論文後、気分転換に裁判員裁判の傍聴に行き、刑事手続などを本で確認しました。
 要件事実の復習もしました。
 口述模試は必須だと思います。ここで落ちたらまた、短答からやり直しというプレッシャーは自分自身で想像していた以上にこたえました。

3 予備試験合格後の学習状況(法律学習)

(1) 全体
 予備試験合格後、なかなか疲れが抜けない中、少し遅れて辰已のスタ論をとりました。
 また、基本7科目の司法試験の過去問に目を通すようにしました。選択科目は、過去問までは手を付ける時間がなかったです。
 予備試験合格後から年明け1月後半くらいまでが、司法試験の形式に慣れておらず精神的に焦っていました。

(2) 短答対策
 司法試験は、点数が入ると分かってはいても、論文の重要性が重くのしかかり、上手に短答と論文の勉強を切り替えて行えない私は、直前まで机に向かっての勉強は論文用のみにしました。短答は、辰已の肢別アプリで3教科を移動中やカフェなどでしてました。
 全国模試の前に短答の問題集をもう一度やりました。その後は、直前1ヶ月くらいの間、アプリの代わりに、朝と晩の移動時間や休憩時間に短答を解いていました。

(3) 論文対策
 とにかく、はじめは予備試験とくらべて問題文が非常に長く、答案用紙も8枚もあることに恐れをなしていました。
 これは、とにかく慣れるしかないと、辛くても年明けしばらくしてからは、答案構成だけでなく、時間を計って実際に書いてみるということを強制的にするようにしていました。また、スタ論は、未知の問題を(つまり私にとっては長文)時間制限の中で解答することの絶好の訓練の機会になりました。はじめは、全然書き終わらず唖然とすることもありましたが、繰り返すことで、気がついたら全国模試の頃には、自分でもずいぶん書くスピードが速くなったと実感しました。
 選択科目は国際私法にしました。時間がない中で、他予備校のオンライン講座をとり、あとは、過去問を中心に、新たな学習は辰已の選択科目集中答練で行っていました。

4 受験対策としてとった辰已講座の利用方法とその成果

 予備試験については、全国模試と何と言っても、口述模試は、本当に役に立ちました。
 司法試験対策は、定評のあるスタ論に加え、選択科目集中答練を受けました。スタ論は、さまざまな先生の講義を聞くことができ、受講後疲れているときでも自然と耳に入ってくるため、とても効率よく勉強できたと思います。よほどしんどくない限り、なるべくその日と次の日の朝で復習を終わらせるようにしていました。そして、予備試験合格後からはじめたこととして、情報を趣旨規範ハンドブックに一元化することがあります。これは、当初めちゃくちゃ時間がかかり、答練の復習がいやになってしまいそうでしたが、回数を重ねると、意外と重複もあり、作業時間が減りました。そして、頭の整理と気分の安定にもつながりました。
 選択科目集中答練は、国際私法はそんなに演習書がないので、大変ためになりました。実際に答練を受けることで自分が勘違いしていたことにも気づくことができ、よかったです。
 全国模試は、問題の質が本試験と近く、難しいぃと思いながらとにかく書き切ることのよい練習になりました。

5 受験対策としてとった「私がやって成功した方法」

 司法試験前の最終的な対策としては、とにかく趣旨規範ハンドブックに情報を一元化することです。そうすることで、あれもこれも見なきゃと思わずにすみ、自分用の内容にカスタマイズしていくのは時間がかかっても結局は効率アップにもなりました。
 ほかには、私は毎日勉強を続けるという点から、必ずしも試験勉強にダイレクトにつながるとまでは言えなくても、関連のある本(できるだけ基本書など定評のあるもの)を読むことで、答案構成や問題を解くのはしんどくても読書が好きなので本なら読めるということで勉強を続けることができたと思います。また、それらの積み重ねが、何を書いたらいいのかわからないときにとにかく書いてみたものが、蓋をあけるとわりと高評価だったりするということにもつながったのかなと思います。私は、暗記が苦手だと途中から気がついたので、好きな読書という形でたくさん読んでカバーすることにしていました。

6 受験対策としてとった「私が使った本」

 辰已の書籍では、趣旨規範ハンドブック、実務基礎ハンドブック、短答パーフェクト、ハイロイヤー、です。
 基本書は、特に役立ったものとしては、中原先生の基本行政法、大塚先生の基本刑法、憲法ガール、和田吉弘先生の「基礎からわかる民事訴訟法」、高橋先生らの会社法、勅使河原先生の読解民事訴訟法、松井宏興先生の担保物権法などのシリーズ、大島先生の民事実務基礎です。

7 これから受験する人へのアドバイス

 司法試験は根気と体力を要する試験だと思います。なので、とにかくブランクをあけずこつこつ勉強することが大切だと思います。辛いときには、司法試験受験を決意した気持ちを思い出して、乗り切ってください。また、私は実は今年の受験時に体調不良などで長時間退室するという出来事もあり合格すると思っていませんでした。試験は相対評価で、主観は当たるときも外れるときもあるので、諦めずに最後まで試験を受け切るということが大切だと実感しています。健康第一で、目標に向けて日々の積み重ねが思っている以上にできてきてるんだと信じて乗り切ってください。

辰已法律研究所 受講歴

【司法試験対策】
・スタンダード論文答練(第1・2クール)
・選択科目集中答練
・全国公開模試

【予備試験対策】
・予備試験直前答練
・予備試験全国模試
・予備試験口述模試

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