21歳で最年少合格!
リアリスティックの教材で出てくる話しか知らなくても
余裕で合格することができた。
はじめに
私が司法書士試験を目指そうと思ったきっかけは、高校生の頃に法律に興味を持ち様々な法律を勉強してみたかったことや専門職に憧れがあったからです。さらに司法書士試験は受験資格がないため、自分の努力次第で資格をすぐに取れることも魅力の一つでした。私の本格的な受験勉強は令和元年度の旧民法試験が終わったあたりからだったと思います。そこから約二年勉強を重ね、無事に在学中に合格することができました。
私のとった勉強法
まず私が辰已法律研究所の講座を取った理由と致しましては、受験に必要な情報がすぐ手元に届くからです。前半の一年は独学で勉強していましたが、独学だと法改正の情報や教科書の誤植の情報が入らず誤った情報のまま勉強していたことが多々ありました。自分で調べるとなるとそれなりの時間と労力がかかるため独学だと受験勉強以外のことで時間を取られることがありましたが、講座を取ることでそういった手間がなく受験勉強に専念できました。またリアリスティック基礎講座には専用のブログがあり自分の分からないことはすぐに講師に質問ができたのがとても大きかったです。
授業について
令和3年度受験の場合コロナウイルスの影響で昨年の合格発表から次の試験まで約半年しかなかったので、通常のカリキュラム通りに受講しているとまず次の試験まで間に合わないため苦手意識のない科目の講義は飛ばして取捨選択しながら受講していました。オンライン授業だとアーカイブが残っているので自分の得意不得意に合わせて講義を聞きなおすことができるのでとても助かりました。
具体的な勉強方法
択一
基本的には講座指定の教材のみ使用していましたが、憲法のみ問題数が他の科目より少ないので公務員用の問題集を併用していました。教科書を中心に勉強をしていて工夫点としましては、教科書の小見出しをいったんノートに写して二週目以降教科書は一切見ずノートのメモだけを見ながら教科書の内容と記載場所まで思い出すようにしていました。そうすることで知識の精度がより上がり、最終的には何も見なくても教科書の内容が思い出せるレベルにまでなりました。本試験でも選択肢の冒頭を見ただけで教科書の内容と場所まで特定することができ自信をもって答えを出すことができました。過去問は昨年演習をしていたので今年はあまり使いませんでした。結局昨年含めても3周くらいしか演習しなかったと思います。他に択一で意識した点として午前の科目を重点的に勉強していたことです。基準点の推移をみてみると午後の択一は年度ごとにばらつきがあり難易度に差がありますが、午前択一に関しては一定で少なくとも難しくなることはありません。つまり午前択一のほうが安定して得点を重ねることができ、こちらで高得点を取ることができれば午後択一が難しくても問題なく合格点を取ることができます。私はどのようなコンディションでも午前で30問未満にならないように意識して勉強していました。実際に今年の令和3年度試験も午後択一が非常に難しかったですが、午前択一で十分な手応えを感じていたので午後も落ち着いて問題を解くことができました。
記述
問題演習以外は基本的には択一対策と同様の勉強しかしていませんでした。記述も聞かれていること自体は教科書の内容なうえ、普段の勉強から教科書を見なくても内容を思い出せるようにしていたので特に記述に抵抗はなく、むしろ聞かれることは択一に比べて基本的なことばかりなのであまり心配はしていませんでした。基準点を超えるだけなら他の受験生誰もが分かることさえできていれば問題ありません。ただ司法書士試験の記述は問題文が多く注意事項が独特なので記述講座の問題や答練、模試の問題を使って慣らすようにはしていました。結果的に教科書の知識だけで記述の商業登記は 35 点(満点推定)を取ることができたので、記述は教科書を中心に勉強すれば問題ないと思います。
模試や答練について
答練や模試の成績は良いに越したことはないですがそこまで気にする必要はないと思います。仮にこの成績が合格に直結するならベテラン受験生は存在するはずがありません。あくまで模試や答練は時間配分の練習や記述の問題慣れが最大の目的だと思います。実際私も答練や模試を受けて基準点は超えてはいましたが、トップの成績とかでは全くなかったです。
受験時代のモチベーション
私は学生なので社会人の方と比べると勉強時間が多く確保することができましたが、コロナウイルスの影響で毎日家だったのでメリハリがなくモチベーション維持が課題でした。対応策として通常なら一日の勉強時間や環境を工夫しますが私はあえて何もやりませんでした。つまり勉強したくなったら勉強し、やりたくなくなったら思いっきり遊ぶようにしていました。この方針は直前期も変わらないままでした。やりたくないときに勉強をしても効率が悪いですし本当に合格したかったら自ずと勉強をやると思ったからです。最終的には合格への思いが強かったのと勉強させてもらえることのありがたみを感じほとんど毎日勉強していたと思います。もしモチベ―ジョンで悩むことがあれば無理せず一度おもいっきり遊ぶのも一つの手だと思います。
本試験当日について
私は今年の受験をラストチャンスと考えていました。仮に今年の試験に落ちたら司法書士試験は潔くあきらめるつもりでいたので後悔の無いように勉強してきました。実際これ以上何を勉強すればいいか分からないと言えるくらいまで教科書をやりこみ、これで落ちたら胸を張って不合格と周りに言えるくらいだったので、試験前日は開き直って普通に寝ることができましたし、当日もそこまで緊張することはありませんでした。午前に関しては上述したように30問割ることが無いように勉強しており試験中低く見積もっても 31 問は取れているだろうという認識だったので午前はそれなりの滑り出しでした。午後に関しては不動産登記法の択一が難しくあまり手応えはありませんでしたが、午前が少なくとも 31 問取れているつもりだったので 25 問くらい取れれば記述次第で合格するだろうと思いあまり不安にはならずいつも通り記述を解き始めることができました。記述は不動産登記法が難しく分量が多かったので自信はありませんでしたが、15 時になったら途中でも気持ちを切り替えて商業登記法に移れたのが大きかったです。こういう気持ちの切り替えを模試とかで練習しておくと本試験でも慌てることはないと思います。商業登記法は例年より簡単だったので解き終わった段階で手応えがあり基準点は超えただろうという心境でした。本試験を終えた後はとにかく清々しかったのは覚えています。合格不合格は余り気になってはおらず、全力を出し切れたことに満足していました。
最後に
この試験の難しさは試験内容が難しいというより試験範囲の広さと合格点の高さだと思います。いかに大量の知識を正確に覚えられるかが合否の分かれ目であり、いかに基礎知識をおろそかにしないかに尽きると思います。少しくどいかなと思うくらい同じ知識を繰り返し勉強するくらいがちょうど良いです。合格に細かい知識や判例は不要で市販の教材の知識量で合格は可能です。私もリアリスティックの教材で出てくる話しか知りませんでしたが余裕で合格することができました。これから受験される方はつらいこともたくさんあると思いますがあきらめず基礎知識をつぶしていけば必ず合格できます。私の話が少しでも皆さんのお役に立てたのなら幸いです。